アレルギーというとどんなものを思い浮かべますか?花粉症など環境の影響を受けるアレルギーもありますが、私たちの生活に欠かせない食に影響するアレルギーも多数存在します。
食生活に欠かせないものの中でも、卵は最も身近な食材といえるでしょう。では、卵アレルギーにはどんな症状や危険があるのでしょうか?今回は卵アレルギーについてご紹介いたします。
目次
卵アレルギーの症状とは?
卵アレルギーを疑う際に最も出やすい症状が、口のまわりの痒みです。この痒みは口の周りだけにとどまらず、体に湿疹という形で現れることも少なくありません。また、アレルギーが強い場合には、下痢や嘔吐といった症状が現れる場合もあります。
いずれの症状も、時間が経過した後におこる場合があり、アレルギーを見落としてしまう要因となっています。
卵を使った食品には意外なものも
卵を使った食品というと、パンやケーキ、卵焼きや茶わん蒸しといった卵が主原料といった食品を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は意外な食品にも卵は使われています。私たちの身近な食品で卵が含まれているのが意外な食品にはどんなものがあるのでしょうか?
食品一個あたりの卵の含有量について詳しくご紹介いたします。
1.ウィンナー(1本約20g)=卵0.01g
2.ハム(1枚約15g)=卵0.2g~0.5g
3.ちくわ(1本約30g)=卵2g
4.はんぺん(1枚約50g)=卵12g
意外な食品ばかりですが、パンなどに比べてアレルギーも強く出やすい傾向があります。
卵アレルギーの有無を見極める食べさせ方
多くの食物アレルギーは幼少期に発症することが多く、中には成長とともに消失することも少なくありません。
卵に関しては、熱調理したものと生卵ではアレルゲン物質の含有量が違うため、生卵を摂取した際に痒みなどの症状が出る人は珍しくありません。
逆に、調理をした卵に対して、摂取するたびに皮膚湿疹や下痢・嘔吐などの症状が出る場合は、卵アレルギーを疑う必要があります。
卵アレルギーだった場合の自宅での対応
アレルギーが判明した際には、卵を使わない食品を摂取させるのはもちろん、特にアレルギーが強い場合には、本人が卵を摂取していなくとも、自宅で調理する際にはしっかりと対策を講じる必要があります。
そんなことで?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、洗った箸やお皿などを使うことでアレルギー症状が出る場合もあるため、強い症状が出ている場合には、卵を排除した調理が必要となります。
家族の分は市販の惣菜を活用するなどして、医師と相談の上、アレルギー症状の軽減と改善がみられるまでは卵を自宅で調理しないことが望ましいといえます。
これって卵アレルギー?自分でできる簡易テスト
赤ちゃんや小さなお子さんなど、卵を摂取した後にアレルギー反応が出ても、自分で説明が難しい場合があります。
「ちょっと様子がおかしいな。ひょっとして卵アレルギーかも?」といった場合に、自宅で簡単にできるテストと具体的な方法をご紹介します。
プリックテストの方法と判断基準
1.つまようじなどで、脛を軽くひっかき卵を塗布する。
2.10分ほど放置し、皮膚が赤くなるなどの症状がみられる場合、アレルギーが疑われます。
パッチテストの方法と判断基準
1.腕や足など皮膚の薄い内側に卵を塗布する。
2.10分ほど放置し、皮膚が赤くなるなどの症状がみられる場合、アレルギーが疑われます。
体調を崩している場合など、アレルギーがない場合でも症状が出る場合はありますので、気になる場合には独断で判断せずに、かかりつけの医師へ相談してみましょう。