デトックスというと「体には良さそうだけど、ちょっと面倒くさそう」なんてイメージを持っていませんか?食べ物に気を使ったり、わざわざ岩盤浴やサウナに出かけたりと、時間があるときでないと難しいですよね。自宅で気軽にできるのは足湯や長風呂くらいでしょう。ところが、もっと簡単なデトックス方法があったんです。それが今回お話する「白湯」のデトックス。手軽なのに効果抜群ですよ。ぜひチェックしてください。
白湯とは?
「白湯(さゆ・しらゆ)」とはお水を沸騰させて、しばらくそのままにしておいてぬるま湯になった状態を言います。何も入れていない、飲みやすいお湯ですね。水道水は一度沸騰させることで不純物を取り除くことができ『カルキ抜き』とも呼ばれてます。こうすることで、口当たりが柔らかくなって飲みやすくなります。
白湯のデトックス効果
長澤まさみさんやベッキーさん、深田恭子さんなどキレイな芸能人が実行している白湯。どんなデトックス効果を持っているのかを調べてみました。
便秘解消効果
便秘になると、腸に悪玉菌が繁殖して発がん物質や活性酸素などの有害物質が大量に発生してしまい、それが血液に乗って体中に運ばれることになります。すると倦怠感や腹部膨満感などの変化だけでなく、大腸がんなど大きな病気のリスクも上がってしまいます。
インドの伝統的医学である「アーユルヴェーダ」では、白湯は消化力をあげて胃腸を浄化し、毒素を排除するものとされています。体が冷えると胃腸の動きが鈍くなり、食べ物も消化しきれないようになります。未消化の食べ物はそのまま腸へと送られますが、大腸も冷えの影響で動きが悪くなっているため、排泄物が壁にくっついて便秘の原因になります。
白湯を飲むことで体が温まり、胃や腸の機能が回復するので便の排出がスムーズになります。
美肌効果
腸の状態は肌にも影響します。大腸に残った未消化物は血液に吸収されていき、肌荒れやくすみを引き起こします。白湯を飲むことで内臓の管に溜まった汚れを洗い流してくれるのでお肌の状態も改善しますよ。また、体が温まることで新陳代謝も上がり、肌のターンオーバーが促される効果も期待できます。
長く続けることでハリ・ツヤのあるお肌を実感することができますよ。
冷え性の改善
温かい白湯を飲むことで、胃腸が温まって冷え性に効果を発揮します。体が冷えることで起こる不調はさまざまあり、体温が1℃下がるだけで免疫力は約60%にまで落ちてしまいます。その結果病気になったりなかなか回復しなかったりします。内臓が温まることで免疫力だけでなく新陳代謝も上がり、健康な体へと変化していきますよ。
現代の女性はファッションの影響もあって体が冷えがちに。またコーヒーも体を冷やしてしまう飲み物なので、愛飲している人はぜひ白湯を試してみてください。内側から温かくなって冷えも改善しますよ。。
ダイエット効果
白湯で体が温まると血液がスムーズに流れるようになり、内臓の温度も上がるので、それと同時に基礎代謝もUPします。すると、それまでよりも多くのエネルギーが必要となるので脂肪燃焼が促進されてダイエット効果に繋がります。
ダイエットは食事制限なども効果的ですが、付いてしまった脂肪をなくすことも大切です。白湯を飲むだけで脂肪が燃えるなんてラクですよね。そのほかにも白湯は尿の量を増やし、体に不要なものを排出させる効果があります。余分な水分を体の外へ出してしまうのでむくみ解消効果も期待できますよ。
白湯の作り方と飲み方
ここでは白湯の作り方と効果を活かす飲み方についてご紹介します。
効果を最大限に引き出す白湯の作り方
それでは白湯を作る手順をご紹介します。
1.ミネラルウォーターや浄水器を通した水、なければ水道水をたっぷりとやかんに入れます。
2.換気扇を回し、やかんを強火にかけてください。
3.沸騰したら大きな泡がたつくらいの火加減にし、10〜15分の間沸かし続けます。
4.沸かし終わったら飲めるくらいまで冷ました白湯を飲みましょう。余った白湯は保温ポットなどに入れておくといつでも飲みたいときに飲むことができますよ。
効果的な白湯の飲み方
ちょっとしたひと手間がかかった白湯ですし、効果的に飲む方法があるなら知っておいて損はないですよね。どういった飲み方が良いのでしょうか?
起きたら最初に白湯を飲む
起き掛けの1杯のお水は体に良いと言いますが、その水を白湯に変えてみましょう。冷えた体が温まりますよ。ゆっくりと飲むことで、体の内側を白湯が浸透するのが分かるはずです。体がしっかりと起きるので体調も整いますよ。
ゆっくり飲む
白湯は一気には飲まず、すするようにゆっくりと少しずつ飲みましょう。食事の際に飲むなら150mlくらいの量を少しずつ飲みます。食べるごとにちょっとずつ白湯を体に入れることで消化を助ける効果が期待できます。
1日に700〜800mlがおすすめ
たくさん飲めばよいというワケではありません。1日に700〜800mlほどの白湯を飲みましょう。あまりにも多く摂取すると、腸の中にいる善玉菌まで一緒に洗い流されてしまい、体調を崩す原因になりかねないので気を付けておきましょう。
再沸騰は厳禁
上記で紹介した白湯の作り方はアーユルヴェーダ式のもので、水・火・風の要素がバランスよく整っている状態を作り出しています。これを再沸騰させるとそのバランスを崩すことになってしまうので、おすすめできません。白湯が冷めた場合には面倒かもしれませんが、同じ手順でもう一度新しい水から用意して作り直しましょう。
ポットなどに入れて保温すると手間が減りますよ。