喋るのもためらう、キムチを食べた後の口臭の5つの消し方

喋るのもためらう、キムチを食べた後の口臭の5つの消し方
焼肉などでおなじみのキムチ。その辛味と酸味に、ついつい箸が伸びてしまいますが、食べた後に気になるのが口の臭い。冷蔵庫でも強烈な臭いを放つだけに、口臭も気になりますが、臭いは長時間続くため、体もキムチ臭くなってしまいます。そこで今回は、キムチの臭いの原因と、解消するための方法を詳しくご紹介します。

キムチが口臭を招く原因は

キムチは韓国で作られる発酵食品で、野菜の採れない冬でも野菜が食べられるよう、塩漬けにしたのが始まりとされています。この塩漬けに魚醤やニンニク、ショウガや唐辛子を混ぜた日本での漬物といえるものです。

キムチで口が臭う原因となる理由には、2つの原因が挙げられます。

発酵の臭いによるもの

キムチは自然発酵で作られますが、発酵すると乳酸菌ができて、野菜の中に含まれているブドウ糖を分解して乳酸や酢酸を作り出します。これが発酵による酸味の元になります。他の漬物でもある酸っぱい臭いがキムチの発酵臭です。

ただしキムチの発酵臭は、一時的な物なので、うがいや歯磨きをきちんと行えば長時間残ることはありません。

ニンニクによるもの

口臭の原因となるのは、キムチに使われているニンニクです。ニンニクに含まれるアリシンは、ニラやタマネギといった香味野菜も持つ成分で、殺菌効果や疲労回復の働きがあります。アリシンは、これを含む野菜を切る、もしくは炒めるなどして熱を加えた際に、酵素と反応して出来る成分です。

この成分は体内で分解され、アリルメチルスルフィドなど臭いを発生する物質へ変化します。この物質が口の中に残ることや、血液中に溶け出すことにより、強烈な口臭となるのです。

喋るのもためらう、キムチを食べた後の口臭の5つの消し方

キムチの臭いは体臭にも…

体臭は食べたものと密接な関係があります。特に肉料理や油を多く使った料理などは、汗の臭いがきつくなります。ただキムチに含まれる唐辛子は、脂肪を分解し、腐敗を防止するため、肉料理と一緒に食べることで腸内環境を改善してくれる効果があります。

そうはいっても、キムチに含まれるニンニクは、臭いが長時間持続するため、血液に溶け込んで体中を巡ってしまいます。さらにニンニクの臭いの持続時間は16時間と長く、摂取してからすぐに対処しないと、毛穴からも臭いの成分が排出され、これが体臭となるのです。

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キムチを食べた後の口臭の消し方

ニンニクの臭いやキムチの発酵臭は、食べてから3時間以内に対処すれば、分解されて悪臭成分が血液に吸収されるのを防ぐことが出来ます。

そのためにも、キムチを食べてからすぐ、以下の対処法を行いましょう。

1.キムチを食べる前に牛乳を飲む

牛乳に含まれているタンパク質は、アリシンを包む働きがあり、これにより消化吸収が抑えられるので臭いが発生しなくなります。さらに胃に膜を張ってくれるので、アリシンの吸収を防げます。食前に飲むか、食事中に飲むと効果的ですが、難しい場合には食後1時間以内には必ず飲むようにしましょう。

2.食後にりんごを食べる

りんごには消臭効果のあるポリフェノールや酵素が含まれているため、食後に食べることでニンニクの臭いを消してくれます。りんごの皮の部分に特に多く、食後30分以内にりんごを食べると、消臭の効果がアップします。

3.食事中に緑茶を飲む

緑茶には消臭効果のあるカテキンやフラボノイドが含まれています。ただし利尿効果もあるため、水分補給をするなら水を飲み、緑茶で口をゆすいだりうがいをするのが効果的です。

4.お風呂にしっかり浸かって汗をかく

食べ物である程度臭いを体に吸収することを防ぐことは出来ますが、それでも十分ではありません。お風呂に入り、湯船でしっかり温まりましょう。体が温まり、発汗が促されると、キムチの臭いの元も一緒に排出されます。念のため、次の日の朝、もう一度しっかりシャワーで汗を流しておくようにしましょう。

入浴のほか、サウナで汗をかくのも効果があります。どちらの方法でも、しっかり汗をかくことが必要ですが、水分補給もしっかりすることが大切です。

5.口臭サプリなど対策グッズを使う

外食などの場合、キムチを食べる予定はなかったのに急に食べることになることもあり、牛乳や緑茶が用意出来ないこともあります。そんなときに役立つのが、コンビニ、もしくはドラッグストアといった身近なお店でも購入が出来る口臭サプリメントです。口臭サプリは直接胃に働きかけ、臭いの成分の吸収をシャットアウトしてくれるので、すぐに効果があります。日頃のエチケットのためにも、普段から持ち歩くようにしましょう。

また唾液の分泌を促すことで、口の中の臭いを解消出来ますので、ガムや飴、タブレットを食べる、マウスウォッシュを使ってしっかり臭いを抑えるようにしましょう。

さらに水分補給をしっかりして、尿や便で早めに体から臭い成分を排出することも臭いを軽減させることにつながります。

喋るのもためらう、キムチを食べた後の口臭の5つの消し方

キムチの臭いをしっかり取るためにしておきたい口のケア

キムチの臭いは、口の中に残ったキムチの食べかすからも発生します。特に食べ物のカスは、放置していると口の中の菌のエサとなり、菌がエサを分解する際に出すガスが口臭を起こします。

キムチを食べた後は、口のケアをしっかりすることも臭い対策に有効です。

歯ブラシでしっかり磨く

キムチを食べたときに、水であらかじめ汚れを洗い流し、帰宅したらすぐに歯を磨きましょう。

舌ブラシで磨く

臭いの成分は舌に付きやすいため、歯ブラシに加え、舌ケアも行いましょう。

歯間ブラシを使う

歯ブラシだけでは落としにくく、さらに汚れが残りやすいのが歯の間です。歯間ブラシやフロスを使い、しっかり汚れを落としましょう。

歯ブラシや歯間ブラシでのケアは、手間がかかると感じてしまうかもしれませんが、その手間を惜しまないことがキムチの臭いを防ぐためにも大切です。しっかりキムチの臭いを落として、気持ちよく出掛けましょう。

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