美容効果が高いとされ、かのクレオパトラも愛用したといわれる牛乳風呂。牛乳には様々な栄養が含まれており、肌に優しく、保湿効果があるほか、角質を除去してつるつるの肌にしてくれるのです。普段飲む牛乳をお風呂に入れても大丈夫か、チャレンジするのにためらっている人にも、ぜひ試して欲しい牛乳風呂の作り方を詳しくご紹介します。
目次
「牛乳風呂」とは?
牛乳風呂とは、お風呂のお湯に牛乳を入れたもののことをいいます。牛乳風呂というと、牛乳をそのままお風呂のお湯代わりに入れるイメージを持っている人もいるかもしれませんが、そうすると牛乳が大量に必要になってしまいます。そこまで大変なものではなく、いつものお風呂の入浴剤代わりに牛乳を入れる、といった方法になります。
浴槽に湯を張り、牛乳は500mlから1リットルでお店で売っている牛乳の約1本分を入れます。これだけの簡単な方法で、すべすべの肌を手に入れることができるのが牛乳風呂なのです。
牛乳風呂の効果
牛乳は弱酸性で、さらに豊富な栄養を含んでいることから、牛乳を使った牛乳風呂には様々な効果があります。具体的にはどんな効果があるのか、詳しくご紹介します。
保湿の効果
牛乳に含まれるアルブチンが、肌の乾燥を予防します。
角質の除去効果
牛乳に含まれているカゼインには、肌を柔らかくしたり、角質を除去すしてくれる効果が得られます。これによって古い角質が取り除かれ、毛穴の汚れも解消できます。
むくみを解消する効果
牛乳に含まれるカリウムが、ナトリウムの排出を促してくれるので、むくみの解消につながります。
体を温める効果
牛乳の乳脂肪分が肌をカバーしてくれるため、温まった体が冷えにくくなります。
リラックス効果
牛乳の香りや、牛乳に含まれるカルシウムの効果により、リラックス効果が得られます。これにより体がリラックスし、さらに体が温められることで快眠の効果があります。
また牛乳には臭いを予防する効果もあり、気になる体臭を改善するためにも、牛乳風呂は効果があります。飲むことに加え、お風呂に加えることで体の外側と内側から、ケアしてくれる効果が高まるのです。
牛乳風呂の作り方と浸かり方
牛乳風呂の作り方は、お風呂に湯を張り、そこに牛乳を入れるだけですが、入る時には以下のことに注意して入るようにしましょう。
牛乳風呂に入るステップ
1.お風呂のお湯の温度はぬるめの38度から40度程度にします。
(牛乳を入れると1度程度温度が下がりますので、それを見越した温度に設定しましょう)
2.お湯の中に牛乳を1L入れ、よくかき混ぜます。
3.浴槽に入る前に、頭や体は洗っておきます。
4.そのまま20分から30分、しっかり浸かるようにしましょう。
牛乳風呂に入った後は、洗い流さない方が保湿や保温の効果が保たれますが、牛乳の臭いが気になる場合にはシャワーで軽く流してからあがるといいでしょう。
牛乳風呂に使う牛乳は、直接口に入れるわけではないので、賞味期限が切れた牛乳を使っても大丈夫です。ただし変質してしまった牛乳では効果がありませんので、あまり古い牛乳は使わないようにしましょう。
牛乳風呂をする際に注意したいこと
手軽にできる牛乳風呂ですが、いくつか注意したいポイントもありますので、以下のことに注意して入浴するようにしましょう。
アレルギーがある場合にはやめておく
牛乳の成分は肌からも吸収されるため、牛乳にアレルギーがある場合、牛乳風呂で症状が出ることがあります。アレルギーがある場合は、やめておきましょう。
肌に合うかどうかを事前に調べておく
肌質によっては、牛乳風呂に入った後保湿の効果が感じられない場合もあります。またべたつきを感じてしまうこともあります。事前に洗面器にお湯を入れ、少量の牛乳を入れて混ぜ、腕などにつけてみましょう。その時に保湿効果が感じられるのであれば、牛乳風呂を試しても問題ありません。逆にべたつきや乾燥を感じるようであれば、やめておきましょう。
牛乳風呂に入った後は早めに洗って換気をする
温めた状態の牛乳風呂は、時間の経過と共に臭いが強くなります。季節にもよりますが、人によっては臭いが気になることもありますので、早めにお湯を抜いてしっかり掃除をし、換気もおこないましょう。すぐに牛乳が腐るという可能性は低いのですが、雑菌などが繁殖する可能性もあります。
牛乳風呂に使う牛乳はなるべく新しいものを使う
賞味期限切れの牛乳でも、もちろん牛乳風呂に使用することができますが、開封した牛乳の場合は、劣化が進んでいます。賞味期限切れでも未開封のものを使う方が安全です。新しい牛乳を買うのがもったいない場合には、期限切れ間近で割引されている牛乳を購入するのがおすすめです。
追い炊き機能は使わない
牛乳風呂では、追い炊きをすると釜が傷む可能性があります。追い炊きをしたからといって必ず釜が傷むというわけではありませんが、使わないようにした方が無難です。
臭いが気になる時には入浴剤を活用する
牛乳は温めると脂肪分が強く臭うため、その臭いが苦手な人もいます。この場合は入浴剤を一緒に入れると臭いが軽減されます。ただし入れすぎると牛乳の効果が薄れてしまいますので、臭いを消す程度の量にとどめておきましょう。
あがった後はできるだけ洗い流さない
牛乳の脂肪の膜で、保温や保湿の効果が持続するため、入浴後は洗い流さない方がいいのですが、臭いが気になる時にはシャワーで軽く流してもかまいません。ただし石けんを使うと、膜がはがれてしまいますので、シャワーだけにしておきましょう。
毎日牛乳風呂に入るのは難しいかもしれませんが、週に1度など自分へのご褒美の意味をこめて、牛乳風呂に入ってきれいな肌を目指しましょう。