首の寝違えは1日を憂鬱なものに変えてしまいがちです。首の寝違えが起きたときに痛みを少しでも和らげようとマッサージをする方も多いと思いますが、マッサージは間違った対処方法と言われています。
そこで今回は寝違えの意外な原因と、治す方法についてご紹介していきます。間違った対処法をしていた方は、この機会に正しい方法を覚えてくださいね。
目次
そもそも「寝違え」とは?
寝違えは起床時に首に痛みが起こる症状を一般的に指し、正式名称は急性疼痛政経部拘縮と呼ばれています。
寝違えは睡眠中に無理な姿勢をとっていたりすることで首の筋肉に負担がかかり、それが痛みによってあらわれるため骨には問題がなく、レントゲンでは異常を見つけることが難しいと言われています。
通常は2~3日程度で自然治癒しますが、重症にものになると1週間以上痛みが続く場合もあります。
寝違えが起こる原因は寝相だけではない
筋肉のコリ
寝違えが起こる原因は寝相だけでなく、筋肉のコリによる場合もあります。特に日頃から姿勢が良くない方は筋肉に常に負荷がかかっているため注意しましょう。
また、強いストレスを日常的に感じやすい方は首を痛めやすいとも言われています。思い当たる節がある場合は、ストレスの原因を取り除けるよう行動してみるのもおすすめですよ。
神経の圧迫
睡眠時に無理な体勢をとると腋窩神経と呼ばれる脇の内側にある神経が圧迫され、それが原因となり首に痛みが生じます。
また、寝違えは首だけでなく背中や腕にも症状がでる場合があります。寝違えをそのままにしておくとクセになることもあるため、痛みを和らげるためにも対応していくことが大切ですよ。
寝違えを治す方法
1,痛みのある部分を冷やす
朝起きて首を寝違えたと感じたら、まずは痛みがある部分を冷やしましょう。氷をビニール袋に入れたものやアイスノンなどをタオルに包み、5分ほど冷やしたら5分休む、また5分冷やすといったように首の炎症が落ち着くまで、数回繰り返していきましょう。
炎症が治まり痛みがひいたからといって、通常通り首を動かすと痛みが発生するため注意しましょうね。
2,脇の下の筋肉をほぐす
意外に感じるかもしれませんが、寝違えを治すカギは脇の下にあります。脇の下にある筋肉をほぐすことで、首が動きやすくなります。
・両手をリラックスして下に下げ、痛みがある方の手を後ろに持ってそのままゆっくり引き上げていきます。
・止まった状態で20秒ほど数え、ゆっくりと手を下ろしたら肘を110度ほど挙げたまま、真上まで挙げ20秒待ちます。
ここまでを1セットとし、1日3セットを目安に行なうようにしましょう。実践していくことで脇の下の筋肉が伸ばされ血行がアップしていきますよ。
3,寝違えに効果的なツボを刺激
ツボを刺激するのも即効性があり、寝違に効果的を言われています。
おすすめは落枕と呼ばれるツボで、手の甲側、人差し指と中指の骨が交差する少しさがったくぼみです。
1回30秒を目安にイタ気持ち良いと思えるくらいの強さで刺激していきましょう。寝違えがよく起きるという方は、ぜひ覚えておきたいツボですね。
4,湿布を使う
首の寝違えは炎症を起こしている状態のため、湿布も効果的です。痛みが我慢できないようであれば、消炎鎮痛剤を服用してみるのも良いでしょう。
湿布が上手に1人で貼れない場合は、上手に1人で湿布が貼れるアイテムも販売されているので、参考にしてみてくださいね。
5,無理に首を動かそうとしない
一般的に、首の寝違えは2~3日ほどで症状が軽減されていくと言われています。動かせば早く良くなるというのは間違いなため、無理に首を動かそうとせずに痛みがある間はできるだけ安静にしておきましょう。
寝違えたときにやってはいけないこと
首を温めない
寝違えて首に痛みがある状態は炎症を起こしているという状態です。炎症を収めるには冷やすことが大切です。痛みがあるときに温めてしまうと、余計に悪化する可能性が高いため注意しましょう。
お風呂も同様で血行が促進されるため、寝違えて首に痛みがある間はできるだけ入浴を控えるのがおすすめです。
痛みがない場合は、むしろ予防のためにも入浴は筋肉のコリをほぐしてくれるためおすすめですよ。
マッサージ
寝違えで首に痛みがあると、ついマッサージで痛みを和らげようとしますがマッサージは悪化の原因となります。刺激を与えることで神経がさらに刺激され、痛みが強くなる可能性があります。
自己流のマッサージはできるだけ避けたほうが無難といえるでしょう。
寝違えの原因は寝相や、筋肉のコリ、脇にあるのが大半です。寝違えて痛みがある場合は、まず冷やして炎症を収めるようにしましょう。
数日間安静にしていれば自然に治ることが多いですが、1週間以上も痛みが続く場合は寝違えではない可能性があります。早めに病院で診てもらうようにしましょう。