普段から脇のにおいには気をつけてても想定外の汗をかくことがあります。その状態でエレベーターなどの人と密着する場所や仕事中の会議などに行くことがあれば、においも気になるし周りからの視線にヒヤヒヤしてしまいます。
あの独特なつんとしたにおいが脇からすると居ても立ってもいられませんよね。
「もしかしてわきが？」
「早く取り消したい！」
など不安に感じる女性も多いはずです。
そこでわきがを発症する原因や不快臭を抑える方法についてご紹介いたします。わきがや不快臭が気になる女性はぜひご覧ください。
目次
わきがを発症する原因は？
わきがの主な原因は人の脇の下や耳の中など特定の部分だけにあるアポクリン腺から出る汗に関係しています。
アポクリン線から出る汗にはたんぱく質や脂質などの成分が含まれています。これらの成分が健康な人体に日常的に存在する微生物（常在菌）によって分解されると、わきが特有のにおいが発生します。皮脂が混ざり合うことでにおいは更にきつくなります。
このアポクリン線に次なる要因が重なることでわきがを発症します。
体質遺伝
アポクリン線から出る汗の量が多い人はわきが体質です。しかもこの体質は遺伝しやすいのです。
両親のどちらかがわきがである場合は子どもに遺伝すると言われています。必ずしも遺伝するわけではなく、片親なら約50％、両親なら約80％程度が遺伝すると言われています。
生活習慣
不規則な生活習慣からくるストレスやホルモンバランスの乱れもわきがに関係すると言われています。また偏った食事や運動不足も影響します。
脇の衛生状態
脇は汗をかきやすく皮膚が薄い場所です。そのため摩擦などから肌を守るために脇毛が生えています。
また脇毛には汗を吸収する役割があるので、脇が蒸れると脇毛に溜まった汗に細菌が繁殖してしまい不快臭を強くします。
生活習慣で症状が悪化
普段の生活習慣がわきがの症状を悪くしてしまう場合があります。
以下の要因をチェックしてみてください。当てはまる人は要注意です。
食事が偏っている
食生活の偏りは健康に悪いばかりでなく、わきがにも影響します。
・脂肪分の多いお肉
・バターやチーズなどの動物性たんぱく質や動物性油脂
・揚げ物
・ニンニクやキムチなどのにおいが強いもの
・発汗性のある辛いもの
これらを摂り過ぎるとアポクリン線が刺激されて不快臭が強まります。
運動をしていない
普段から適度に汗をかいていない場合、汗と一緒に分泌される老廃物の濃度が高くなり体臭がきつくなります。
また運動不足からくる肥満体型の人は、脂肪があるために汗を大量にかいてしまいます。それにより雑菌が繁殖しやすく、においがきつくなる恐れがあります。
疲労やストレスを感じている
疲労やストレスなどによりホルモンバランスが乱れるとアポクリン腺を活性化させてしまいます。それにより不快臭が強まります。
脇の手入れをしていない
脇毛の処理や脇を丁寧に洗うなどして脇を清潔にしていないと雑菌が溜まり不快臭を強めます。
飲酒・喫煙の習慣がある
飲酒や喫煙により体内に吸収されたアルコールやニコチンは、汗腺を刺激して体臭を強めます。そのことが脇の不快臭にも影響してきます。
またアルコール成分は体内で完全に分解されません。汗腺から体外に放出されることも体臭を強める原因のひとつです。
不快臭を抑える方法
不快臭を抑えるためにできることとは何でしょうか。そこで不快臭を抑える方法についてご紹介いたします。
デオドラント製品・制汗剤を使用する
デオドラント製品・制汗剤は持ち運びやすい携帯タイプのものが多く、いつどこで汗をかいてもすぐに対策することができ大変便利です。
デオドラントは「殺菌作用・消臭作用があり、においに効果のある」もので、制汗剤は「制汗作用・吸収作用があり、汗に効果がある」という違いがあります。ですから目的に合わせて使用することが大切です。
また最近ではこのふたつの効果を合わせた製品もあります。両効果が得られるので汗も止めたいしにおいも消したい人には重宝します。
バランスの良い食生活
アポクリン線から出る汗のにおいを抑えるためにはバランスの良い食生活を心がけることが大切です。
また食品の選択も大事です。お肉ばかりでなく脂肪分の少ない魚介類をメインにしたり、においを消す効果があるポリフェノールが含まれる緑茶やほうじ茶を飲むようにするなど、不快臭を和らげる食事を選択しましょう。
脇を清潔に保つ
お風呂やシャワーにきちんと入り、脇を清潔に保つことを心がけましょう。脇を洗う時に抗菌石鹸を使用したり、脇毛の処理を行うことで効果は高まります。
さらに脇を洗った後は脇の下をしっかりと乾かし細菌が繁殖しない環境を作ってあげることが大切です。
病院へ行き治療する
自身でのケアに限界を感じたら専門医に相談しましょう。
病院ではアポクリン腺を取り除く治療やアポクリン線の働きを抑制して気になる汗や臭いを減らす治療などを受けることができます。
最適な治療を受けることで自分では解決できない悩みともお別れすることができます。
飲酒・喫煙を控える
アルコールやニコチンの摂取を抑えることで体臭が弱まります。禁煙・断酒が一番ですが、難しいという方は量を適度に抑えましょう。
適度な運動をする
汗をかく習慣をつけ代謝を上げることにより汗や皮脂の質が改善していきます。それによりにおいも抑えれるわけです。
エレベーターやエスカレーターを使うのを階段に変えてみたり、帰りに自宅の最寄り駅より一駅前でおり歩いてみたり、生活の中に運動を取り入れれば無理なく続けることができます。
できる対策をして不快臭をさせない
まずは生活習慣を見直すことで不快臭を軽減させることができます。健康な体つくりが脇のにおいを抑えることへの第一歩です。
体質なので仕方ないと諦めずに、自分に合った方法を見つけて改善に取り組みましょう。
また専門医に診てもらうことは適切な判断を仰げて自分に合った対策を行える効率の良い方法です。気軽に診察してみましょう。
