テレビ番組などで、一般のお家の軒先や屋根裏などに、大きな蜂の巣ができている映像をご覧になったことがありませんか?ちょっと信じがたい光景だったりもしますが、貴方のお家にも起こりうることなのです。でも自宅のどこかに蜂の巣を発見してしまったらどうしたらいいのか少しパニックになってしまうかもしれません。そうならない為にも、業者に頼まなくても駆除ができる巣がどれくらいのものか、その見分け方を知っておきましょう。
また、業者に頼まずに蜂の巣を駆除するとしたら何が必要なのか、駆除するタイミングなどもあわせてご紹介いたします。他人事ではありませんので、いざという時の為に、最後まで読んでおいてください。
目次
自分で駆除できる蜂の巣を見分けよう!
自宅の軒先やベランダ、庭の木に蜂の巣があることに気付いたら、一番いいのは業者にお願いするという方法です。でも小さい巣なら業者に頼まなくても駆除することができます。業者にたのまなくても駆除できるものは、とても凶暴なスズメバチ以外で、小さい物、15~16㎝未満の物です。まずは蜂の種類別の巣の形を覚えておきましょう。
<スズメバチ>
よくテレビでも映像でみることができるので、ご存知の方が多いと思いますが、大きなボールのような形をしています。完成形がこの形状です。そこに至るまでに、最初はお椀をさかさまにしたような形で、そこから10日程度で理科で使うフラスコを逆さまにしたようなものになります。そしてあっという間に、あの皆さんもご存知の丸い大きな巣が完成します。
<アシナガバチ>
アシナガバチは、人間が刺激を与えたりしなければ襲ってくることはありません。この蜂の巣は、シャワーのヘッドのような形をしています。比較的低い所に巣を作ります。まだ作り始めの小さいものだからと駆除したとします。ですがこの蜂は、また懲りずに同じ場所に巣を作り始めるという習性があります。
<ミツバチ>
ミツバチの巣は平ぺったい板のような形をしています。これが数枚ならんで垂れさがっていることが多いです。ミツバチも基本何もしなければ攻撃はしてきませんが、巣が大きくなると、最大5万匹にもなるといわれているので、運よく小さいうちに見つけた時は、すぐに駆除することをおすすめします。
蜂の巣の駆除に必要なもの
自分で蜂の巣を駆除すると決めたら、まずは必要なものを揃えましょう。よくテレビで、駆除業者が作業している風景が流れていますが、完全防備ですよね。それを見ればわかるように、とても危険な作業だということなのです。
・防護服
業者さんが着用している白い服です。これを購入するとなるとかなり高いので、まずは各市町村に問い合わせてみてください。無料で貸してくれる地域もあります。どうしても防護服が手に入らない場合、なるべく厚着をして、蜂を刺激しやすい黒などは絶対に止めてください。できるだけ白っぽい物を着て行いましょう。袖や襟、裾などから蜂が入ってこないように、テープなどで止めておくといいでしょう。
・帽子
帽子といっても、おしゃれ帽子ではありません。蜂は黒色に異常に反応しておそってきます。頭を守るための帽子を被る必要があります。養蜂農家などで使っている、防蜂ネットなどは普通に購入することができます。それほど高くないので、これを使えばOKです。また、目などを刺されては大変なので、ゴーグルも用意しておきましょう。
・棒
蜂の巣を取る時に活躍してくれます。離れた所から落とすのに、少し長めの物を用意しておきましょう。
・はしご
巣ができている場所にもよりますが、高い所ならはしごが必要になります。
・殺虫剤
最近は、蜂専用の殺虫剤も販売されています。。どの蜂に適しているのかをみて、それを使うのが一番効果的です。一般の虫よけや殺虫剤でも「ピレスロイド系」のものならOKです。
・虫取り網
蜂の巣を取る時に素手で持つのは危険ですので、大きめの虫取り網があると便利です。
・ゴミ袋
虫取り網にゴミ袋をセットして、そこに蜂の巣を落とし入れれば、手で触れることなく捨てることが可能です。
自分で駆除できるのは、小さな巣ですが、小さいからと甘く見ず、必ず完全防備で駆除に臨むことをおすすめします。
蜂の巣の駆除に適したタイミングとやり方
蜂は、夜になると仕事を終えて巣にもどってくる習性があります。巣にたくさんの蜂が帰ってきている時に、巣ごと蜂も退治してしまうのが一番理想的です。日も沈んで暗くなってから行うようにしましょう。
<蜂の巣の駆除方法>
1.防護服などを着て完全防備になります。
2.蜂が巣に帰ってきている観察して、おおむね帰ってきていると確認できてから作業を開始します。
3.離れた位置から巣の入口めがけて殺虫剤を噴射します。蜂は怒って飛び出してきます。でも途中で止めることなく噴射しつづけてください。1分間くらい出し続けて1本使い切ってください。巣の大きさにもよりますが、必ず1本は巣に向けて全量噴射してください。
4.虫取り網にゴミ袋をセットしたものを巣にあてて中に落とします。
5.ゴミ袋の口を縛る前に、もう一噴射して口を縛ります。
6.周りを飛んでいる蜂に対しては消して手ではらったりせずに、いなくなるまで様子を見ておきましょう。駆除の最中に死んだと思われる地面に落ちている蜂を掃除する時も、絶対に手で触ってはいけません。死んだと思っていても、まだかすかに動いていて刺されることがあります。しばらく放置して、ほうきとちりとりで片づけるか、金バサミなどを使って取るようにしてください。
しっかりと安全対策をしよう!
蜂の巣の駆除は、どんなに小さい物でも、命がけと思ってやってください。甘く見ていると駆除の際に何度も蜂に刺されてアナフィラキシーショックなどをおこして、命の危険にさらされるケースもあります。
蜂の巣が少し大きくて、自分で駆除するには不安だという場合は、業者に相談して駆除してもらうことをおすすめします。業者にやってもらえば、それ以降そこには蜂が巣をつくらないように殺虫剤をまいたり、今後の対策も相談すればいいアドバイスをしてくれます。
スズメバチの巣は、どんなに小さくても自分で駆除するのは非常に危険です。コストがかかるかもしれませんが、なるべく専門の業者に駆除を依頼するようにしてください。