穏やかな気持ちになれる!自宅で簡単瞑想法「阿字観」のやり方

穏やかな気持ちになれる!自宅で簡単瞑想法「阿字観」のやり方

ストレス社会ということもあって、最近では自宅で瞑想して心身ともにリラックスさせるのがブームです。中でも真言宗の瞑想方法である「阿字観(あじかん)」を自宅で行う方が増え続けています。もともとは僧侶が行っていたこの瞑想は、今では体験させてもらえる寺院も増えているのです。そこで今回はストレス社会に負けず、穏やかな気持ちになれるという瞑想法「阿字観」についてご紹介しましょう。

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阿字観とは?

阿字観とは真言宗、いわゆる密教の瞑想方法で真言宗の経典「大日経」に基づいています。

本来は僧侶自身が気持ちを落ち着かせるために行っていたのがこの阿字観という瞑想方法なのですが、最近になって僧侶以外の一般の方も受けられるようになってきました。

僧侶の行う瞑想といえば多くの方がイメージするのは座禅を組んで、後ろから警策で叩かれるというものではないでしょうか。真言宗の瞑想である「阿字観」は警策を使用せず、梵字で書かれた「阿」という文字を見ながら瞑想を行うというものです。

この瞑想を行うと、宇宙と自分がひとつになったように実感することができます。

密教の修行において阿字観は初歩かつ中軸となり、全修行者がマスターしなければならない修行の入門となっています。

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「阿」の文字が意味するもの

「阿字観」は真言宗、いわゆる密教の座禅なのですが、本尊に描かれている「阿」にはどのような意味があるのでしょうか。

「阿」というのは梵語の第一字母で万物の不生不滅の原理「諸法本不生」を1文字で表したものです。

人間は生を受けてから「得た」「失った」「美」「醜」などで一喜一憂します。例えば、今冬はボーナスが少し多くて嬉しかった、逆にボーナスが下がって辛かったなどですね。

悟りを開いた目で見ると、それらは人の心の中で生まれて消えていくだけと映るのです。悟りを開いた目で心理のことを「諸法本不生」といいます。

また「阿」は大日如来の象徴でもあります。

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阿字観で得られること

阿字観は初級から上級までそれぞれ段階があり、その段階によって得られるものに違いがあるのです。

最初の段階は「数息観(すうそくかん)」で、呼吸に精神を集中させ、安定させる瞑想です。ヨガなどと同じようなものです。次の段階の「阿息観(あそくかん)」では自らの呼吸に宇宙の胎動を感じるという瞑想です。

数息観・阿息観の2つの瞑想を経た後、阿字観の基礎の「月輪観(がちりんかん)」では仏の光明を確認し、そして最終の阿字観で仏のお心をいただく瞑想へと進んでいきます。

阿字観を行うことで鈍くなった聴覚、嗅覚などの感覚器官が敏感になります。これは感覚器官が良くなったということではなく、元の状態に戻ったということです。

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阿字観のやり方

阿字観は高野山等のお寺で瞑想体験できますが、自宅でも行うことができます。

もちろん阿字観には段階がありますので、自宅でできるのは初級者向けの数息観となります。

阿字観を行うにあたって必要なものが、本尊と座布団です。掛け軸の中央に梵字の「阿」」の文字が描かれているものです。入手は少し難しいので、ネットで検索し、プリントアウトしたものを使用しても良いでしょう。

座布団は必ずしも必要ではありませんが、足が痛くなって瞑想に集中できなくなっては困りますので用意しておいた方が良いでしょう。

呼吸を意識する瞑想方法「数息観」のやり方を具体的にご紹介しましょう。

1.目線の高さに本尊を掛ける
2.半伽趺座(はんかふざ)で座る
3.肩の力を抜いて背筋を伸ばす
4.手は法界定印(ほっかいじょういん)を結びお腹の前に置く
法界定印:両掌を上に向け、左手の上に右手を重ね、親指同士を軽くくっつけてたまご型を作る
5.目を半開きにし、1mくらい先の床を見る
6.口を少し開き、息を吐き出す
→吐いた息が部屋の外の自然に溶け込むようなイメージで行う
7.鼻から息を吸い込む
→先ほど吐き出して自然に溶け込んで浄化された空気を取り込むようなイメージで行う
8.目一杯息を吸ったら少し息を止めて、体の中の空気をすべて出すように息を吐く

この瞑想法で大切なことは呼吸を意識し、心を込めることです。息を吐き出すときは自分自身が自然に溶け込むように、吸い込むときは自然を体に納めるように行いましょう。

この呼吸法で心が安定してきたら声に出して数を数えていきます。数を数える声は徐々にボリュームを落としていき、最後は声に出さず心の中で数えましょう。

1回の瞑想時間は10分ほどにしましょう。

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瞑想中、雑念がわいてきたら

瞑想は静かな空間で行う必要がありますが、周りが静かであればあるほど最初は雑念がわいてくることもあるでしょう。もし瞑想中に雑念がわいてきたならその雑念をもう一人の自分で客観的に見てみてください

そうするとこれまでの悩みなどが気にならなくなったり、別の考え方が浮かんできたりします。

瞑想を続けることで雑念もわかずに自分の呼吸だけを感じ取れるようになってきます。

ストレスから解放されるためにも真言宗の阿字観を取り入れ、心を安定させてみましょう。感覚が研ぎ澄まされて頭もすっきりしますよ。阿字観により興味がわいたという方は阿字観体験させてもらえる寺院を訪れてみるのもおすすめです。

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