【間違うと美味しくない】お米のおいしさをキープする保存方法

【間違うと美味しくない】お米のおいしさをキープする保存方法
食事やお弁当に毎日食べることが当たり前になっているお米ですが、その保存方法を間違えるとせっかくのお米のおいしさが台無しになってしまうばかりでなく、虫が発生したりカビが生えてしまうことにもなりかねません。また安全だと思っていたお米の保存場所が、実はお米にとってはよくない環境であることもあります。そこで今回は、買ったお米をおいしく保存するための方法と、最適な保存場所について、詳しくご紹介します。


お米の保存方法が悪いとどうなるの?

お米は生鮮食品であるため、時間の経過と共に味が落ちていってしまいます。また保存方法や保存場所が悪いと、以下のようなことが起きてしまいます。

味が落ちる

お米は時間の経過と共に酸化してしまうため、味が落ちるだけでなくお米のツヤや粘りもなくなってしまいます。

虫やカビが発生する

お米につくコクゾウムシは、低温ではふ化せず卵のままですが、それでも食べてしまうとアレルギーの原因になります。また赤いお米や緑のお米はカビている状態で、放っておくと増えてしまいます。

お米が割れる

空気に触れるような保存の仕方をしていると、お米が乾燥して割れ、味が悪くなってしまいます。

臭いがつく

お米には臭いがつきやすいため、保存場所や保存の仕方が悪いと外部の臭いがお米についてしまいます。ついてしまった臭いは、洗っても取ることができません。

またお米は低温で保存するのが最適とされていますが、保存場所から出して放置していると温度差で結露が発生し、カビが発生することにつながります。このようにお米の保管の仕方は十分に注意が必要なのです。

【間違うと美味しくない】お米のおいしさをキープする保存方法

お米の保管に向いていない場所や方法とは?

お米の保存場所に、決まった場所があると言う人は多いはずですが、実はその保存場所がお米にはよくない場所であることもあります。今保存している場所について、見直してみましょう。

台所の下

台所の下は調味料なども保存することが多いため、ここにお米を保存しているという人も多くいますが、台所の下は風通しが悪く、また水回りもあるために湿気がたまりやすい場所です。さらに夏場は熱がこもりやすく、お米にとってはおすすめできない保存場所です。

買ってきた袋のまま保存する

お米の袋には無数の空気穴があいており、これによって通気性をよくしています。そのため袋のまま保存することは、臭い移りや酸化を進めてしまうため、最適な保管方法とはいえません。

米びつを使う

大量のお米を保管できる米びつは、計量も合わせてできるものもあり、活用しているという人も多い便利なアイテムです。ただし使い続けていると、ぬかやホコリが米びつの内側についてたまっていきます。これが虫の発生やカビが生える原因となることがあるのです。

お米を入れる容器は、新しいお米を入れる前にしっかり洗い、乾燥させてから使うことが必要です。

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お米の保存方法~場所・容器~

お米をおいしいまま保存するために必要なのは、温度と湿度、そしてお米が酸化しないように保存することです。急激な温度変化がある場所や、湿気がこもりやすい場所、さらに直射日光などが当たるような場所も厳禁です。これらのポイントを踏まえ、お米を保存するために最適な場所と、保管する際の容器について、詳しくご紹介します。

冷蔵庫の野菜室に保管する

お米にとって最適な温度は、10度から15度で、湿度が低く暗い場所が保管にはおすすめです。その条件を満たすのは、冷蔵庫の野菜室です。低い温度だと酸化の進むスピードが落ちるため、夏場などは特におすすめです。ただし容器を冷蔵庫から出してすぐに戻さないと、容器の内側が結露し、カビが生えることがあります。

密封容器に入れる

お米は臭いを吸いやすく、特に冷蔵庫には様々な食材が一緒に入っているため、注意しないと臭いがついてしまいます。そのため容器はできるだけ密封ができるものや、チャックがついたビニールパック、ペットボトルなどを使うようにしましょう。また再度新しいお米を入れる際には、しっかり洗って乾燥させることも必要です。

お米を保存する際には、虫除けや唐辛子、鷹の爪を一緒に容器に入れるのがおすすめですが、農薬を使っていないお米の場合は虫が混入している可能性もあるため、効果がない場合もあります。できれば短期間でお米を食べきる方が安全といえます。

【間違うと美味しくない】お米のおいしさをキープする保存方法

お米の買いだめにも注意

お米は生鮮食品のため、長期間の保存には向いていません。また、季節によってもおいしく食べられる期間には違いがあります。

購入後1ヶ月以内には食べきるようにする

梅雨時期から夏まで

2週間から3週間以内には食べきるようにする

秋から冬

1ヶ月から2ヶ月以内には食べきるようにする

この期間内に消費しきれないほどお米を購入した場合は、冷蔵庫に入りきらないことがほとんどです。だからといって台所のシンク下などに保存していると、お米が古くなり味が悪くなってしまいます。

冷蔵庫で保存すると、お米の味は半年近くはそのまま維持できますので、できる限り冷蔵庫で保存し、入りきらない分は冷蔵庫に近い状況の場所に保管し、湿気が気になる場合は湿気取りを置くなどして対応するようにしましょう。

【間違うと美味しくない】お米のおいしさをキープする保存方法

長期間の備蓄をする場合

防災用の備蓄などで、できるだけ長い間お米を保存したい場合、冷蔵庫の保存は停電した時には対応できません。この場合、密封容器に保存する方法がありますが、できれば無酸素保存をするようにすると、元々お米についていた虫などを死滅させることができます。

チャックのついた保存袋に、1合分など、計量してお米を入れ、脱酸素剤を中に入れて密封するだけの方法です。2週間程度で酸素がなくなるので、虫やカビの発生を防げます。

また長期に保存をする場合、籾のついた状態や玄米の方が保存に向いています。ただし玄米は緊急時には食べづらいという面もありますので、普段食べ慣れているお米を無酸素保存して、定期的にチェックしていくようにしましょう。

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