【形状を保って長く着る】型崩れを防ぐセーターの干し方6つ

【形状を保って長く着る】型崩れを防ぐセーターの干し方6つ
ふんわりと温かいセーターですが、洗濯に失敗すると形が崩れたり縮んでしまって、元のような形に戻らないことがあります。クリーニングに出すという方法もありますが、決して安くはないため、できれば自分で上手にケアをしたいもの。そこで今回はお気に入りのセーターを長く着るために、上手に洗濯をして干す方法を詳しくご紹介します。


セーターが型崩れを起こすのはなぜ?

洗濯して縮んでしまうのは、ウール素材のセーターやマフラーなどです。これはウールがたんぱく質でできており、水気を含むと私たちの髪の毛のように表面のキューティクルが開いて水分を取り込もうとします。この状態で摩擦を加えると、力が加わった方向に伸びてしまい元に戻らなくなってしまうのです。

さらに洗濯の時に使う水の温度が高くなると、さらに伸びる働きが強くなってしまいます。ウール製品の表面は水をはじきますが、内側は水分を取り込もうとする働きが強いため洗濯機などで回転し、熱が加わることでセーターが伸びて元に戻らなくなってしまうのです。

つまりセーターの型崩れを防ぐには、これらの原因を取り除き、上手に干すことが必要となります。

【形状を保って長く着る】型崩れを防ぐセーターの干し方6つ

セーターの型崩れを防ぐ洗濯のポイント

セーターを型崩れさせず、また縮まないようにするには、選択の方法にも注意が必要です。

セーターの洗濯方法

・常温の水を使う
・ドライの指示があるものはドライ用の洗剤を使用する
・洗剤はよく泡立てる
・短時間で洗う、もしくは洗濯機の手洗いモードで洗う
・他の衣類と一緒に洗濯しない
・脱水機を軽くかけて水分を取る
・干す時には元の形に伸ばす

ポイントをおさえて洗濯をすれば、縮みを防ぐことができます。

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型崩れを防ぐセーターの干し方

セーターの型崩れを防ぐには、干し方にも注意が必要です。

1.平干しにする

セーターを平面に広げて干す方法です。形を整えて干すことができるので、万が一縮んだとしても最小限で食い止めることができます。部屋干しや屋外で干すこともできますが、通気性を考えて平干し用のアイテムがあると便利です。

2.竿にかけて干す

平干しするスペースがない場合や、平干し用のアイテムが用意できない時には、竿にそのまま干す方法があります。この時に竿に二つ折りにしてかけ、袖を下に垂らさないように折りたたむのがコツです。

3.ハンガーを使って干す

他の洗濯物なども干していて、竿のスペースが足りない時には、ハンガーを使って干す方法があります。ただしハンガーにそのまま干すと、裾や袖が伸びてしまいますので、ハンガーをさらに2本追加して、裾と袖をかけて持ち上げて干します。

4.ピンチハンガーの上に平干しをする

上から吊り下げて使うピンチハンガーなどの、上部を使って平干しをする方法です。平干し用のアイテムがない場合、代わりに使うことができます。四角いものがおすすめです。

5.突っ張り棒を使ってスペースを作る

お風呂場で3本の突っ張り棒を並べ、上にセーターを平干しします。また2本の突っ張り棒を使い、上に台を置いてその上に干す方法もあります。

6.洗濯かごの上に干す

大きめの洗濯かごを用意し、ひっくり返して底を台にして干す方法です。この時裾や袖は垂らさないよう折りたたんで干すと、型崩れを防ぐことができます。

セーターは直射日光に当てると縮む原因になってしまいますので、風通しのよい影になる場所で干すか、室内で風を通して干すのがおすすめです。

【形状を保って長く着る】型崩れを防ぐセーターの干し方6つ

あると便利なアイテム

セーターの型崩れを防ぐには、きちんと干すことが大切ですが、干す時に形を整えることができるアイテムを活用しましょう。

かご型ドライネット

キノコや野菜などを干す時に見かけることの多い、ハンギングタイプのネットです。かご型になっているので、風で飛ばされる心配がありません。セーターの他にもぬいぐるみなどを一緒に干すことができます。

平干し洗濯ネット

メッシュ式で、ネットに入れて干すタイプです。 スペースが狭くても使うことができ、たたむと小さくなるので省スペースです。

組み立て式平干し洗濯ネット

プラスチック製で、大型なのでセーターの大きさを問わず平干しができます。2段重ねて使ってもいいですし、1段ずつ吊り下げて使うことも可能です。

ラウンドガード付き吊り下げネット

かご式と同じように吊り下げて使うネットですが、ガードが周囲についているので傾いてセーターがずり落ちる心配がありません。屋内でも屋外でも使うことができるのも助かります。

平干し用折りたたみネット

平干し用の洗濯ハンガーです。開いて使いますが、使わない時にはたたんで収納することができます。ラウンドガード付きでずり落ちない設計になっています。他の平干し用ネットよりもコンパクトにたためるタイプです。

セーターは脱水をしてもそれなりに重さがありますので、男性用のセーターを平干しする際には、ある程度頑丈なアイテムを使うようにしましょう。

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もし型崩れしてしまった時は…?

気をつけて洗濯をして干したとしても、多少型崩れしてしまう場合もあります。その場合は応急手当をして形を整えましょう。

ヘアトリートメントを使う

セーターが縮んでしまった時に使える方法です。ぬるま湯にヘアトリートメントを大さじ1杯分入れて溶かし、押し洗いして伸ばしていきます。すすいだら平干しにします。乾燥させながら時々伸ばすようにして直していきます。

アイロンの蒸気を使う

セーターがヨレヨレになってしまった時に使える方法です。セーターを戻したいサイズにして、まち針などで形を整えて留めます。アイロンのスチームで蒸気を出しながら、セーターから4、5センチ離して吹き付け、形を整えます。

セーターの洗濯をする際には、元の形を紙などに書き写しておくと、干す時に参考になります。お気に入りのセーターを大切にするためにも、洗剤などに注意して短時間で洗濯をするようにしましょう。

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