花粉症人口は年々増えているとデータがあります。今まで花粉症で悩まされなかった方でも、花粉症デビューされた方も聞きます。
この花粉症シーズンになると、くしゃみは出るし、鼻は詰まるし、目は痒くなるし、そして一番困るのが鼻水がタラタラ出てくることです。
これからの花粉症シーズンに役立つ鼻水を止める方法をご紹介します。
目次
花粉症の症状
花粉症の主な症状は、くしゃみ・鼻詰まり・鼻水・目のかゆみです。
透明の鼻水がサラサラ流れてくる、鼻が詰まる、頻回なくしゃみ、目がかゆい、涙目になる、目が充血する、瞼が腫れぼったくなることはよくある症状ですが、喉にも不快感が出たり痛みが出ることもあります。
風邪と区別がつかないこともあります。また、風邪と花粉が両方くることだってあります。喉が痛いから風邪だと思っても、鼻が詰まって口呼吸をすることで喉が乾燥して痛くなることもありますし、花粉で喉がイガイガすることもあります。風邪だと粘っこく色がついた鼻水や痰が出ますが、花粉症の場合は透明のサラサラした鼻水が出ます。
花粉症を発症する原因
花粉によるもの
花粉症というとスギがすぐに思いつきますよね。もちろん、多くはスギ花粉が原因ですが、中にはヒノキ、ブナ、マツ、カバノキ、ヨモギ、イネ、ブタクサなどで反応してアレルギー症状が出ることも多いです。スギ花粉があまり飛散していない時期に、花粉症の症状が出る方は、スギ花粉以外の花粉も疑ってみましょう。
病院の検査で、どんなものにアレルギー反応が出るか調べることが出来ます。
スギ花粉は早い地域だと1月下旬からジワジワきて、長いと6月頃まで続くことがあります。
ストレス
ストレスを多く受けることで、自律神経の働きが乱れ、免疫機能が弱くなるので花粉症になりやすくなります。
住宅の気密性が高くなったことで
今の住宅は気密性が高くなっています。2重サッシになっていたり、断熱効果が高いなどで、カビ・ダニなどのハウスダストが増えることで、それらに反応してアレルギーを起こす方も出てきました。
大気の汚れ
特に都市部に多いですが、車の排気ガス、工場の排煙などの汚れた空気は粒子が細かく、人間の身体に入りやすくなり悪影響を及ぼします。これがアレルギーの原因になることも。
症状が現れる仕組み
まずアレルゲンとなる花粉・埃・ダニ・カビなど(抗原)が鼻の穴の中を通過した際に、センサー(抗体)が働き、身体を守ろうと鼻水でアレルゲンを流そうとする働きがあります。
それが鼻水だけでなく、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみとなって症状として現れます。
鼻水を止める方法
いつでも出来る鼻水を止める方法
仕事中、勉強中、寝る時など人前でも出来る方法です。
1.口の上部を持ち上げます。
2.舌を離します。
3.両眉毛の間を指2本で押します。
4.1~3を20回ほど行います。
レンコンが効く!?
レンコンの節の部分を皮ごとおろします。それをガーゼなどに包んで左右の鼻に交互に詰めて、鼻の中をレンコンのおろし汁で湿らせます。
レンコンにはムチンという成分が入っているので、そのムチンが鼻の粘膜の表面を守ってくれます。
上下に頭を振る
テレビでもやっていた方法なので、ご覧になったことがあるかもしれません。
1.息を思いっきり吸って、息をゆっくり吐ききります。
2.鼻をつまんで頭を上下に動かします。ゆっくり片道2~3秒かけて動かします。
3.息を止めたまま、2を息が続くまで行います。
脇にペットボトルを挟む
詰まっている鼻と逆側の脇の下にペットボトルを挟みます。ペットボトルがなければ、手をグーにして脇の下に挟みます。
1分間ほど行うと、交感神経が刺激されて鼻の通りが良くなります。
水を口に含む
鼻をかんだ後に、水を口に含みます。そのまま少し時間を置き、時間が経ったら飲み込んでしまいます。
不思議と鼻水があまり垂れてきません。
ヨーグルトの乳酸菌効果
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境を良くして善玉菌を増やしてくれます。悪玉菌が減れば免疫力もアップします。ある調査で、1日200ml以上のヨーグルトを花粉症の方に1年間食べてもらったところ、花粉症の方の約3割に症状の改善効果がみられたと報告されています。
鼻やうなじを温める
うなじをドライヤーや蒸しタオルなどで温めると鼻の通りがラクになります。また、鼻の上に蒸しタオルをのせて冷えるまで温めるとこれも鼻の通りが良くなります。
ハチミツの摂取
特にハチミツでもマヌカハニーというハチミツは殺菌作用があり、少しの量を食するだけで喉の痛さも軽減されるぐらいなのです。風邪で喉と鼻がツライ時に是非活用したいですね。
マスクにミントのアロマオイルを垂らす
マスクにミントやユーカリなどのアロマオイルを少量垂らすことで、呼吸がラクになります。
ミントなどの入った飴も喉が痛い時や鼻づまりの症状を緩和させることが出来ます。
ツボを押す
1.迎香
場所は小鼻の両脇の下の凹んだ部分です。5秒間押しを5回行います。鼻詰まり、鼻水などに効果的です。
2.晴明
場所は目頭のところで、鼻の骨があるところです。無意識に目が疲れた時に押す場所です。鼻の骨を指でつまむ感じで5秒間押しを5回行います。鼻の通りが良くなります。
3.攅竹
場所は眉頭のところで、鼻の骨があるところです。鼻の骨を指でつまむ感じで5秒間押しを5回行います。鼻水に効果的です。
何もしないよりはマシ!花粉症予防法
アレルギーの症状を軽くする食べ物や飲み物
1.アレルギーの症状を軽くする食べ物
ぎんなん、リンゴ、チョコレート、ブロッコリー、ニラ、シソの葉、トマト、ニンニクなどです。
2.アレルギー症状を軽くする飲み物
甜茶、ルイボスティー、シソジュース、ペパーミントティ、黒酢、青汁などです。
漢方薬を飲む
漢方薬は即効性はありませんが、徐々に体質を改善していく効果はあります。
慢性鼻炎の方などで、ずっと薬を飲むことに抵抗がある方は一度相談されると良いかもしれません。
湿度を下げない
室内の適度な湿度は50~60%とされ、あまり湿度が低い状態では粘膜が乾燥し痛くなって荒れやすくなります。
服装を気を付ける
外出することで、花粉が洋服・顔や髪の毛にも付着します。外出時は、ウールなどのセーターなどの花粉が付着しそうなものより、デニムなどの生地が付着しにくいです。逆にツルツルするものならと思っても、静電気でかえってくっ付くこともあります。
外出後は玄関前で、しっかり花粉をはたいて落としましょう。
また、マスクで花粉の侵入をある程度ブロック出来ます。
鼻水が頻繁に出たり、鼻が詰まると、仕事や勉強なども集中できません。先程挙げた方法を試してみて、不快な花粉症シーズンを乗り切りましょう。