血圧を毎日測っていますか?高齢の方や、健康上の理由で医師から測るように指導されている方は、毎日しっかり測定されています。血圧を測ることで、自分の体に潜む病気や、体調の変化に早く気づくことができるのです。
高血圧になると良くないといいますが、どうして良くないのでしょうか?高血圧だとどうなるのかをご紹介いたします。また、血圧を正しく測る方法や、高い時はどのように対処すればいいのかなども、併せてご紹介いたします。
高血圧だとどうなる?
サイレントキラーと言う別名までついている高血圧。この別名を聞いただけでも少し怖い感じを受けます。これは、自覚症状がないまま、密かに命に関わる病気が進行してしまうことから名づけられています。
高血圧をそのまま放置していると、動脈硬化が起こり進行していきます。その先には、命の危機ともなる「脳梗塞」「心筋梗塞」「脳出血」「腎不全」といった重大な病気へとつながってしまいます。
健康な人と比較すると、心臓に関する重大な病気になる確率は約3倍となっています。また、喫煙などが習慣化している人が高血圧になると、その確率は16倍にも跳ね上がるという結果も出ています。
年齢を重ねれば、当然高血圧の可能性も高くなってくるのですが、若い方でも可能性は有ります。高血圧だけど、自分は元気だし大丈夫と過信してはいけません。高血圧は、体の異常をしめすサインです。しっかりと向き合って、早めに対処することが大切です。
血圧の測り方
みなさんは、血圧の測り方をご存知ですか?
「測定器に手を入れたりするだけ」
と思っていませんか?正しい測り方をしなければ、正確な血圧データーをとることができません。血圧を測る時間や環境に大きく左右され変化するのが血圧です。この機会に正しい血圧の測り方を知っておきましょう。
正しく血圧を測る為のポイントをご紹介いたします。
リラックス
出かける前や帰宅してすぐ、トイレに行きたい、そういった時、血圧は高くなる傾向があります。食後や入浴後、運動した直後もまた同じです。そういった事は、測定後、または1時間以上たってから血圧を測るようにしましょう。とにかくリラックスすることがポイントです。
座って測定
病院などでもそうですが、血圧は座って測定します。椅子に背筋を伸ばして座って、心臓の高さにあたる上腕の血圧を測定するようにします。測定の時は腕の力も抜いてください。
測定時間は統一する
初めにもお話しましたが、血圧は測る時間によって、大きく変わってきます。毎日測定して正しい血圧のデーターをとるには、同じ時間に測定しなければいけません。毎日、何時頃に血圧を測るのか、時間をきちんと決めておきましょう。
血圧計の選び方
家庭で簡単に血圧を測定できる時代になりました。血圧計も様々で、昔からある上腕部にカフ(ベルトのようなもの)を巻いて測定するものや、指先や手首だけで測れるものもあります。手首や指先で測定する血圧計は人気がありますが、正確な数値が測れない事もあります。できるだけ、上腕部にカフを巻くタイプの物を選ぶことをおすすめします。
血圧が高い場合の対処法
毎日決まった時間に、同じ環境で測っている血圧。いつもよりなんだか高いと感じることもあるはずです。いつもとは違う数値がでると、ちょっと不安になってしまうものです。そんな時でも、慌てず落ち着いてできることがあるため、対処法をご紹介いたします。
リラックスする
いつもと同じと思っていても、実は気付かないうちに、何かに対してストレスを感じていたり、気持ちに変化があると血圧は高くなります。まずは一度心を落ち着かせます。ゆっくりと大きく深呼吸をするとよいでしょう。
ソファーやベッドに横になるのも効果があります。体を横にして力を抜いて目を閉じ、しばらく静かに過ごして下さい。それだけで血圧が下がることがあります。
足湯をする
体は寒さを感じていなくても、足が冷えていると血圧が高くなります。足湯などをして足をしっかり温めて下さい。そうすることで、高くなった血圧が下がってくれます。
食事を見直す
血圧を下げるには、食生活を見直すことが必須です。ビタミンやミネラルをしっかりと摂取し、カリウムなどで体内の余分な塩分の排出も必要です。ただし、腎臓が悪い時は、このカリウムを摂りすぎるのはよくないので注意してください。
運動をする
運動不足も血圧が高くなる要因となります。有酸素運動である、ウォーキングや水泳などを、1日30分程度続けるようにして、運動不足にならないようにしましょう。
血圧を毎日測って健康チェック!
先にも書かせていただいたのですが、血圧はその時その時の体の状態を知る上で、重要なものになります。毎日同じ時間、同じ環境で測定しておくことで、体の異常のサインに早く気づくことができます。
ある日突然血圧が高かったら、きっとほとんどの人は不安な気持ちになってしまうはずです。そんな時は、まず一旦横になって落ち着いて下さい。高くなった数値をみて動揺している時に、再度測っても正確な数値を測ることはできません。落ち着いて、しばらく時間を置いてから再度測るようにしましょう。
健康な体を維持する為にも、一家に一台、血圧測定器をおいておくことをおすすめします。もし高い状態が続く時は、早めに病院で診察をうけましょう。