【病気になる前に】血液ドロドロの5つの原因と改善する食べ物

【病気になる前に】血液ドロドロの5つの原因と改善する食べ物

「ドロドロ血液」と聞くと、泥のように固まった血液を想像する人も多いかもしれません。しかし、実際の血液は固まっているわけではありません。それでは、ドロドロ血液とはどのようなものを意味しているのでしょうか。今回はドロドロ血液についてご紹介いたします。

「ドロドロ血液」ってどんな状態?

ドロドロ血液とは赤血球や白血球、血小板の異常によって血液が血管内を流れにくくなっている状況を意味します。それぞれの異常について詳しくご説明いたします。

ドロドロ血液を引き起こす血液の異常

赤血球の異常

赤血球は主に肺から受け取った酸素を体の隅々まで運ぶ役割を担う成分です。赤血球が何らかの原因で減った状態が貧血です。女性は貧血に悩む人も多いです。他方、赤血球が増えすぎたときに起こるトラブルがドロドロ血液。

血液を構成しているは赤血球、白血球、血小板という3種類の細胞成分と液体成分です。このうち、細胞成分の一種である赤血球が増加することで血液のバランスが崩れ、血流が滞ります。

赤血球数はさまざまな原因で増えますが、頻繁に見られるのが水分不足です。水分が不足すると血液中にある液体成分の割合が減り、赤血球の割合が増えてドロドロ血液につながります。

また、糖尿病が進行したときにも赤血球に異常が起こり、血液がドロドロになります。通常、赤血球には柔軟性があり、狭い血管の中も流れますが、糖尿病で柔軟性が失われると、狭い血管を通れなくなって血液の流れが滞ります。

白血球の異常

白血球は外部から入った細菌やウイルスから身を守るための成分です。風邪などの感染症にかかると白血球は体調を悪化させる原因の細菌を見つけ出すために粘着性が高まり、血液が血管内でスムーズに流れなくなります。

血小板の異常

血小板は怪我をして出血したときに血を止める役割がある成分です。通常は小さな粒のようなイメージで血管内に存在しますが、飲酒や肥満などが原因で血小板同士が固まると、血管内を流れにくくなってしまいます。

命の危険を伴う病気と関係が深いのは血小板が固まることで起こるドロドロ血液。血管内で血小板が固まることによって血栓ができ、血流の流れが止まって脳梗塞や心筋梗塞が引き起こされます。

【病気になる前に】血液ドロドロの5つの原因と改善する食べ物

血液ドロドロの原因

血液を構成する細胞成分が増えたり、粘着性を高めたりすると血液がドロドロになることがわかりましたが、血液の異常は何が原因で起こるのでしょうか。ドロドロ血液の主な原因についてご説明いたします。

食生活の乱れ

お菓子やジュースなどの糖分を多く含む食べ物や揚げ物や肉類などの脂質を多く含む食べ物は食べすぎると中性脂肪として蓄積されます。

中性脂肪が増えるとレムナントと呼ばれる脂肪のかすが血液中に残り、血小板が固まったり、白血球がくっついたりして血液の流れが滞ります。また、糖分をたくさん含んだものを食べて血糖値が上がった時には赤血球の柔軟性が下がることもわかっているため、甘い食べ物には注意が必要です。

飲酒・喫煙

お酒は少量であれば血液の流れを促進しますが、過度に飲みすぎると血液中の中性脂肪やコレステロールが増加します。これによって血液の流れが妨げられることがあります。

また、喫煙にも注意しましょう。タバコに含まれる有害物質の一つニコチンは血管の収縮を促して血液の流れを妨げることに加え、血中コレステロールも増加させます。

さらに、タバコは赤血球の働きを弱めます。

赤血球が酸素を運ばなくなると、体は酸素不足を改善するために赤血球の量を増やします。すると、血液のバランスが崩れて血管内を流れにくくなります。

過度の飲酒や喫煙はドロドロ血液のほかにも健康にとって好ましくないため、控えることをおすすめします。

運動不足

適度に運動をしなければ、脂肪が燃焼されずに体に蓄積されていきます。血液中のレムナントも増加するため、血液は流れにくくなってしまいます。

また、慢性的に運動不足であれば、代謝機能が低下し、血液中の中性脂肪やコレステロールを排出できず、血液がスムーズに流れなくなります

ストレス

ストレスを感じると頻脈になって、高血圧につながります。これによって血液中のコレステロール量や血糖値も上昇し、血液の流れが滞ります。

水分不足

体の水分が不足すると血液を構成する液体成分が減少し、血液がドロドロになります。水分は入浴後、運動後、飲酒後、ストレスを感じたときなどに不足することが多いため、普段から意識的に水分を摂取すると良いでしょう。

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血液をサラサラにする食べ物

命を脅かす病気につながるドロドロ血液は食べ物で改善できます。血液の流れをよくする食べ物についてご紹介いたします。

青魚

サバ、サンマ、アジ、イワシなどに代表される青魚の油にはDHAやEPAという栄養素がたくさん含まれており、血液をサラサラにする効果を期待できます。特にEPAは血小板の凝固を予防し、血栓をできにくくするため、脳梗塞や心筋梗塞の予防にも有効です。

ネギ

青ネギ、長ネギ、玉ねぎ、にんにくなどのネギ類に含まれているアリシンには血小板がくっついたり、血液中に老廃物が残ったりするのを防ぎます

さらに、玉ねぎには血糖値の上昇を抑える効果、にんにくには赤血球の柔軟性を改善する効果も期待できます。

納豆

納豆に含まれる酵素ナットウキナーゼ血栓を溶かして血液をサラサラにします。さらに、血中のコレステロールを下げる効果もあるため、コレステロールによるドロドロ血液の改善にも効果的です。

【病気になる前に】血液ドロドロの5つの原因と改善する食べ物

ドロドロ血液を改善して病気を予防しよう

ドロドロ血液は危険な病気につながる症状です。病気になる前に血液をサラサラにする食べ物を食べたり、生活習慣を改善したりして健康な体を守りましょう。

血液をサラサラにしてくれる食べ物は一度にたくさん食べるのではなく、適量を継続して食べると効果が高まります。

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