赤ちゃんを守る「風疹の予防接種」、いつ受けるのが理想?

赤ちゃんを守る「風疹の予防接種」、いつ受けるのが理想?
風疹は妊娠中に感染してしまうと、大切な赤ちゃんが白内障などの病気をもって生まれてきてしまう恐ろしい感染症です。「小さいころにかかったと思う」「子供のころに予防接種を受けたはず」、その記憶は確かでしょうか。この病気はきちんと予防接種で抗体を作ることで赤ちゃんを守ることができるものです。でも「風疹の予防接種はいつ受けたらいいの?」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は風疹をテーマにご紹介していきたいと思います。

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「先天性風疹症候群」の恐ろしさ

風疹は小さな子供がかかる病気というイメージが大きいと思いますが、子供だけではなく大人も感染してしまいます。
しかも風疹感染者の9割が成人です。

テレビでも「風疹大流行」のニュースが流れたりしていますね。

風疹は子供がかかると症状は軽くてすみますが、大人がかかると重症化してしまうこともあります。
特に妊婦さんは風疹には気をつける必要があります。

先天性風疹症候群という言葉を聞いたことはありませんか?
CRSとも呼ばれています。

これは妊娠中に、お母さんが風疹にかかることでお腹の赤ちゃんも感染してしまい、病気をもって生まれてきてしまうのです。

先天性風疹症候群の原因は風疹ウイルス

白内障、難聴、先天性心疾患3つが先天性風疹症候群の主な症状ですが、これら以外にも網膜症や糖尿病、血小板減少、肝脾腫、小眼球、発育遅延、精神的発育遅延などの病気をもって生まれてきてしまいます。

特に妊娠初期に風疹にかかってしまうと先天性風疹症候群を引き起こしやすくなります。
妊娠2か月ころまでは心臓や目、耳のすべてに病気の症状が出ることが多く、妊娠20週以降は病気をもって生まれてくる赤ちゃんは少ないといわれています。

先天性風疹症候群によってたくさんの病気を併発した状態で生まれてしまう場合もありますし、1つ2つだけという場合もあるなど、個人差があります。

先天性風疹症候群が引き起こされる確率は、妊娠1か月が最も高く約50%、妊娠2か月で約35%、妊娠3か月で約18%と妊娠が進むにつれて確率は減っていきます。

そのため、厚生労働省も平成32年までに風疹の排除達成が目標です。

赤ちゃんを守る「風疹の予防接種」、いつ受けるのが理想?

母子手帳も確認しよう

風疹の抗体をどの程度持っているかは血液検査をして初めて分かりますが、予防接種法が改正された平成7年4月以降は学校での集団接種から医療機関での接種に変更になったので、接種率が下がりました。

昭和54年4月2日~昭和62年10月1日に生まれた方は、これにより風疹の予防接種が不十分、もしくは全く受けられていない可能性が高いです。
自分の母子手帳を確認すれば、予防接種が済んでいるか確認できます。

親の記憶は曖昧です。
赤ちゃんのためにも自分の目でしっかり確認することが大切です。

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風疹の予防接種は妊娠前が理想

妊娠中に感染すると大変な風疹
特に妊娠初期に感染すると、お腹の赤ちゃんの心臓や目、耳のすべてに病気の症状が出ることが多いので、気を付けなればなりませんね。

風疹予防には予防接種を受けるのがベストです。

妊娠を考えているなら、妊娠前に予防接種を受けましょう。
できればその際はご主人も一緒に受けるのがベストです。

妊娠をすると血液検査で性病などいろいろな項目の検査を行いますが、その検査項目のひとつに風疹の抗体の有無が含まれています。
しかし、その結果がどうであれ妊娠中は風疹の予防接種を受けられず、人混みを避けるくらいしか対策がありません。

ですから、妊娠を希望する方は医療機関で風疹の抗体の有無を検査してもらうか、検査を受けずに予防接種を受けておきましょう。
もし抗体を持っていたとしても予防接種は受けられますし、体への影響はありませんので、検査結果を待つよりも早く対策がとれます。

風疹の予防接種を希望する方は、お住まいの地域の自治体に確認しましょう。
自治体によっては補助制度を利用できるケースもあるようです。

赤ちゃんを守る「風疹の予防接種」、いつ受けるのが理想?

風疹ワクチン接種後は避妊しよう

風疹ワクチンを接種したことで赤ちゃんが先天性風疹症候群を引き起こしたという報告は現在ありませんが、念のため予防接種後は避妊をしましょう。
避妊期間はワクチン接種日から2か月間です。

赤ちゃんを守る「風疹の予防接種」、いつ受けるのが理想?

妊娠中の場合は?

妊娠中は風疹の予防接種を受けられません。
風疹の抗体が不十分だという検査結果が出てしまったら、とても不安ですね。

予防接種ができないのは、風疹ワクチンが「生ワクチン」のためです。
生ワクチンは風疹ウイルスを弱毒化したものなので、予防接種が原因で先天性風疹症候群を引き起こさない可能性がゼロではないためです。

すでに妊娠している場合、極力人混みを避けることが肝心です。
それ以外にもご主人や同居の家族からの感染を防ぐため、予防接種を受けてもらいましょう。

特に、30代、40代の男性の20~30%の方は風疹の抗体がないとされています。
ご主人から感染が始まらないよう、きちんと受けてもらった方が良いでしょう。

出産が終わったら、次のお子さんの先天性風疹症候群を予防のため、できるだけ早く風疹の予防接種を済ませておきましょう。

最近は先天性風疹症候群の予防のため、無料で妊娠希望者に抗体の有無を検査してくれる自治体が増えているようです。
料金も無料なのでぜひ受けてみてはいかがでしょうか。

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