
多くの人を悩ませている腰痛。一度なると治るまでに時間がかかる上、生活にも大きく支障がでます。そもそもどうして腰痛になるのでしょうか。腰痛の原因となる姿勢や病気の紹介と、仕事をしながら・寝ながらでもできる腰痛解消に役立つストレッチをご紹介いたします。
目次
腰痛の原因
まず、腰痛の原因はどんなものがあるのでしょうか。その主な原因は、大まかに姿勢によるものと病気によるものに分かれます。
人間の背骨はS字構造です。このS字構造は脊髄にかかる負荷を減らす役割を持っています。そのため人間にとってこのS字構造は非常に重要な役割を担っています。反面、背骨にかかる負荷は大きくなってしまうため、腰痛が起こりやすくなっているのです。
1.姿勢が原因で起こる腰痛
一番の原因はぎっくり腰です。ぎっくり腰は急に起こるので予測不可能ですが、一番ぎっくり腰が起こりやすい姿勢は、かがんだ状態で荷物を持って立ち上がるときに起こりやすいことがわかっています。
他にも座った状態や軽くお辞儀のような格好をしているときに起こります。横になっている状態でぎっくり腰になる確率は少ないようです。
他には筋肉や靭帯の異常により腰痛が起こります。筋肉の疲れ、筋膜が炎症を起こす筋膜炎などがあります。いきなり腰に負担をかけるような動作をしたり、ずっと同じ動作を続けていたり、ずっと同じ姿勢で座り続けて腰に負荷をかけ続けることによって腰痛が起こります。
仕事上どうしても同じ姿勢でいなければならない場合などは、こまめに姿勢を変えたり負荷のかかる位置を変えたりして、腰に負担をかけ続けないようにしましょう。
2.病気が原因で起こる腰痛
まずは精神的な異常からくるストレスや神経症による腰痛です。心的な原因でも知らず知らずのうちに腰痛を引き起こすことになってしまいます。
次に内臓の病気による腰痛です。こちらは胃炎、腎結石、尿管結石、子宮内膜症などがあります。
最後は骨や関節の病気が引き起こす腰痛です。代表的なものは椎間板ヘルニアがあります。こちらは多くの人を悩ませる病気です。
他には骨粗しょう症なども腰痛の原因となります。
このように、腰痛といっても原因は様々で、予防できるものから予防が難しいとされているものまで多岐にわたるのです。

仕事しながら&寝ながらできる腰痛解消ストレッチ
まずは寝ながら出来る腰痛解消ストレッチです。
▼やり方
1、横になり、ひざを立てて90度曲げます。
2、そのままの姿勢で、まずは左にゆっくり倒します。この時に腰が浮かないようにしてください。
3、倒したらゆっくりと真ん中まで戻します。
4、今度はゆっくりと右に倒します。こちらも腰が浮かないように注意してください。
基本的にひざを曲げる角度は90度ですが、お好みによって角度は変化させても良いです。
次は仕事をしながらできる腰痛解消ストレッチです。
▼腰のばしのやり方
1、座りながら、伸ばしたい側の足を上にして組んでください。
2、組んだまま、伸ばしたい側に腰をひねります。
3、反対の手で足を支えながら、さらにひねります。
4、反対側の腰も伸ばしたい人は反対側も同様に行ってください。
▼おしりの筋肉を伸ばすストレッチのやり方
1、座った状態で、足を組みます。このとき、くるぶしが太ももの上に来るように組んでください。
2、腕を使って組んだ方のひざを下に向かって負荷をかけます。
3、負荷が少ないと感じる方は、腕を使わずに上半身全体を倒して負荷をかけてください。
4、反対側も同様に行います。
腰痛を解消できるツボ
腰痛の解消にはストレッチはもちろん、ツボを押すことも効果的です。ではそのツボとはどこにあるのでしょうか。
1、腰腿点(ようたいてん)
手の甲の人差し指と中指の骨の分かれ目の中央にあります。位置的にはちょうど親指の付け根の延長線くらいの位置にあります。薬指と小指の間にも同様にあります。親指で押して人差し指で支えながら押すと良いでしょう。
2、腎愈(じんゆ)、志室(ししつ)、命門(めいもん)
命門はちょうどおへその後側にあります。腎愈は命門からそれぞれ左右に指2本分離れたところにあります。志室はそこからさらに左右へ指2本分離れたばしょにあります。

腰痛解消ストレッチのポイント
腰痛解消ストレッチは、どれも腰まわりの筋肉を伸ばすことにより姿勢を改善したり、痛みを和らげるストレッチです。
行っていて痛みを感じたら無理に続けずにすぐに中止してください。最初から負荷を重くすると腰痛悪化の原因にもなりますから、最初は負荷を軽めに行ってみてそれでも物足りなく感じたら徐々に負荷を増やしていってください。
無理をせず、気持ちいいと思えるところで止めるのが一番効果的です。仕事中に、寝ながらストレッチをしたりツボを押したりしてぜひ腰痛改善に役立ててください。