小さいのに痛い「さかむけ」の4つの原因と治し方、予防する方法

小さいのに痛い「さかむけ」の4つの原因と治し方、予防する方法
気づいたらできてしまっているさかむけ。小さいですが、痛く治りにくいので見つけると憂鬱になってしまいますよね。

さかむけとはいったいどのようなものなのでしょうか。

原因や予防法についてご紹介いたします。

「さかむけ(ささくれ)」とは?

さかむけは爪の周りの皮膚が自然に向けてしまった状態を指します。他の傷とは異なり、切ったりすりむいたりしてできたものではないさかむけは予防が難しく、小さくても痛みを感じるため、多くの人を悩ませています。

さかむけとささくれの違いとは

さかむけと同じ状態を指す言葉として「ささくれ」もあります。さかむけは主に西日本で、ささくれは主に東日本で使われている言葉です。

小さいのに痛い「さかむけ」の4つの原因と治し方、予防する方法

さかむけの原因

爪のまわりは皮膚の線維が縦に並んでいます。爪の根元部分はこの線維が露出しているため、外部からの小さな刺激で傷つきやすく、さまざまなことが原因でさかむけが起こります。

さかむけの主な原因は次の4つです。

乾燥

私たちの皮膚は皮脂膜で覆われています。皮脂膜は外部の刺激から肌の内部を守る働きがあり、皮脂が正常にあることによって肌の健康は守られています。

ところが、皮脂はさまざまな原因で減少してしまいます。日常生活で手の皮脂が減少する原因は次のようなものです。

洗い物

洗い物で使う洗剤は食器の汚れだけでななく、皮脂も洗い流してしまいます。

手洗い

一日何回も手を洗う人は皮膚の保護に必要な皮脂までも洗い流している可能性があります。特に手を洗った後にしっかりと乾かさない人は手の乾燥が悪化しやすいです。

空気の乾燥

空気が乾燥している時期は皮脂が減少しやすいです。冬に加え、常にエアコンがかかっている夏も手の乾燥には注意しなければなりません。

シャンプー

シャンプーに含まれる界面活性剤などは必要な皮脂を取り除くことがあります。

これらの原因で知らない間に手の皮脂が減少していると肌は乾燥してしまいます。乾燥肌の人は肌の内部を十分に守れないため、外からの刺激を受けやすく、さかむけも起こりやすいです。

ネイル

マニキュアを塗ったり、ジェルネイルをしたりとネイルにこだわっている人も注意が必要です。

特にマニキュアやジェルを落とすリムーバーは皮膚を乾燥させるため、頻繁に使用すると皮膚が外部の刺激を受けやすくなります。

また、爪を美しく整えるために甘皮処理を自分でしている人もさかむけを起こしやすいです。

甘皮処理では皮膚を取り除くので、特に皮膚が乾燥している人は甘皮処理が刺激となってさかむけができやすいです。

栄養不足

栄養不足もさかむけにつながります。不足するとさかむけを引き起こすと考えられている主な栄養素はビタミン類です。

特に皮膚の健康を保つビタミンAや皮膚を作り出す酵素の働きを助けるビタミンB2の不足はさかむけにつながることが多いです。

血行不良

血液には栄養素を運ぶ働きがあります。冷え性や運動不足、ストレスなどが原因で血流が悪くなると体の隅々まで栄養素が運べません。

ビタミンAやビタミンB2を爪の周りの細胞に届けられなければ、栄養不足となってさかむけにつながります。

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さかむけの治し方・予防する方法

さかむけの治療や予防には適切なケアが重要です。さかむけの治し方や防ぎ方について詳しくご説明いたします。

さかむけの治し方

さかむけは一度できるとなかなか治りません。小さいですが、目について気になるのでついつい指で皮をむいてしまうという人もいるでしょう。

ところが、さかむけは無理やりケアすると悪化することもあります。さかむけができたときは次の方法で指先をケアすると良いでしょう。

さかむけのケア方法

1.ニッパーを使ってむけた皮膚を切りとります。
2.ハンドクリームやネイルオイルなどを使って保湿します。
3.さかむけがひどい場合は絆創膏で保護をします。

さかむけケアのポイント

さかむけは優しくケアをすることが大切です。無理に皮膚を引っ張ったり、切ったりすると傷が深くなる可能性があるため、十分に注意してください。

自宅にニッパーがない場合は先がとがったはさみで代用できますが、はさみを使うときは事前にアルコール消毒をしておきましょう。消毒をせずにはさみを使うと細菌に感染してしまうこともあります。

さかむけを予防する方法

さかむけは一度できてしまうと痛く、治すのに時間もかかるため、予防をすることが重要です。さかむけの予防法を確認してみましょう。

手の保湿

手を洗った後やお風呂上りなどは手の保湿を欠かさないようにしましょう。ハンドクリームやワセリンを使うと保湿ができることに加え、肌を保護するバリアとしても役立ちます。

熱いお湯を使わない

頻繁に熱いお湯を使う人は肌が乾燥しやすいです。洗い物や手洗いはぬるま湯を使うようにしましょう。

バランスの良い食事

皮膚の健康を守るためにバランスの取れた食事を取ることも大切です。タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルを過不足なく摂取してさかむけを予防しましょう。

特にビタミンAやビタミンB2がたくさん含まれているレバーなどを食べればさかむけの予防に役立ちます。

小さいのに痛い「さかむけ」の4つの原因と治し方、予防する方法

さかむけのない美しい手元を目指そう

たくさんさかむけがあると手元が美しく見えません。さかむけに悩んでいる人は日常生活や食生活を改善して美しい手元を手に入れましょう。

適切な方法でケアをしてもさかむけが治らないときは細菌に感染していたり、皮膚の病気が隠れていることも考えられるため、医師の診察をうけるようにすると良いでしょう。

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