女性は、肌を露出する機会も多くなるべくきれいな肌でストレスフリーに過ごしたい!という人がほとんどでしょう。肌トラブルを抱えていると、ケアや過ごし方にと気を付けたり、中には通院しなければいけない程の症状もあります。
肌トラブルの中でも、通院して症状の緩和を求める人が多いのが、アトピーです。女性はご本人はもちろん、お子さんがアトピーに悩んでいる、という人も多いでしょう。
そんなアトピーは、対処の方法によって悪化させてしまうこともあります。アトピーはどのようにケアをしたらいいのか?主に自宅でのケア方法を詳しくご説明いたします。
アトピーとは?
まず、アトピーとは何かを知っておきましょう。
アトピーとは、日本皮膚科学会によって定義が定められています。その定義は「アトピー性皮膚炎は、憎悪・寛解を繰り返す、かゆみのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ」というものです。
アトピー性皮膚炎の定義・診断基準(日本皮膚科学会)より引用
ただ痒みを伴う湿疹、というだけではなく、良くなってもまた発症するというのが大きな特徴です。
アトピー素因を持っているということも重要なポイントです。
・本人または家族がアレルギー性の病気を持っていること
・アレルギーと深い関係性がある免疫物質を作りやすい体質
上記のような体質が、アトピーを発症しやすい傾向にあります。
アトピーに対する保湿剤の効果
アトピーは、強い痒みを伴います。対処を間違えてしまうと、より症状が悪化する場合もあります。まずはご自分の肌の状態をよく観察してくださいね。
アトピーは、乾燥肌と深いつながりがあります。アトピー患者の多くが乾燥肌を訴えており、多くの保湿剤が販売されています。肌がとても敏感な状態のため、保湿剤に使用されている成分も肌への負担が極力少ないものが多いです。
保湿剤には、「保湿作用」「抗菌作用」「抗炎症作用」が含まれているものがあります。市販のものでも、保湿剤を塗ることでアトピーの症状が落ち着く人もいます。特に肌が乾燥することでアトピーが深刻化してくケースが多いですから、保湿作用があるものは効果が高いといえます。
アトピーに効果があるといわれている保湿成分は「セラミド」です。ハンドクリームなどにも配合されているものです。もし市販の保湿剤を購入するときには、セラミド配合のものを選ぶことをおすすめします。
保湿したほうが良い場合
アトピーは、保湿した方がいいとされる場合と、保湿しない方が良いとされる場合があります。まずは保湿した方が良い場合をご紹介いたします。
保湿した方がいい場合は、比較的軽度で出血していない・患部がじゅくじゅくしていない時です。乾燥し、痒みを伴う時は保湿することで痒みが落ち着くことも。乾燥が大きな引き金となってアトピーを発症することも多いですから、皮膚が白い粉を吹く・かさかさしているといった状態の時には保湿をすると良いです。
保湿しないほうが良い場合
アトピーが進行してしまうと、保湿剤を塗るのは改善を遅らせてしまうこともあります。
アトピーは症状が悪化していくにつれて、患部が赤く腫れたような状態になり、皮膚がめくれてしまうこともあります。そういった状態に保湿剤を塗っても、症状の改善はあまり見込めません。専門機関を受診し、ステロイドを処方してもらうことをおすすめします。
たまにアトピーがつらく入浴が苦痛だという人もいます。痒みが増してひどくなるような気がするといったお気持ちはわかります。ただ、アトピーは薬や保湿剤も塗っていることから、こまめに清潔に洗浄することが細菌感染予防にもなります。一日一回は洗って清潔さをたもってくださいね。