甘くておいしいみんなが大好きなチョコレート。おやつとして食べるだけでなく、意外な効用に注目が集まっています。NHKの番組「あさイチ」で、チョコレートが便秘に効くと紹介されたことで一躍話題になりました。その理由や効果から便秘に効くチョコレートの選び方や食べ方までご紹介します。
目次
チョコレートが便秘に効くのはどうして?
チョコレートには便秘に効くいくつかの成分が含まれています。それぞれについてご説明します。
カカオプロテイン
タンパク質であるカカオプロテインは消化酵素に分解されにくく、大腸までそのまま届く性質を持っています。大腸に届いたカカオプロテインは水分を含んで老廃物を掃除し、便をスムーズに排出してくれます。
ポリフェノール
赤ワインなどに含まれていることで有名なポリフェノールは美肌成分としてよく知られているため女性に人気ですが、実はチョコレートにも含まれています。ポリフェノールは美肌に良い他に、腸内環境を整える効果があり、腸を活発に動かすことで便秘を改善していきます。ただし食べ過ぎてポリフェノールを過度に摂取すると逆に便秘がひどくなる場合があるので注意してください。
食物繊維
食物繊維は便秘解消の強い味方ですが、チョコレートの原料カカオには豊富な食物繊維が含まれています。小腹がすいたらチョコレートを食べる習慣をつけると便秘の改善に期待が持てそうです。
カフェイン
チョコレートにはコーヒーと同じくカフェインも配合されています。このカフェインはポリフェノール同様、腸を動かして排便を促す働きを持っています。コーヒーが苦手な方は、カフェイン効果でチョコレートを積極的に食べることをおすすめします。
便秘以外にもあるチョコレートの効果
ダイエットに
最近ではチョコレートの効果に注目が集まり様々な種類のチョコレートが販売されています。その中でもダイエット中におすすめなのが低GIチョコレート。血糖値の上昇を抑える働きがあるため、ダイエット中の人や糖尿病の方にもおすすめです。
認知症予防に
カカオ度数の高いチョコレートを食べることでBDNFという脳神経に関わる大切なタンパク質が増えることが分かっています。脳の海馬の中に多くあるBDNFが脳にたくさん入ることで脳が活性化されるため、BDNFの量が少ないアルツハイマー型認知症の予防に効果があると言われています。
高血圧にも
高血圧の方にもチョコレートは合併症の発症を予防する効果があると言われています。毎日チョコレートを食べる習慣をつけて予防につとめたいですね。
心の安定や睡眠アップ
他にもチョコレートには乱れた心を穏やかに安定させたり、心地よい睡眠を促す効果があると考えられています。職場でも家の中でもチョコレートを常備しておくとこまめに食べられるので効果も期待できそうです。
便秘に効くチョコレートの選び方と食べ方
チョコレートを食べて便秘を改善するにはどんなチョコレートでもOK!というわけではありません。効果を実感するためのチョコレートとは一体どんなものなのか、食べ方とともにご紹介します。
カカオが多く含まれている物を選ぶ
便秘に効くチョコレートかどうかの見極めはカカオの含有量によります。できればカカオが70%以上の物を選んでください。最近ではチョコレートの様々な効果が話題となり、カカオの含有量が多いチョコレートが手軽に購入できるようになりました。ただし、含有量が多くなるほど苦くなるので食べにくくなります。食べやすく安価なミルクチョコレートにはミルクや砂糖が多く使われているため太るもとになるので避けましょう。苦みが苦手な人は70%ぐらいからチャレンジしてみてください。
水分をこまめに摂る
便秘を解消するには水分を多めに、そしてこまめに摂ることが大切です。チョコレートを食べる合間に水分をしっかり補給してください。
カロリーオーバーに注意
板チョコ1枚は400kcalもあります。便秘に効くからと言ってたくさん食べるのはNGです。カカオ70%のものなら30gほど食べれば便秘への効果は期待できます。くれぐれも食べ過ぎてカロリーオーバーになってしまわないよう注意してください。
チョコレートだけに頼りすぎない
高カカオのチョコレートは食物繊維が豊富で便秘解消に効果的ではありますが、チョコレートだけに依存するのはいけません。普段の生活習慣や食生活の見直しをしっかり行うことによって、チョコレートの効果も期待できます。過信しすぎないよう気をつけましょう。
甘いチョコレートはみんな大好きなお菓子ですが、便秘に効くのは高カカオで苦みがあるものです。生活習慣や乱れた食生活を見直し、便秘に効果があると言われる高カカオのチョコレートを上手に摂りいれながら、辛い便秘を1日も早く改善してください。