首を寝違えて傷めてしまったという経験、あるのではないでしょうか。首を寝違えてしまうとそこをかばおうとするので、肩や首、背中までその痛み広がってしまいます。
寝違えの原因や、治し方についてご紹介いたします。治し方については、自己流でやってしまいがちなNGなものもあります。正しい治し方をご紹介いたしますので、この機会に知っておいてください。もし、今度寝違えてしまうことがあったら、ここでご紹介する治し方を実践してみてくださいね。
目次
寝違えの原因
寝違えの本当の原因が何か、みなさんは知っていますか?ただ寝像が悪かっただけではありません。その原因は一つではなかったのです。
1.枕
枕はどれでも同じと思っていませんか?本当に自分に合う枕を使っていますか?枕の硬さや高さなどが自分の首にあっていないと、それだけで負担がかかり、寝違えを起こしやすくなってしまうのです。
低反発枕というのが人気になったことがあります。今でも人気ですが、あの低反発が逆に寝違えの原因となる人もいるのです。本当に自分にピッタリの枕がどんなものなのかを知ることで枕選びも変わってきます。寝具を販売している所で、自分に合う枕がどんなものかを調べてもらえますので、一度相談してみるのもおすすめです。
2.ストレス
ストレスを抱えていると、知らないうちに背中や肩の筋肉が緊張し、首に負担がかかります。その為、寝違えることも多くなるのです。また、ストレスは睡眠の質も悪くなり、睡眠不足に陥ってしまいます。
3.寝具があっていない
特にベッドを使っている方に多い傾向があります。体が沈みやすいベッドは、寝返りもうちにくく、体の一部分にだけ圧力がかかってしまい、寝違えやすくなってしまいます。
4.不自然な寝方
あきらかに不自然な寝方をしていると、寝違えやすくなります。特に飲み過ぎた状態で寝ると、眠りも深くなり、不自然な寝方のまま身体を元に戻そうという動きさえもしなくなるので注意が必要です。
5.過度の疲れ
疲れすぎると、寝ている時に不自然な寝方になっていても、身体を元に戻そうとしにくくなることから、寝違えやすいとされています。
6.肩コリ
肩コリが持病という方や、慢性的に肩コリに悩まされている方も寝違えやすい状態にあります。
よくやってしまいがちなNGの治し方
寝違えた!と気付いた時に多くの人がやってしまいがちなNGな治し方といえば、「マッサージ」です。寝違えて痛い首や肩の部分を自分の手でもんだり、ご家庭にあるマッサージ機を使ってほぐしたりしようとします。専門の方ならともかく、素人が自分でそんなことをすると、かえって痛みを増幅させてしまいます。
また、温湿布を貼ったり、お風呂でじっくり温めたりする方もいます。これも実はNGだったのです。血行がよくなると、痛みも無くなるだろうと思ってされているようですが、炎症を起こしているところを温めるのはNGなのです。
炎症をおさえるには、冷やさないといけません。湿布を貼るなら冷湿布にしてください。
寝違えの正しい治し方(対処法)
寝違えた時に行うべき正しい対処法をご紹介いたします。
1.冷やす
先にも書きましたが、寝違えは炎症を起こしている状態なので、まずは冷やしてください。冷やすと炎症が治まり、痛みも緩和されます。冷湿布などを利用するのがおすすめです。
2.ツボをおす
寝違えに効くツボ「落沈」を押します。このツボがある場所は、手の甲の人差し指と中指の骨が交わる手前にあります。
3.ストレッチ
寝違えに高い効果があるとされているストレッチをご紹介いたします。
1.寝違えて痛みがある方の腕をゆっくりと後方へ上げていきます。
2.上げられる所までいったら、そこで20秒数えます。
3.その手を腰の後ろの真ん中あたりにあてます。
4.そのままゆっくりと肘を後ろに引いていきます。
5.引ける所まで引いたらそこで20秒数えます。
6.手を上げ、肘を120度曲げます。
7.後ろに軽く腕を引き20秒数えます。
それぞれ2セットずつ行います。これは痛い方の手です。もう片方の手は同じストレッチを1セットだけ行ってください。
4.病院に行く
寝違えごときで病院に行くというのは…と思う方もいますが、対処法を間違えると炎症を悪化し、痛みも強くなってきます。日常生活に支障をきたすレベルになると大変なので、痛みが続く時は病院の整形外科などを受診することをおすすめします。
予防するには?
寝違えが起きないようにするには、まず、身体をあたためることです。寝違えを起こしやすい首や肩は、ネックウォーマーなどを利用しましょう。また、首とつく部位「手首」「足首」を冷やしてしまうと、身体が冷えてしまう元になります。温かい靴下をはいたりして、室内でも注意するようにしてください。
また、寝る前にはストレッチをして身体をほぐしたり、自分に合う枕を見つけて使うようにすると、寝違えの予防になります。仕事などにも支障をきたしかねない寝違え。しっかりと予防してくださいね。