女性に特に多い貧血。貧血と聞くとめまいやふらつきといった症状が思いつく方が多いのではないでしょうか。しかし、貧血には病気の予兆になっている場合もあり実は注意が必要ということはご存じでしょうか??
見逃しがちな貧血の症状や、貧血が起きてしまう原因や種類、また貧血にならない為に日頃から出来る対策についてご紹介させていただきます。
日頃から貧血になりやすい方や、貧血になりがちな妊婦さんだけでなく、普段あまり貧血にならないという男性の方も必見です。
目次
貧血の主な症状
貧血にも様々な症状があり、体調に現れることもあれば食欲にでることもあります。
1.体調にでる場合の症状
・疲れやすくなり、めまいや動悸、息切れがする
・頭痛や肩こりが起こり、顔色が悪くなる
2.食欲や食事にでる場合の症状
・口の端が痛み、切れる
・食べ物を飲み込む際に飲み込みにくくなる
3.見た目にでる症状
・肌が乾燥し、カサカサになる
・抜け毛が増える
・爪の色が悪くなり、割れる
貧血の原因と種類
貧血には種類があり、原因も様々です。
1.鉄欠乏性貧血
激しいダイエットをしている人や外食が多い人、また日頃から食生活が乱れがちな人がなりやすいとされる貧血です。
また授乳中の女性や、妊娠している女性は多くの鉄分が必要なため、不足しがちになり、貧血が起こりやすくなります。
2.再生不良性貧血
骨髄機能が低下することによって血液が作られなくなり貧血になってしまうものです。
3.悪性貧血
ビタミンB12欠乏症や葉酸欠乏症といった血液を作る上で必要な物が足りないことで血液が作られなくなり起こる貧血です。
4.溶血性貧血
溶血という赤血球の寿命が極端に短くなることよって起きる貧血です。
このように貧血にもいろんな種類があるのが特徴で、原因も様々です。ただ、貧血の中でも一番多いとされるのが鉄欠乏性貧血で貧血の約8割がこの貧血となっています。それゆえ、貧血は日頃の食生活と大きく関係しています。
また貧血は食生活を見直すだけで改善が見込めるため、生活習慣の見直しが不可欠とも言えるのです。
男性にもおこる貧血の症状とは?
一般的に男性は月経などがないため、貧血になることはさほどありません。ただし、男性にもまれに貧血症状がみられることがあります。
そこで覚えておいていただきたいことが、男性に貧血症状がみられた場合は大腸がんや胃がん、十二指腸潰瘍や、痔といった病気が疑われるということです。
万が一貧血症状がみられた場合は早めに医療機関を受診されることをおすすめいたします。
貧血に効果的な食べ物とは?
とりレバーや豚レバーといったレバー類は一般的によく知られている食べ物ですが、かつおやまぐろ、納豆やほうれん草、小松菜やひじきなどにも豊富に鉄分が含まれています。
またビタミンCを含む食品は鉄を体で利用するためには不可欠なものなので欠かさずに摂取することが大切です。逆に、コーヒーや紅茶といった飲み物に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨害してしまうものなので、過剰な摂取はおすすめ出来ません。
自分でできる対策
1.1日3食の食事をしっかりと!!
1日3食の食事を規則正しく摂取し、かつ偏った食事やインスタント食品といった加工食品の過剰な摂取は控えるようにしましょう。朝食を食べないという方も多いですが、朝食は1日のうちでも特に大切な役割を担っているものなので、朝食は抜かずに必ず食べるように心がけて下さい。
2.栄養素のバランスを考えた食事
食事を食べればよいという訳ではありません。炭水化物やタンパク質、乳製品や果物といったものを適度に摂取することが大切です。
鉄分が多い食品を摂取することで、自然と鉄不足を防ぐことができるため日頃からの習慣が重要となっているのです。
このように貧血にも様々な原因や種類があり、貧血がひどくなることで病気を引き起こしたり、病気が原因で貧血になる場合など色々あります。
ただ、日頃から気をつけて日常生活を送ることで貧血を防いだり、和らげることが可能なので、日々の生活を今一度見直し貧血になりにくい食生活を送れるように努力しましょう。