家の中のちょっとした物が壊れてしまったとき、助けてくれるのが「アロンアルフア」ですよね。ほんの少しの量で瞬時に壊れた物を元の状態に戻してくれる優れもので一家に1つは常備してあるのではないでしょうか。
しかし、瞬時に接着してくれるという「アロンアルフア」のメリットが時に悲劇を生む場合があります。ほんの少し指に垂れてしまった「アロンアルフア」のせいで指と指がくっついてしまって慌ててしまったという経験はよく耳にします。そんな時は、一生このまま!?なんてパニックになりがちですが、実は家にあるもので手についた「アロンアルフア」を取ることができるのです。
今日は手についた「アロンアルフア」の取り方についてご紹介します。「アロンアルフア」の悲劇はある日突然降りかかってきますので、取り方を知っておいて損はありませんよ。
目次
「アロンアルフア」とは?
「アロンアルフア」とは東亞合成株式会社の販売する瞬間接着剤です。一般用以外にも、ハイスピードやゼリー状タイプといった様々なタイプがシリーズ化されています。
バイクが前輪を持ち上げてウィーリー走行し「アロンアルフア」を塗った柱に前輪が当たって止まると、そのまま前輪が柱に接着し、ライダーが降りてもオートバイは倒れず柱にくっついたままなどの奇抜なCMで有名になりました。
手についたアロンアルファの取り方
では、バイクをくっつけてしまうほど強力なアロンアルフアが手についいた場合、どのように取れば良いのでしょうか。
40度くらいのお湯につける
アロンアルフアで指と指とがくっついてしまったというような場合、一番良くないのが慌てて引き剥がそうとすることです。皮膚がこすれて傷つけてしまいます。
そのような場合は、慌てず40度以上(指を浸けられる温度)のお湯に指を入れてゆっくり揉み解します。指と指は離れても、皮膚にはアロンアルフアの硬化物が残るかもしれませんが、2~3日で自然と剥がれますので心配いりません。
除光液を使う
マニキュアを落とす除光液が家にある場合は、除光液を使うこともできます。除光液に含まれる「アセトン」という成分が接着剤を溶かしてくれるのです。
除光液をコットンなどに染み込ませ、アロンアルフアがくっついてしまった部分に染み込ませると剥がすことが出来ます。
ただし、皮膚が弱い方や敏感な方、アロンアルフアを剥がそうと皮膚に傷をつけてしまった後などに使用すると除光液が沁みて痛みを感じますので止めましょう。
専用のはがし液を使う
アロンアルフアが指について取れずに困った体験は製造元の会社にも寄せられれているようでアロンアルフアを販売する会社から専用のはがし液が販売されています。
使い方は接着部分に付けてゆっくり揉み解すだけです。アロンアルフアが販売されている棚の近くに一緒に置かれている場合が多いので、普段からアロンアルフアを使用する機会が多いご家庭は1本常備しておくと安心かもしれませんね。
手につきにくくする方法
アロンアルフアが手についてしまった場合、上記の方法で取ることができますが、2~3日は硬化物が残ってしまいますので、手につかないようにするのがベストです。
アロンアルフアを使用する際には予め手や指にハンドクリームを塗ってから使用すると付きにくくなりますので試してみてくださいね。
衣類や家具についた場合の対処法
アロンアルフアは手や指だけでなく、衣類や家具についてしまう場合もありますよね。そのような場合にはどのように対処すれば良いのでしょうか。
衣類についた場合
衣類にアロンアルフアがついてしまった場合、クリーニング屋さんに依頼するのが一番安心な方法です。特に、アロンアルフアをつけてしまったのが、スーツやお気に入りの洋服なら尚更です。自宅で簡易に落とす方法は衣類の繊維を傷つけてしまいますのでお勧めできません。クリーニング屋さんでアロンアルフアがついてしまったことを説明し相談してみましょう。
ただし、Tシャツなどで、アロンアルフアを完璧に落とせなくても構わない、跡が残っても構わないという場合には、除光液を使って落とすことが可能です。
アロンアルフアが付いた部分の下に布を敷き、除光液を染み込ませたコットンやガーゼでトントンとアロンアルフアを叩きながら落としていきましょう。
この方法はアロンアルフアが衣類についてすぐの場合のみ有効のため、時間が経つと効果はありません。また、衣類の素材によっては変色する可能性もありますので注意が必要です。
家具についた場合
家具にアロンアルフアがついてしまった場合には専用のはがし液を使用するのがお勧めです。専用のはがし液を2~3ミリの厚さに塗って、3分ほど待ってから布で拭き取りましょう。何度か繰り返すことで剥がすことが出来ます。
ただし、樹脂コーティングされたものなど、家具の材質によっては表面が剥げてしまうことがありますので、予め目立たない場所で試してから使用してください。
まとめ
アロンアルフアが手についてしまった場合、手っ取り早く取る方法は40度くらいのお湯につけることです。
除光液もアロンアルフアが付いてしまった場合に有効ですが、専用のはがし液があると指についても家具についても慌てずに済みます。日曜大工などで、アロンアルフアを大量に使う場合には、専用のはがし液も一緒に購入しておくと安心です。