動脈硬化という病気、なんとなく知っているけど、詳しくは知らないという方の方が多いようです。誰にでも起こりうる病気の一つなので、どんな病気なのか、それを予防するにはどうすればいいのかなどを知っておくことをおすすめします。
今回は、この動脈硬化という病気がどんな病気なのかをご紹介いたします。また、この病気に良い食品や、予防する食事のポイントなどもあわせてご紹介いたします。健康で長生きをしたい方、是非最後まで読んで、参考にしてください。
目次
「動脈硬化」とは?
若くて健康な動脈は弾力性もありとてもしなやかです。血管の断面は、きれいな楕円形の筒状になっています。
年を重ねると、体やお肌は老化していきます。もちろん血管も同じです。あんなにも柔らかくしなやかだった動脈が、とてももろくて硬くなり、血管の幅も狭くなってしまいます。また、悪玉コレステロールが増えることも要因となってしまいます。
動脈が硬くなるだけの症状なら命に関わるような物ではありません。コレステロールがたまっていくことで、血管の内側にコブができます。このコブが何らかの刺激によって破裂した時、その部分が傷となるので、その傷を塞ごうと血小板でふたをします。これを血栓と呼んでいます。
血管の中に血栓ができたことで、そこから先への血流がストップしてしまい、必要な栄養分や酸素が運ばれなくなってしまいます。その結果、体内の臓器や組織が壊死してしまったりします。
この病気によって、硬くなってしまった血管はとても弱く、破れやすいものなのです。症状がどんどん進行することによって、心臓に負担がかかり、心不全や高血圧などを引き起こしてしまいます。また、心筋梗塞や、脳梗塞、クモ膜下出血などを引き起こす可能性もあります。
動脈硬化そのものが命に関わるのではなく、それが進行することで、様々な危険な病気を引き起こしてしまうかもしれないということを覚えておきましょう。
動脈硬化に良い効果がある食品は?
動脈硬化に良い効果をもたらしてくれる食品は、
・納豆
・豆腐
・にら
・玉ねぎ
・人参
・かぼちゃ
・さつまいも
・じゃがいも
・いわし
・うなぎ
・タコ
・いか
・サバ
・バナナ
・いちご
・オレンジ
などがあげられます。
この中でみなさんもよく知っているのは、玉ねぎと納豆の血液サラサラ効果ではないでしょうか。
玉ねぎは、コレステロールの値を下げてくれます。また、脂肪を燃やすサポートをしてくれるのは、納豆です。動脈硬化にもいいのですが、健康な身体づくりのためには、年齢が上がれば上がるほど、取り入れたい食品ではないでしょうか。
動脈硬化を予防する食事のポイント
水分はしっかり摂る
水分が不足すると、脱水になります。血液も固まりやすくなってしまうので、意識して水分をしっかり摂取し、不足しないようにしてください。特に寒い季節は、喉の渇きを感じないので、水分を摂るのを忘れがちです。時間と量を決めて飲むようにしましょう。
食事はゆっくりと食べる
食事の時間が短いと、満腹中枢が刺激される前に、お腹いっぱいになるまで食べてしまいます。それをくりかえることで、肥満となってしまいます。そうならない為にも、最低でも20分以上かけてゆっくりとしっかり噛んで食べることを心がけましょう。時間をかけて食べることで、食べ過ぎを防止することができます。
ダイズや青魚を食べる
青魚には、不飽和脂肪酸というものが含まれています。不飽和脂肪酸は、血をさらさらにする働きがあります。青魚は好き嫌いもありますが、調理の仕方で食べやすくなります。いろいろ工夫してみてください。
ダイズが持っているリノール酸という物質。コレステロール(血液の中のもの)を少なくしてくれます。ダイズそのものを食べるというのはなかなか機会もないかもしれません。ですが、豆腐や納豆などがあります。これなら手軽で簡単にとることができます。
食物繊維
食物繊維といっても、水溶性の食物繊維の摂取が有効です。特に果物や海藻、芋などに含まれており、コレステロールの吸収を穏やかにしてくれます。
アルコールは控えめに
目安量としては、日本酒なら1日1合まで。ビールなら1本で止めておきましょう。
外食にも要注意
丼物や麺類など、単品の物だと、どうしても栄養バランスが偏ってしまいます。外食をするなら、なるべく品数が多い定食物を食べるようにしてください。また、コンビニのお弁当も、幕の内のように、いろんなものが色とりどり入っている物が好ましいです。
K(カリウム)
これは、体の中にある要らない塩分を、体の外にだしてくれます。血流を改善してくれる効果があるので、この病気の予防に有効です。
脂質の過剰摂取に注意
肉類や乳製品、バターや卵などは、脂質が多く、動脈硬化の要因となるので、摂り過ぎないように注意が必要です。
生活習慣も改善しよう
動脈硬化は、重大な病気を引き起こす要因となってしまいます。日頃の生活習慣を改善することで、予防ができる病気です。
一番大切なのは、食習慣の見直しです。脂質は控えめにして、食べ過ぎはNGです。バランスのとれた青魚や野菜を中心とした献立が、血液もさらさらにして、動脈硬化を予防してくれます。
また、適度に運動することも大切です。日頃ストレスを溜めてしまいがちな方は、適度に体を動かすことで意識的に発散しましょう。急激な運動ではなく、ゆっくりのんびり散歩程度のウォーキングでも十分です。肝心なのは継続することです。
規則正しい生活を心がけることで、予防できる病気です。自分の1日の食事や生活のサイクルなどを書きだして、気をつけないといけない所をみつけてくださいね。