いつから始まったの?意外と知らない「母の日」の歴史

いつから始まったの?意外と知らない「母の日」の歴史

5月の第二日曜日の「母の日」には赤いカーネーションを母に贈り感謝を伝えます。そんな素敵な日が一体いつから始まったか知っている人は意外と少ないと思います。

そんな人のために母の日の歴史に加え、父の日の歴史についてもご紹介いたします。

「カーネーションなんて贈ったことがない」
「忙しくてそんな時間がない」

そんな方でも贈りたくなるような深くて優しい歴史があります。そして花を贈ることで幸せを感じることができるのが「母の日」です。


母の日の由来は?

母の日の由来には2つの諸説があります。

古代ギリシャ時代の春祭り

古代ギリシャ時代の春に行われていた神々の母であるリーア(ヘラ神)に感謝するためのお祭りに由来すると言われています。

17世紀のイギリスの習慣「マザーズサンデー」

17世紀のイギリスでは親元を離れ奉公に出された子どもたちがイースターの40日前の日曜日に里帰りして教会で母親に会える「マザーズサンデー」という習慣がありました。この「マザーズサンデー」に由来するという説も。

いつから始まったの?意外と知らない「母の日」の歴史

母の日はいつから始まった?

アメリカから始まった母の日

アンナ・ジャービスという米女性が深く関わっています。それはアンナが亡き母の活動に敬意を表し、1908年5月の第2日曜日に教会で「母の日」としての式典を行い、参列者に白いカーネーションを配ったことが今現在の母の日の始まりとされていているからです。

この亡き母ことアン・ジャービスは母親・女性としての立場から平和活動に尽くした立派な社会運動家でした。

その後、アンナは母への感謝および平和を願う母親たちの社会運動を記念した「母の日」を祝日にするための普及運動を続けました。6年の活動を経て、1914年に5月の第2日曜日が「母の日」に定められアメリカ国民の祝日となりました。カーネーションを贈る風習も全米に広がりました

日本の母の日

母の日がアメリカから日本に伝わったのは大正時代のことです。キリスト教の関係団体により教会や日曜学校で「母の日」が普及されていきます。

そして1931年に皇太后の誕生日である3月6日が日本の「母の日」となり、1937年頃には森永製菓などの企業が普及活動を展開していき全国的に知れ渡っていきます。そうして終戦後の1947年に現在の5月の第2日曜日が正式な「母の日」となりカーネーションと共にプレゼントを贈る習慣が広まっていきました。

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カーネーションを配った理由とは?

娘のアンナが母の日の式典に参列者に配った花はなぜカーネーションだったのでしょうか。

カーネーションは母性愛を尊重する5月の誕生花です。アン・ジャービスが好んだことからアンナはカーネーションを選びました。花言葉は母の日が定められてから赤は「母への愛情」、白は「亡き母への愛情」となりました

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父の日が始まったのはさらに後

「父の日」もアメリカで生まれ、1972年に6月の第3日曜日が「父の日」と定められ、アメリカ国民の祝日になりました。

それはジョン・ブルース・ドット夫人が「母の日のように父の日もあるべきだ」と父への敬意を表し活動したことが始まりです。6月はドット夫人の父の誕生月です。

アメリカでは父の日にバラを贈るのが風習です。それはドット夫人が父の墓に白いバラを供えたのがきっかけと言われています。

日本の「父の日」は1980年代に広まり始めました。1981年に設立されたFDC日本ファーザーズ・デイ委員会が父の日に黄色いリボンを送る活動を行い、このことが広まって日本に父の日が定着されたのです

現在ではネクタイや嗜好品などその人に合ったプレゼントが贈られることが多いです。

いつから始まったの?意外と知らない「母の日」の歴史

母と父に感謝を込めて

母の日・父の日は大切な人を思う気持ちにより作られた記念日です。今に至るには様々な人の想いや行動があり、その願いが受け継がれてきました。

母の日・父の日にはその歴史を忘れずに、自分にとって父母と呼べる人に感謝を表し、親子が共に暮らせる平和な世界を願ってくださいね。

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