女性が浴衣を着ると、いつもとは全く違った雰囲気になりますよね。浴衣で女子力も倍増といったところでしょうか。最近の浴衣は、誰でも一人で着られるようにとても簡単になっています。帯の結び方もいろいろありますが、みなさんとても上手に着こなされています。
ですが、まだ浴衣を着たことのない方もいらっしゃいます。そんな方の為に、まずは浴衣を着る時に必要なものをご紹介いたします。浴衣の着付けのやり方や、帯の結び方で簡単な蝶結びのやり方などもご紹介いたします。一人で着付けや帯結びができるようになると、なんだか大人の女という感じがして、きっと自分にも自信がつきますので、是非挑戦してみてください。
女性が浴衣を着る時に必要なもの
女性が浴衣を着る時に必要なものといえば、当然浴衣ですよね。それ以外に必要な物は下記の通りとなっています。
・ゆかたスリップ(キャミソールやスパッツで代用可能)
・腰紐
・伊達締め
・前板
・帯
・下駄
・浴衣
ゆかたスリップについては、必ずしも絶対に必要というわけではありません。吸水性にも優れているので、浴衣を着るなら是非肌着も、浴衣にあった物をおすすめします。あるもので代用したければ、先にも書かせていただいている通り、キャミソールやスパッツで代用可能です。
着付けの仕方
女性の浴衣の着付けの仕方をご紹介いたします。
1.ヘアとメイクはきちんと出来上がり状態にしておきます。ゆかたスリップがある方はそれを着て、ない方は、スパッツと短パン姿になります。
2.浴衣に手を通して着て、背中の中心線が首の後ろになるように調整します。両手で浴衣の袖を持ち、手を横にピンと広げると、うまく合わせられます。
3.襟先から15センチ上の部分を右手でもち、左手は背縫いをもって、えもんを抜きます。だいたい、自分の握りこぶし一つ分になります。これをすることでうなじが色っぽく見えます。
4.襟先を持ったまま、浴衣の裾をくるぶしのところにもってきて、浴衣も右を下前にするので、少し裾が上がるようにしながら身体に添わせ、その上に左側、上前を重ね合わせます。
5.腰紐を前から後ろへまわして、さらに前にもってきて(体を一周させて)しっかりと結びます。腰紐から下の部分、裾部分がきれいになるように調整します。
6.脇の下に開いている所から両手をいれて、浴衣のしわと取っていきます。前も後ろもきれいに整えてください。
7.腰紐を右側の胸下にあて、左手で左胸に渡し、腰紐を両手で後ろへ回してぐっと締め、前に持ってきたら右胸の下あたりで結びましょう。
8.上半身部分の前と後ろのシワをしっかりととり、伊達締めを上から巻いて止めます。
これで着付けは完了となります。
蝶結びのやり方
浴衣の帯の基本的で簡単な結び方の一つ「蝶結び」のやり方をご紹介いたします。帯が少し長いので、最初は扱いにくいかもしれませんが、数回練習すれば、ささっと上手に結べるようになります。
1.帯の端から50㎝位の所までを幅が半分になるように折って右肩に乗せます(これを手先と呼びます)。この状態から帯を銅にくるっと巻き付け前に持ってきます(この長い方をタレと呼びます)。
2.巻き付けた方の帯の幅を半分ぬするよう少し折って、手先を上、たれを下にして一結びし、縦十字にします。
3.たれの結び目の際を広げて、たれを右左と屏風たたみにして下さい。これが蝶結びの羽根になります。最後は中に入れます。
4.屏風たたみしたたれの真ん中をつまみ、両耳を寄せて手先をくるんでください。一くるみした時に、手先を右へ左へと引っ張ると、しっかりとしまります。
5.残った手先は、銅に巻き付けている帯の中に入れてしまいます。
6.羽をしっかりと広げて形を整えます。
7.右手で蝶を、左手で背中心をもって、右回りにゆっくりと蝶結びを後ろへ回します。
8.おはしょりを整えて出来上がりです。
女性が浴衣を着る時の注意点
女性が浴衣を着る時に注意しなければいけないのは、左右どちらが前にくるかというところです。これを間違えてしまうと、死人に着せる着物と同じになってしまいます。女性が浴衣を着る時は「右前」になりますので、浴衣を着る時はまず右側を合わせるようにしてその上から左側を重ねるようにしてください。
右前、左前といういい方をするのですが、自分からみてなのか、他人からみてなのかわからなくなることがあります。難しく考えないで、浴衣の着付けをする時には、最初に右手に持っている方を身体に合わせて、左側をそこに重ね合わせるという覚え方をしておけば、間違いはありません。この襟の合わせ方は、男女同じですので、パートナーの方にも教えてあげてくださいね。
浴衣は確実に女子力をアップさせてくれます。普段より、とても色っぽくさせる魔法の衣装と言っても過言ではありません。外に着ていくまでに、お家で何度か練習をすれば、着付けも帯も上手に着ることができますし、結ぶことができるようになります。ネットで紹介されている動画なども参考にしながら練習してくださいね。