夏は特に気になるのが「蚊」というかたも多いのではないでしょうか??
夏になると虫除けスプレーや虫除けパッチ、蚊取り線香などで蚊除けを必死でするという方も多いと思います。
しかし、実は蚊が発生するのは夏だけではなく、4月の下旬から11月上旬くらいまで発生するといわれており、実は私たちが想像している以上に蚊は媒介しているのです…。
そんな蚊によるアレルギーがあること、皆さんご存知でしょうか??今回は、異常な程腫れあがったり、発熱したりといった症状がでてしまうこともある蚊によるアレルギー反応についてご紹介させていただきます。
小さなお子様がいらっしゃるお母様や蚊にさされやすい方などは必見の内容ですよ。
目次
「蚊アレルギー(蚊刺過敏症)」とは?
蚊アレルギーは別名「蚊刺過敏症」といって、蚊に刺されることによって過敏に体がアレルギー反応を起こしてしまう症状です。
蚊が人間を刺して血を吸い込む時、人間に対して刺した痛みを感じさせないように唾液腺物質という物質を含んだ唾液を人間に対して注入します。その注入される唾液腺物質により、アレルギー反応が発生してしまうのですが、その蚊によるアレルギー反応が強い状態を「蚊刺過敏症」と言うのです。
蚊アレルギーの症状と原因
蚊アレルギーの主な症状としては、刺された部分がすごく腫れたり、発熱したりといった症状が一般的です。ただし症状も人それぞれで個人差がある為、稀にリンパが腫れてしまうというかたもいらっしゃるのです。ただ赤くなって少し腫れる場合と違って症状がひどいと不安になりますよね。
ちなみに蚊に刺されたことによって起こるアレルギー反応には、刺されてすぐに反応がでる「即時型」の反応と、刺されてから数日後に反応がでる「遅延型」の反応に分けられます。
刺されてしまうと直後に腫れるというイメージを持ってらっしゃる方も多いかもしれませんが、実は直後に反応が出るものばかりではないのですね。その反応が分かれる決め手になるのが、実は年齢ともいわれていて、言い切ることはできないのですが、即時型は年齢を問わなくて、遅延型は赤ちゃんから30代前の若い人たちに多いと言われているのです。
蚊に刺されたことによって起こるアレルギー反応のそもそもの原因としては、蚊の唾液に含まれる物質に対して、人の体は抵抗し、体から取り除こうという働きが生じることによってかゆみなどが生じます。
またヘルペスウイルスの一つである、EBウイルスが、蚊に刺されたことによって、敏感に反応しアレルギーが発生してしまうEBウイルス感染症であるともいわれているのです。
アレルギーと虫刺されを見分けるには?
蚊に刺された際に、その症状をみて単なる虫刺されなのか、蚊に対してアレルギー反応を起こしているのかを判断するのはなかなか難しいですよね。そういった判断が難しいときに参考になる判断基準があります。
1.蚊に刺されてから症状が治まるまでの期間
通常の場合は蚊に刺されてから長くても一週間以内には腫れがひいて、症状も治まるといわれています。
もしも、蚊にさされて2週間以上経っているにも関わらず症状が改善されないという場合は、蚊によるアレルギー反応が出ていると判断し、はやめに医療機関を受診されることをオススメさせていただきます。
2.症状の具合
蚊に対するアレルギー反応は人それぞれ症状が異なる為、一概にどのような症状が出るとは言い難い部分があるのですが、少し腫れるといった反応ではなく、腫れ以外に発熱したり、異常なかゆみを生じたりといった、我慢し難い症状がでた場合は、蚊によるアレルギー反応が疑われます。
これらは一例で、蚊にさされた部分が膿んできたり、傷口がえぐれたりという症状が発症する場合もあり、気になる方は医療機関を受診されるのが一番大切です。皮膚科で適切な処置をしていただくだけで症状が治まり、跡も残りにくいことが多いのでしっかり診ていただくことが不可欠ですね。
蚊にさされないための対策とは??
蚊にさされてアレルギー反応を起こさないために一番重要となるのが対策です。特に小さな子供がいる方は対策方法が気になるというかたも多いのではないでしょうか??
そんな気になる対策方法についてもご紹介させていただきますね。
1.虫除けスプレーやパッチを使う
虫除けスプレーは臭いがきつい場合もありますが、大人の方には虫除けスプレーが効果的です。効き目がすぐ現れるだけでなく、臭いがきつくないものも市販されているので臭いに抵抗がある方でも使っていただけるものとなっています。
また、子供には服の上から貼るだけで刺されにくくなる虫除けパッチが売られているので、ズボンやトップスの上、かつ子供が自分で剥がせない所に是非貼ってあげてくださいね。
汗によって効果が薄れてしまう場合もあるため、夏場などの汗をかく時期はこまめにスプレーされるのがオススメですね。
2.汗ふきシートなどで汗は適度に拭き取る
蚊が大好きなのが人間から生じる汗の臭いです。そのため、汗をかきやすいという方は汗ふきシートや制汗シートなどを使って、適度に汗を拭くのが大切となっています。
このように蚊さされたことによって生じる蚊アレルギーは発症すると厄介なものとなっています。
しかし、蚊アレルギーは発症率としては低いもので、大抵の場合が虫刺されだとも言われているので気にしすぎる事はありません。もし、今回ご紹介したような症状が出たとしても不安にならず、お医者様に診ていただき、治療を受けてください。子供を蚊による虫刺されから守るためにも日頃から虫除け対策はしっかりと行っておくのが大切ですね。