新しく住む環境を考えている時は楽しくても、引っ越し準備は大変で気が沈んでしまいませんか?改めて見てみると思いのほか荷物は多いものです。
梱包は事前におおまかな作業量を把握して、準備を進めていくとスムーズに乗り切ることができます。作業中に足りないものが出てきて、作業を中断することのないように、スムーズに引っ越し準備の「梱包」作業を乗り切る方法を見ていきましょう。
梱包をスムーズに進めるポイントは?
引っ越し作業で戸惑うのは、一気に作業を進めてしまいたいけれど、引っ越しまでの生活で使うものはしまうことができないということではないでしょうか。スムーズに進めるための考え方と手順を紹介します。
梱包する順番を決める考え方
生活空間を大きく分類していくと、荷造りはしやすくなります。まずは大きく部屋ごとに分けます。たとえば、「居室・台所・玄関・風呂洗面台まわり・お手洗い」といった具合です。引っ越し先でも同じ空間で使うものが同じ箱にまとめられるので、荷ほどきもスムーズになります。
部屋が多い場合や家族の引っ越しであれば、「居室」をもっと細かく「リビング・子供部屋・主寝室」のように分類します。
生活空間の分類が終わったら、各部屋をさらにグループ分けします。たとえば居室であれば、「クローゼット・本棚・机回り・ベッド回り」などのように分けていきます。これをしておくと、引っ越しまでの間にはもう使わない空間が整理でき、荷造りの優先順位をつけやすくなります。
梱包の順番
生活空間の分類、さらには部屋ごとのグループわけができたら、以下の手順で荷造りをしていきます。
1.引っ越しまでの期間で使用する予定がない荷物
2.引っ越しまでの期間に使うかもしれない荷物
3.引っ越し当日まで使用する予定のある荷物
引っ越しまでに使用する予定がない荷物は、どんどん荷造りを進めることができますね。とにかく箱を積み上げていくしかありませんので、「一旦保留」という状態にならない荷物をどんどん積み上げていくと、部屋が片付いていき、ますます見通しが立てやすくなります。
箱詰めしたら、外側に生活空間の分類・ブロック名・内容物をメモしていくと、仕分けも便利です。たとえば「居室・クローゼット・冬用の洋服」といった具合です。
引っ越しまでの期間に使うかもしれない荷物は、そのあと詰めていきますが、箱の外側には同じように生活空間の分類・ブロック名・内容物をメモしていきます。まだ封はせず、内容物もやや空間に余裕を持たせて詰めておきます。きっちり詰めてしまうと万が一、一旦詰めたものを取り出すときに大変になってしまいます。
箱の数が増えてしまう心配があるかもしれませんが、当日まで詰めることのできないものを最後に入れることを考えると、少し余裕を持たせておくくらいでちょうど良いのです。
引っ越し当日か前夜には、直前に使うものも含めてすべての荷物を詰めます。だいたいの荷物を作りおえた時点で空き箱を2〜3個くらい組み立てておくと良いでしょう。
梱包に必要なもの
新聞紙
何かと便利ですので、多めに用意しておくと良いでしょう。1面だと意外と大きすぎてしまうので、半分くらいにカットしておいてたくさん準備しておきましょう。
緩衝材
ワレ物などを包むには新聞紙だけでは不十分ですので、緩衝材も用意しておくと便利です。
ペン
油性で太めのペンを、できれば黒だけでなく赤も準備しておきましょう。黒いペンでは箱の外側に生活空間の分類・ブロック名・内容物をメモするのに使います。赤いペンは注意書きなど、目立たせたい内容を書く時に使用します。
ガムテープ
手で切りやすい布テープが便利です。色違いで準備できれば、すぐに開梱するものと後からの開梱でも良いものを区別することができてます。
養生テープ
ガムテープとは別に養生テープも準備できると、何かと使えます。粘着力がガムテープより弱く、きれいにはがせるので、一旦とめておきたいものや軽くまとめておきたいものなどに使うことができます。
梱包のやり方
食器類
ワレ物は新聞紙で包み、その後緩衝材と共に箱詰めしていきます。新聞の中央に食器を置き、角を折り込みながら包んでいくようにします。コップなど立体のものは、内側にすべての角を入れ込むように包んでいきます。
本
重量があるので、箱にとにかく詰めてしまうと持ち上げることができなくなってしまいます。小さめの箱に、サイズごとに詰めていくとスムーズです。
服
大きめの箱へ、シーズンごとに詰めていきましょう。引っ越し業者さんの中には、衣類専用のハンガーボックスがある場合もあります。シワが気になる服はこのようなサービスを利用するのも良いですね。
大型家電・家具
ある程度分解して、部品をひとまとめにしておきましょう。どの程度の状態にまでしておけばOKなのかを、事前に引っ越し業者さんと相談しておくようにします。
引っ越し業者の比較も大切
引っ越し費用を左右する条件はいくつかあります。まずは移動距離や荷物の量で決まる運賃。引っ越し費用として真っ先に思い浮かぶところでもあるので、この点に関しては前々から準備をしている方も多いのではないでしょうか。
しかし引っ越し料金はこのほかにも、梱包資材や人件費にかかる実費や、エアコン着脱や不用品処分といったオプションによっても変わってくるのです。梱包をスムーズに、かつコンパクトにまとめることがとても大切になってきます。
引っ越しにあたって梱包資材の手配が不安であれば、この点を手厚くフォローしてくれる引っ越し業者さんにお願いするというのも一つの方法。
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引っ越しは一大イベントです。お金はできるだけかけたくないのが本音ではあっても、個人では手が回りきらないこともあり、無理をすると引っ越し作業が滞ってしまうことにもなりかねません。適度にサービスを利用しつつ、進めていきましょう!