バナナに整腸作用があることは広く知られていますが、それ以外にもバナナにはいろいろな効果があるってご存知ですか?バナナはスーパーでも1年中価格が安定しているので、手に入れやすいのが魅力。魅力たっぷりのバナナのいろいろな効果や食べ方などをご紹介していきます。
そもそも「バナナ」ってどんな果物?
バナナは1年中スーパーに並んでいて価格の変動もほとんどなく安定しているので、庶民的なくだものといえますね。
おやつや朝食にしている人も多いと思います。
そんなバナナは、熱帯地方や亜熱帯地方に広く自生する植物で、バナナの木は10mほど成長するものもあります。
日本で食用として食べられるのは皮を剥いた実の部分ですが、海外の特に亜熱帯地方では皮を剥かずにそのまま焼いたり煮たりと調理がされ、皮ごと食べられています。
一口にバナナといってもいろいろな品種があり、一般的によくスーパーで見られるのは「ジャイアント・キャベンディッシュ」という品種です。
別名フィリピンバナナとも呼ばれるものです。
ジャイアント・キャベンディッシュと同じくらいポピュラーなのが、台湾で栽培されている「北蕉」や「仙人蕉」という品種のいわゆる台湾バナナです。
ポピュラーなのはこの2つの品種ですが、最近ではリンゴのような酸味がある「バナップル」や、「ラカタン」「モンキーバナナ」「島バナナ」などさまざまな品種が登場しています。
フィリピンバナナや台湾バナナなどは1年を通して輸入されているので、こういった輸入バナナには特に旬といったものはありません。
日本で栽培されているバナナは6月~9月頃が旬です。
バナナの多様な効果
庶民の果物のイメージが強いバナナは、実は栄養豊富でいろいろな効果が期待できるんです。
バナナにはタンパク質、ポリフェノール、ビタミンB群、カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、食物繊維などたくさんの栄養がつまっています。
ダイエット効果
カリウムや食物繊維が含まれているので、むくみの解消や便秘の改善に効果が期待できます。
むくみや便秘が解消されることで、気になる下半身太りやポッコリお腹の解消にも。
美肌効果
バナナに含まれる食物繊維には整腸効果が期待できます。
腸はお肌の状態をあらわしているので、腸内環境が整うとお肌もキレイになってきます。
またポリフェノールやビタミンE、ビタミンCも含まれているので、シミやシワの予防改善、アンチエイジング効果も期待できます。
ストレスを軽減
現代人と切っても切り離せないストレス。
そんなストレスに対してもバナナを食べることはとても効果的です。
バナナにはトリプトファンが含まれていて、体内でセロトニンに変化します。
セロトニンには気持ちをリラックスさせる効果があるので、バナナが有効なんです。
生活習慣病予防
若い人にも増えてきた生活習慣病。
バナナにはペクチンやカリウムが含まれています。
ペクチンは悪玉コレステロールを減少させ、カリウムは高血圧予防に効果が期待できます。
バナナの食べ方
栄養豊富なバナナのさらなる効果的な食べ方はあるのでしょうか。
王道の食べ方は皮を剥きながらそのままパクパクですが、整腸効果を上げたいなら適当な大きさにカットしてヨーグルトと一緒に食べるのがおすすめです。
バナナに含まれる食物繊維とヨーグルトの乳酸菌を同時に摂ると、相乗効果で整腸作用がアップします。
バナナの甘みとヨーグルトの酸味は相性が良いので、美味しく食べられますね。
さらなる整腸効果を狙うには、バナナを加熱して食べましょう。
バナナは加熱するとオリゴ糖の量が増えます。
バナナを凍らせるのもおすすめです。
バナナは凍らせると、ポリフェノールの量が増えてアンチエイジング効果がアップするといわれています。
皮を剥いてラップに包んで冷凍しても良いですが、ひと手間欠けて一口大にカットしてからラップに包んで冷凍しましょう。
あらかじめカットしておくことで食べやすくなってアレンジも簡単になります。
食べる時間帯は夜がおすすめです。
晩ご飯を食べる30分ほど前にバナナと水を一緒に摂ります。
これで晩ご飯の食べ過ぎが抑えられます。
夜に食べるのがおすすめの理由は、むくみ解消、便秘改善ができるほか、バナナの食物繊維によって血糖値の上昇が抑えられるからです。
血糖値の上昇が抑えられると脂肪の蓄積を防げるということです。
またバナナにはリラックス効果があるので夜食べると快眠効果が期待できます。
バナナの効果を十分に得るために夜バナナをおすすめします。
バナナの保存方法
お手頃価格でいろいろな効果が期待できるバナナ。
意外と傷みが早いなと気になったことはありませんか?
バナナは適切な方法で保存しないと、すぐに柔らかくなってしまいますね。
買ってきたときは黄色いバナナも、次第に黒く変色します。
この変色は傷んでいるわけでも腐っているわけでもありません。
「シュガースポット」と呼ばれる食べごろの合図なんです。
黄色いままで食べるよりも、より甘みが増して美味しくなるので、傷んでいると勘違いして捨てないようにしましょう。
果物は冷蔵庫で保存というイメージがありますが、バナナは常温保存が基本です。
バナナは冷蔵庫に入れてしまうと、冷温障害を起こし、真っ黒になって傷んでしまいます。
これはシュガースポットとは違うものです。
バナナは熱帯地方や亜熱帯地方といった暖かい地域の果物なので、冷たい場所での保存には向いていません。
シュガースポットができていない、熟れていないバナナは常温保存し、完全に熟してしまっているバナナは、ラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。