凝固剤はいらない!自宅にあるものを使った油の捨て方2つ

凝固剤はいらない!自宅にあるものを使った油の捨て方2つ
揚げ物などで大量の油を使った場合、排水溝にそのまま流すわけにはいきません。適切な処理が必要ですが、店頭で販売されている凝固剤を毎回買うのももったいないもの。身近にあるもので代用ができますので、今回は上手な油の捨て方について、注意点と共に詳しくご紹介します。


油は何回使える?

天ぷらや唐揚げなどは大量の油を使いますが、1回使っただけで捨てるのはもったいないほどの油が残ります。油は何回か使えますが、使う回数よりも油の状態を見て捨てるかどうかを判断します。

油の保存期間は1ヶ月が目安

油は空気に触れると酸化しますので、使った油はオイルポットに入れておいても少しずつ悪くなります。なるべく空気や光に当てないよう、冷暗所で保存し、炒め物などで小まめに使っていくようにしましょう。それでも1ヶ月程度で使い切れなければ廃棄した方が安全です。

色が黒ずんできたら捨てる

揚げ物の食材によっては、油に成分が溶け出すため、油が汚れることがあります。汚れた油は、粘り気や臭いを出し、油の状態を悪くします。1ヶ月を過ぎていなくても、油の色が黒くなってきたら捨てるようにしましょう。

油を汚さない料理と使い分ける

油を汚しやすいのは、成分が溶け出す牡蠣や魚、また鶏肉を使った揚げ物です。さらにフライや唐揚げに使われる小麦粉やパン粉は沈殿して油を汚す原因となります。野菜の素揚げや天ぷらに使った後、肉や魚の天ぷら、コロッケなどに使い、味付きの揚げ物に使った後、残りは炒め物に使うといった使い回しをすれば、比較的油を汚さずに使い切ることができます。

ただし頻繁に揚げ物をしない場合は、使い回しても油がなかなか減らないこともあるため、ある程度使ったら処分するようにしましょう。古い油を使うと、体の細胞を傷つけるため老化や病気の原因となってしまいます。

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油を長く保たせるための方法

使った油をきれいに保存するためには、保存する前にしておくべきことがあります。

油は漉してから保管する

パン粉や小麦粉、また揚げた食材のカスなどが油に残っていると、油が悪くなる一因となりますので、油はきちんと漉してから保管するようにしましょう。キッチンペーパーを使い、油が熱いうちの方が漉しやすいのですが、保管するオイルポットなど容器の耐熱温度に合わせて冷ますことも必要です。

また活性炭フィルター付きのオイルポットを使えば、油がきれいに漉せるのでそういったオイルポットを使えば先に漉す作業をしなくて済みます。

油は新しいものをつぎ足す

漉した油に新しい油をつぎ足すと、油の劣化を遅らせることができます。ただしそこまで頻繁に揚げ物などをしないのであれば、油はつぎ足さずに使い切るようにするといいでしょう。

油が汚れてきたら野菜くずを揚げる

熱い状態で野菜くずや冷や飯、梅干しなどを揚げると汚れを取ってくれます。まだ古くないけれど油の汚れが気になる場合には試してみましょう。

また酸化しにくいオリーブオイルや菜種油で揚げ物をするという方法もあります。ただしオリーブオイルは高温になると煙が出てしまうので、注意しながら使う必要があります。オリーブオイルは新しいものだと210度でも煙は出ませんが、古くなると低温でも煙が出るようになりますので、そこで捨て時を判断するといいでしょう。

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自宅にあるものを使った油の捨て方

時間が経ってしまい、再利用ができなくなった油は固めるなどしてゴミとして処分する必要があります。そのまま排水溝に流してしまうと、パイプ詰まりの原因となるばかりでなく、川や海に流れると自浄作用が働かないため環境汚染につながります。家にあるものを使えば、凝固剤を使わなくても処分ができますので、ぜひ活用しましょう。

1.ポリ袋と新聞紙を使った方法

ポリ袋を二重にし、その中に新聞紙を敷きます。冷ました油を新聞紙に吸い込ませます。ただし油を入れる際に袋が倒れてしまってこぼれることがありますので、大きめのポリ袋を用意し、鍋にかぶせるなどして固定してから移し替えるといいでしょう。閉じる際には輪ゴムなどでしっかりしばり、ほどけないようにしましょう。

2.牛乳パックを使った方法

牛乳パックは内側が防水加工されているため、油を捨てる時には便利です。空の牛乳パックに新聞紙や古い布などを詰め、油を移します。上の部分をしっかり閉じ、ガムテープなどで開かないようにしてから捨てるようにしましょう。

どちらの場合も、油はよく冷ましてから入れること、万が一の発火を防ぐために、新聞紙や古布は軽く水で濡らしておくように心掛けましょう。

また油の分別は自治体によって違いがあります。ポリ袋や牛乳パックを使った油の処分方法は、燃えるゴミとして処分する際には使える方法ですが、自治体によっては再利用のため、目で見えるようにビンなどに移し替えて出すように定められていることもあります。捨てる前に確認しておきましょう。

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油の量が多い場合はどうするの?

実家でたくさんの賞味期限切れの油を発見した、またお祭りなどで揚げ物をして大量の油が出てしまった時などは、凝固剤があっても追いつきません。こういった場合には以下の方法で対処しましょう。

自治体に問い合わせをする

ゴミ処分場などで引き取ってくれる場合もありますが、自治体の窓口に問い合わせてみましょう。再利用などをしている業者を紹介してもらえる可能性があります。

回収業者に問い合わせる

リサイクルを行っている業者に、問い合わせてみましょう。最近では大型スーパーなどで廃油回収を行っているところが増えてきていますので、引き取ってもらえるかどうか聞いてみるといいでしょう。未開封の場合は自分で処分するよりも、そのまま引き取ってもらった方が手間がかかりません。

また油を無駄にしないためにも、適量を小まめに購入し、悪くなる前に使い切ることも大切です。

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