みなさんは睡眠慣性という言葉を聞いたことがありますか?
朝、目覚まし時計がなって起きなきゃいけないことはわかっているのに中々起きることができない、そういった状況の中頑張って起きると、すごく気だるいと感じたことはありませんか?また、ちょっと仮眠をとるつもりが1時間〜2時間程寝てしまって、目覚めると体が重い…といった経験はありませんか?それだけでなく、仕事や勉強が大変で寝ることを我慢したあとの睡眠後もこういった「気だるさ」を感じることは多いです。
そういったものを「睡眠慣性」といいます。
睡眠慣性の原因とメカニズム
睡眠慣性の原因はどうやら「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が関係しているようです。ノンレム睡眠、レム睡眠って聞いたことはあるけど、詳しくはあまり分からない人も少なくはないのでは?ここでは、ノンレム睡眠とレム睡眠についても詳しく触れてみましょう。
ノンレム睡眠
ノンレム睡眠とは、深い眠りについていることで、身体だけでなく、脳もぐっすりと眠っている状態のことを言います。しかし、身体を支えている筋肉などは働いているという不思議な状態です。
この時期は、ストレスが消化され、精神的にもリラックスしている時といえます。身体もしっかりと休んでいるため、目玉は動かず、心拍数も減り、血圧が下がっている状態です。え?眠っているということは目玉が動くはずがない!心拍数だって落ち着いてるにきまってる!と思っているそこのあなた。「レム睡眠」では違うのです!
レム睡眠
レム睡眠とは浅い眠りのことをいい、睡眠自体は深いものですが脳は活発に動いている状態のことをいいます。そのため、目をつぶっていても目玉はキョロキョロ動いているのです。呼吸や心拍数は不規則で動いています。身体は休んでいるので、筋肉の疲労回復はしてくれますが、脳が起きているため物音で目覚めやすく、脳が働いていることにより記憶の固定をしています。
さらに、夢をみる時期はこの「レム睡眠」の状態に入ってるときが多いのです。更に、この「レム睡眠」のときに目を覚ますと、脳は活発に動いているときなので、気持ちのいい目覚めになります。レム睡眠は約10分〜15分程度の時間量で、レム睡眠、その後60分程度の時間量でノンレム睡眠と、交互にやってくるのです。
「7時間睡眠が良い」と聞いたことはありませんか?それには理由があり、7時間睡眠では4回のレム睡眠、すなわち脳が覚醒している状態で、目覚める時がちょうど、4回目のレム睡眠の状態である平均的な睡眠リズムだからなのです。
睡眠慣性をコントロールする方法
このやっかいな睡眠慣性をコントロールする方法があると嬉しいですよね。スッキリ目覚めたいあなたに!覚えていただきたいことを教えます!これを覚えておくと、明日から気持ちの良い朝を迎えれること間違いなしです!
昼寝は注意!
勉強・仕事の合間にすこしだけ寝ようと思って寝たり、休日に「昼寝」をしてしまったりしていませんか?「昼寝」というのはだいたい1時間〜2時間ほど寝ることで、それは睡眠慣性を引き起こしてしまう原因になることは、うえでも記載しました。
また、1時間〜2時間くらいの昼寝をするとなると、深い睡眠状態に入っているので、脳はまだ覚醒していない状態で目を覚ますことになります。上記でいう「ノンレム睡眠」の状態ですね。そのため、昼寝をするのではなく「仮眠」をとるようにしましょう。
仮眠とは、10分〜15分程度睡眠をとることです。足りないのでは?と思った方もいるはずです。しかし、そのくらいの時間で眠ることにより、脳は覚醒している状態、いわゆる「レム睡眠」の状態であるため、筋肉や疲労の回復はしてくれていますが、脳は活発に動いている時間なので、スッキリとした目覚めになります。
太陽の光を浴びよう!
朝目覚めたあと、太陽の光を浴びることで睡眠慣性が消失するまでの時間が短くなります。それだけでなく、体内時計のリズムを保つ働きにもつながるのです。
夕方以降に注意
夕方以降に強い光を浴びてしまうと、「朝目覚めた時に太陽光を浴びる」時に体内時計を一定に保ったものがくるってしまいます。そのため、夕方以降には強い光を浴びるのを避けましょう。また、もう一つ注意したいのが「寝る時間」についてです。仕事や勉強で一夜漬けになった経験は少なくは無いでしょう。しかし、それが続くと「睡眠慣性」はひどくなります。さらに「眠くなったら寝る」のではなく、眠くなる前に就寝するのがベストです。毎日同じ時間帯に寝ることで、よりよい眠りにつくことができ、朝の目覚めを気持ちよくしてくれます。
自分に合った睡眠リズムをつくって目覚めのよい朝を迎えてスッキリした気分で一日を過ごしましょう!