夏が近づくとスーパーで目にする機会が増えるとうもろこしは便秘改善効果が期待できると言われています。今回は小さなお子さんから年配の方といった、幅広い年代の方に愛されているとうもろこしの便秘改善効果と健康効果についてご紹介していきます。
目次
とうもろこしとは?
とうもろこしは夏野菜というイメージが強いかもしれませんが、実は穀物に分類され世界三大穀物の1つと言われています。
原産地は定かではありませんがメキシコ付近と言われ、コロンブスがヨーロッパへ持ち帰り、16世紀頃日本に伝えられたと言われています。
とうもろこしは茹でて食べるというシンプルな方法以外にも油やお茶、ポップコーンなど幅広い用途で用いられており、それに合わせ飼料用や工業用まで数多くの品種があるのが特徴です。
とうもろこしが便秘改善に良い理由
1,不溶性食物繊維が豊富
とうもろこしの薄い黄色い皮にはセルロースと呼ばれる不溶性食物繊維が豊富に含まれています。トウモロコシに含まれているセルロースはさつまいもの4倍ともいわれ、大腸に届くと水分を吸収し始めます。
セルロースには消化吸収されにくいという性質があり、水分を吸収したセルロースは数倍から数十倍まで腸の中で膨張していきます。それにより腸が刺激されぜん動運動が活発になり便通の改善につながると考えられています。
2,善玉菌の餌となる炭水化物が含まれる
とうもろこしは穀物に分類される通り、水分以外は炭水化物が80%を占めています。炭水化物に含まれる糖質は腸内環境を正常化させるのに欠かすことのできない善玉菌のエサの1つと言われています。
善玉菌が腸内に多く存在することで腸内環境が整えられ、便秘の改善へとつながっていきます。
血流アップのビタミンEが含まれている
とうもろこしには脂溶性ビタミンの代表と言われるビタミンEも含まれています。ビタミンEには利尿作用や血流をアップさせる効果が期待できると言われており、血流がアップすることで腸の働きが活性化され便秘の改善につながると言われています。
日頃から血行不良で悩んでいる方は、とうもろこしを積極的に摂取してみると良いかもしれませんね。
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とうもろこしのその他の効果
1,疲労回復効果
とうもろこしには便秘改善以外にも多くの健康効果が期待されています。その1つが疲労回復効果です。
とうもろこしには炭水化物だけでなく、ミネラルや食物繊維・ビタミンなど多くの栄養素が含まれています。糖質が多いこともあり高い疲労回復効果が期待できます。
消化吸収面も優れているため、食べやすくすりつぶしてスープにすることで、体調が優れないときや食欲がないときにでも簡単に栄養が補給できるのでおすすめですよ。
不足すると肩こりや注意力低下を引き起こすといわれているビタミンB1も含まれているため、気になる症状がある場合はとうもろこしからビタミンB1を摂取すると良いでしょう。
2,生活習慣病予防
とうもろこしに含まれているビタミンEには抗酸化作用もあります。抗酸化作用には活性酸素から細胞を守る働きがあるため、がんの予防や生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
また、コレステロール値を低下させ動脈硬化や高血圧の予防につながるリノール酸・大腸ガンの予防に効果が期待される食物繊維も含まれています。日頃の健康維持のためにも意識して摂取したい食材ですね。
3,ダイエットをサポート
前述したとおり、とうもろこしには食物繊維が多く含まれています。食物繊維を摂取することで腸内に蓄積された老廃物や宿便が排出されやすくなります。
宿便は人によっては数キロになることあり、宿便が排出されることで体重も減少したという嬉しい効果も期待できるでしょう。
4,冷えやむくみなどの美容効果
冷えやむくみの改善に効果的なカリウムもとうもろこしに含まれており、ビタミンEで血流をアップさせるため女性が悩みがちな冷えやむくみの改善効果につながります。
また、食物繊維で腸内環境が整うことで肌荒れの改善につながり、美肌効果も期待できると言われています。
慢性的な便秘の場合は注意
とうもろこしに含まれる不溶性食物繊維は腸の中で水分を吸収し膨張します。そのため慢性的な便秘の方が摂取してしまうと、腸内で老廃物となり余計蓄積されてしまう可能性があります。人よっては腹痛を引き起こしてしまうこともあるため、ある程度便秘が改善されてから摂取することをおすすめします。
美味しいとうもろこしを選ぶポイント
ひげがふさふさしており、重みがある
とうもろこしを食べるのであれば、甘くて美味しいものを食べたいものです。
とうもろこしのひげがふさふさしているものは実が詰まっている証拠です。また、鮮度の良いものはひげの根元がしっとりとしています。
選ぶ時はすっしりと重く、ひげがふさふさしてしっとりしているとうもろこしを選びましょう。
白い切り口
とうもろこしは鮮度が落ちてくると切り口が黒ずんでくるため切り口ができるだけ薄い白いものを選びましょう。
とうもろこしは黄色の実のほうが甘いと思われがちですが、薄い色の実のほうが甘みが強いため実を確認できる場合は参考にしてみてくださいね。
とうもろこしは不溶性食物繊維が豊富に含まれており、腸内で水分を吸収し膨張していきます。この働きによって腸が活性化し便秘の改善につながると言われています。
このほかにも疲労回復など多くの健康効果があるため、ぜひ毎日の食事に積極的に取り入れていきましょう。