【最新版】毎年約10人の命を奪う、マムシに噛まれた時の対処法

【最新版】毎年約10人の命を奪う、マムシに噛まれた時の対処法

 

マムシに噛まれたことによって、年間約10人の命が落とされる被害があります。

マムシを実際見たことがある方もいると思いますし、名前は知っているが見たことも何なのかも分からない方もいらっしゃるでしょう。都市部ではほとんど見かけることはありませんが、田舎の方へ行くとマムシが出ることも。都市部にお住いの方も、今後旅行などの際に出くわす危険もあります。

今回は、マムシに関する知識を持ち、マムシに遭遇した時に慌てないように対処出来る方法をお伝えします。

 

マムシとはどんな生き物か?

主に見かけるマムシは「ニホンマムシ」というもので、いわゆる普通に「マムシ」といわれるものです。全長は45~80cmが平均でまれに1m近い長さのマムシもいます。見た目は、頭が三角っぽい形をしています。いざマムシに遭遇すると気が動転してしまい、蛇なのかマムシなのか分からなくなります。とにかくすぐその場から離れることです。

よく出現する場所としては、水場のある地帯、雑木林、草むら、山道の側溝、川の岩場などに出没します。こういう地帯がある場所にお住いの方はもちろん、日頃都市部にお住いの方もレジャーの際には気を付けなければなりません。

マムシの毒はハブよりも毒量は少ないですが強烈であり、致死率は0.5%といわれます。決して死亡率が高いわけではありませんが、マムシが出そうな所では警戒が必要です。

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マムシかヘビに噛まれたか分からない場合

ヘビがいたら警戒して噛まれないようにするのがベストですが、不意打ちをつかれて噛まれてしまった時、マムシだったのかヘビだったのか分からないこともあるかもしれません。

そんな時には以下のことを参考に判断して下さい。

噛まれた歯の跡が1~4つあるならマムシの可能性があります。因みに4つ以上の噛み跡ならマムシではないです。

・噛まれた箇所が紫色になってきている。

・ものすごく噛まれた箇所が痛く、ジリジリ焼けるような痛みがする。

・噛まれてから1~2時間経った頃に、リンパ節が腫れてきた。

・歯の跡から出血が止まらない

などの場合は、マムシの可能性があります。ヘビでもマムシでも噛まれたらまず即医療機関を受診すべきですが、マムシかヘビか分からない場合の判断材料になります。

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マムシに噛まれるとどうなる?

マムシに噛まれると次のような症状が出ます。

噛まれた箇所が焼けるようにものすごく痛い、腫れる、出血が止まらない、紫色に変わってくる、リンパ節が腫れてくる、唇が痺れる、吐き気、皮下出血、視力・意識障害、血圧低下、2~3日経った時に尿が出なくなったり血尿の症状が出ます。

マムシに噛まれることで一番心配なのが、死んでしまうのではないかということです。致死率は0.5%といわれ、死亡するのは稀なケースです。どういったことで死亡してしまうのかというと、マムシに噛まれることで中枢側にむくみが出て、その際に体内の水分がそこへ集中し脱水症状を起こして腎不全で死亡するケースはあります。

特に首・顔を噛まれた際には迅速に対応しないと、腫れることで窒息の危険性があります。

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マムシに噛まれた時の対処法

まずは冷静になること

マムシに噛まれると、多くの方が気が動転して焦ってしまいます。慌てず冷静になるのは難しいですが、とにかく慌てずに行動します。

医療機関受診前に何か出来ることは?

1.毒が全身に拡散するのを遅らせる

噛まれた場所の5~6cm上の辺りをタオルや布などできつすぎないように縛って圧迫します。全身に毒が拡散するのを遅らせられます。あまり強く圧迫したり、長い時間圧迫したままでは毒が入った辺りの組織が壊死する可能性があります。10分に1分くらい緩めます

2.傷口から毒を排出させる

吸引器のようなもので傷口の毒を吸いだします。吸引器がなければ、直接口で毒を吸いだして吐き出します。毒を吸いだした後は、口の中を水や濃い目のお茶でゆすぎます。万が一、毒を飲み込んでしまっても、胃酸でマムシの毒の蛋白を分解するのでそんなに心配はありません。

3.2~5%のタンニン酸を用意

2~5%のタンニン酸(薬局で販売されています)を用意し、噛まれた場所を洗浄することで毒を不活化させる働きがあります。

4.消毒をする

感染を防ぐために消毒をします。

5.氷などで冷やさない

冷やすと良さそうな気がしますが、冷やさないでおきます。

6.お酒は飲まない

お酒を飲めば血行も良くなり、毒のまわりも早くなります。

7.水分を多く摂取

水分を摂って、血中の毒素の濃度を薄めます。

一刻も早く医療機関へ

かつては、動き回ることで毒が全身に回りやすくなるから動かない方がいいとされてきました。ところがそれでは一刻も早く医療機関で治療を始めた方がいいところ、治療の開始が遅れてしまうのです。遅れてしまうと、後遺症が残ってしまったり、治療が長引き入院も長くなってしまいます。

場合によっては救急車を呼んで医療機関を受診します。特に首・顔を噛まれた場合は一刻も早い治療が必要になります。

どんな治療をするのか

抗マムシ治療血清による注射での治療が行われます。血清というのは、いわば毒を無毒の状態にしてくれます。早ければ早いほうが良いです。

ただ、マムシなのかもしかしたらハブなのかヘビなのか分からない場合ははっきりさせた上で医療機関に伝えた方がいいでしょう。マムシかと思ったら実はハブに噛まれていたとしたら、マムシの抗毒血清は効きません。

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後遺症の心配は?

マムシの毒は少量でも毒性が高いので、マムシに噛まれたことで死亡率は低いものの、適切な処置が早い段階で出来なければ後遺症が残ることがあります。

内臓に影響があるとすれば、循環器系や腎臓に支障が出ます。また、噛まれたところに毒がまわって筋肉壊死を起こすこともあり、例えば手足なら最悪手足切断なんてこともありうるので大変注意が必要です。

毒が体内に入った量や噛まれた後の適切な治療がされたかによって、この後遺症は左右されます。

とにかく噛まれたら早めに医療機関を受診する、それまでに出来るようならとにかく毒を体内から排出させるなどの対処をしましょう。落ち着いて判断し、行動して下さい。

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