毎月かかってしまうガス代。ガスはお風呂に料理にと生活の中でも重要な役割を持っていますが、できるだけ節約したいですよね。無理せず続けられる節約術を実践して、来月からのガス代を着実に減らしていきましょう。減った分のお金で何をするか考えるのも楽しみですね。
目次
ガス代がかかる場所ってどこ?
一般家庭の中でガス代がかかる場所は、やはりお風呂とキッチンの2カ所です。家族の人数や生活スタイルにもよりますが、お風呂は1ヶ月のガス代の50〜80%、キッチンは30〜40%を占めていると言われています。この2カ所のガス代をいかに節約するかがガス代全体の節約の肝ということですね。
それぞれの場所について、おすすめの節約術をご紹介します。
「お風呂」のガス代節約術
お風呂は「沸かす」より「溜める」
お風呂に栓をしてボタンを「ピ!」で自動的にお風呂が沸くのは本当に便利ですよね。でも、実はお風呂を沸かすのは、湯船に蛇口からお湯を溜めるのと比較して倍以上の時間がかかってしまうんです。時間がかかるということは、それだけガスも長く使用し続けるということですから、ガス代も上がってしまいます。お湯は沸かすより溜めるようにした方が節約になるんですよ。
お湯を溜めるようにすると、うっかり時間を忘れてお湯があふれてしまい、水道代もガス代も無駄にしてしまうという失敗が心配ですが、最近は自動的に放水を止めてくれる蛇口に取り付けるアイテムも市販されていますので、それを利用するようにしましょう。
湯船いっぱいにお湯を溜めるのではなく、60%程度溜まったところで止めるようにすればさらに節約になりますよ。
お風呂のフタはこまめに閉めて追い炊きは避ける
お風呂のフタが開いたままだと、どんどん温度が下がってしまいます。その度に追い炊きしたりお湯を足したりするのはガス代の無駄ですよね。お湯を張るときはもちろん、湯船から出て体を洗うときや入浴後次の人が入るまでの間などは、きちんとフタを閉めておくようにしましょう。お風呂に浮かべておく保温シートもおすすめですよ。
また、窓が開いていたり換気扇が動いていると、外の冷たい空気が入ってくるのでお湯が冷めるのも早くなってしまいます。暖かい空気が外に出て行かないように注意しましょう。
家族がいる場合はできるだけ入浴の間隔をあけないようにして、追い炊きの回数を減らすことも大切です。
シャワーはできるだけ短時間で
シャワーは出しっぱなしにせず、こまめに止めるようにしましょう。資源エネルギー庁によると、シャワーを16分使用することは湯船1杯分のお湯を溜めるのと同等のお湯を使ったことになるそうです。シャワーの出しっぱなしがどれほどの無駄であるかがわかりますよね。
シャワーはこまめに止めて、体を温めるためにシャワーを使うくらいなら湯船に浸かるようにしましょう。また、手桶で湯船のお湯をすくって使うのもシャワーの節約になりますよ。シャワーヘッドを節水用のものに変えるのも良いですね。
給湯器の設定温度を下げよう
お湯の温度が高くなればなるほど、お湯を沸かすためにたくさんのガスが必要になり、ガス代も高くなります。水を足すことで温度を調節すると、ガス代だけでなく水道代まで無駄になってしまいますので、設定温度を低めにし、最初から理想的な温度のお湯が出るようにしましょう。
「キッチン」のガス代節約術
火力は中火で調理する
鍋底から炎がはみ出るほどの強火は、ガスの無駄になるだけでなく鍋にとっても焦げ付きの原因になるなど、デメリットしかありません。火力を中火にすると、使用するガスの量も減るのでガス代の節約になりますよ。
でも、鍋のサイズによっては、鍋底から炎がはみ出ない火力では温まるのに時間がかかり過ぎてしまうこともありますよね。実は、小さな鍋よりも大きな鍋の方が熱の効率がよく、短時間で煮炊きすることができるんです。鍋が大きくなる分火力は上げても調理の時間が短くなるなら、結果として大きな鍋の方がガス代の節約になります。
フライパン調理の場合、熱伝導率と蓄熱製が高い鉄製のフライパンや中華鍋を使用すると、火の通りも早く余熱調理も可能なので、ガスを使用する時間を短縮することができます。
鍋底の水滴は拭き取るのが鉄則
料理をしていると、鍋やフライパンをざっと洗ってまた別の料理に使うというシーンも多いですよね。そのときに鍋やフライパンの底に水滴が付いたままだと、その分ガス代がかかってしまいます。
水滴はきちんと拭き取ってから使用するようにしましょう。
お湯を沸かすなら電気ケトルがおすすめ
同じ量のお湯なら、電気ケトルでも鍋ややかんでも必要な時間はほとんど変わりません。でも、契約しているプランや時間帯によっては、電気を使用する電気ケトルにかかる電気代の方が安くなります。それぞれの契約プランを見直して、おトクな方法でお湯を沸かすようにしましょう。
また、どちらの方法であっても水は冷蔵庫から出したものより常温のものの方が早く沸くので、ガス代・電気代の節約になります。
ガスバーナーを掃除する
ガスバーナーが汚れて詰まっていると、熱効率も悪くなってしまいます。竹串などを使ってこまめに掃除するようにしましょう。
調理の仕方も工夫しよう
煮物をするときにはフタや落とし蓋を使用する
鍋にきちんと蓋をして調理することで、熱が逃げずに鍋の中で循環し、調理の時間が短くて済みます。
電子レンジも活用
野菜の下茹では電子レンジで行うなど、コンロとレンジを上手に使い分けましょう。
冷凍食品は解凍してから調理する
お肉・魚など、冷凍した食品を使用する場合、きちんと解凍してから調理した方が調理時間を短縮することができ、ガス代の節約に繋がります。朝冷蔵庫に移しておけば、夕食の準備をする頃にはかなり解凍されてますよ。
圧力鍋や保温鍋で時短&ガス代節約
煮込み料理を短時間で作れる圧力鍋や、数分加熱するだけであとは保温調理が可能な保温鍋で調理すれば、ガスを使用する時間を大幅に減らしてガス代を節約することができます。
ついで調理や余熱調理を心掛ける
乾麺と一緒に野菜を茹でたり、肉や野菜の茹で汁をスープに再利用したりといった「ついで調理」でガスを使う時間を短縮しましょう。調理時間は多少長くなってしまいますが、乾麺やゆで卵なら沸騰したお湯に入れて蓋をし、火を止めて余熱だけで調理することも可能です。
洗い物のやり方も見直そう
洗い物のときにお湯を使いっぱなしにすると、ガス代も膨らんでしまいます。でも、水で洗い物をすると水切れが悪く、乾くのにも時間がかかってしまうから嫌だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
食事した後の食器や使用した調理器具はつけ置き洗いして、最後のすすぎにだけお湯を使うようにすると良いですよ。冬場など水の冷たさが辛い季節には、ゴム手袋を使用すれば水の冷たさが伝わりにくくなります。
ガスの契約や支払い方法の見直しも節約に繋がる
たとえばプロパンガスを使用しているなら都市ガスに乗り換えたり、都市ガスをご利用のご家庭でもガス会社や契約プランを変更することでガス代を節約できます。都市ガス自由化の波に乗り、今こそ契約見直しのタイミングです。ガス会社によってはクレジットカードで支払いをすることでポイントが溜まったり、ガス代がおトクになるプランもあるので、こちらのチェックも忘れないでください。
ガスは毎日使うものだからこそ、ほんの少しの積み重ねがものを言います。熱を無駄にせず有効活用することを心がけ、ガス代の節約に繋げていきましょう。