玉ねぎを生で食べた後のお口のニオイって気になりますね。玉ねぎに限らずネギ類はおいしいのにニオイが気になって外ではつい避けてしまうという方も多いと思います。でも気になるお口のニオイを消すテクニックを知っていれば、好きなときにおいしい玉ねぎを食べられます。そこで今回は安心して玉ねぎを食べるための、口臭を消すテクニックをご紹介したいと思います。ぜひお試しくださいね。
目次
玉ねぎの栄養素
玉ねぎには様々な健康効果やアンチエイジング効果があります。
代表的なものとしては「疲労回復」「抗ウイルス効果」「免疫力アップ」「冷え性改善」です。
玉ねぎの効果は夏バテしやすい時期にはもってこいなので、暑い夏ほど玉ねぎ料理で効果を実感したいですね。
玉ねぎを食べた後の口臭のメカニズム
玉ねぎを食べた後にお口のニオイが気になる理由をご存知でしょうか。
玉ねぎに含まれる「アリシン」という成分は、ニンニクにも含まれ、ニンニク同様に食べると口臭が気になってしまうというわけです。
アリシンは硫化アリルの一種で、血液をサラサラにしたり疲労を回復したりなどのいろいろな健康効果があります。
アリシンは体内に入ると血液にのって全身をめぐり、最後には肺に到着し、呼吸とともに口から吐き出されます。
このニオイは食べた量にも左右されますが、約16時間も持続するといわれています。
玉ねぎを食べた後の口臭を消すテク
玉ねぎによる口臭を消すにはいろいろなテクニックがあります。
いろいろ試して自分に合った方法を見つけてくださいね。
歯磨きをする
食後の歯磨きは手っ取り早く効果的です。
歯だけではなく一緒に舌磨きも行えばより効果的です。
仕上げにマウスウォッシュをすればかなりの効果が。
タブレットを活用する
お口の中をすっきりさせてくれるようなタブレットもいいですが、胃に効果のあるタブレットがよりおすすめです。
食後の口臭に即効性があります。
りんごを食べる
玉ねぎを食べる前にあらかじめりんごを食べると、りんごに含まれるポリフェノールがニオイを吸収し口臭が予防できます。
最も効果があるのは食前です。
食前に食べられなかった場合には、食後すぐ食べてください。
牛乳を飲む
牛乳のタンパク質がアリシンを包み口臭が消えてくれます。
かといって牛乳を飲み過ぎてしまうと、今度は牛乳による口臭が気になるのでほどほどにしておきましょう。
食べる前に飲んで胃に膜を作るのがおすすめです。
コーヒーを飲む
りんご同様にコーヒーにもポリフェノールが含まれるので、口臭を予防する効果があります。
おすすめはミルクや砂糖を入れずに飲むブラックです。
牛乳同様に食前がおすすめです。
梅干を食べる
梅干の酸っぱい成分はクエン酸です。
クエン酸は口内の細菌の繁殖を抑え、食べ残したタンパク質を分解する働きがあります。
食後に梅干をひとつ食べると、口臭予防できます。
しかも即効性があるので、タブレットに抵抗のある方は梅干がおすすめです。
パセリを食べる
添え物としてよく見られるパセリも口臭予防に高い効果を発揮します。
これはパセリの「ピネン」という成分によるものです。
食後にしっかり噛んで食べましょう。
玉ねぎは加熱すると臭わない!
玉ねぎサラダなど生で食べる玉ねぎは、加熱すると不思議と臭いません。
そのため、ニオイが気になるならしっかり加熱したものを食べると良いでしょう。
玉ねぎをサラダ油やバターなどでしっかり炒めると、甘み成分が出てニオイ成分が抑えられます。
炒める時間は完全にニオイを取り除きたいなら20分以上かけて、いわゆる「飴色玉ねぎ」にして、カレーなどの旨味として活用すると良いでしょう。
「そんなに長時間炒められない!」という方は、最初に電子レンジで加熱すると炒める時間が短縮できます。
調理前の一工夫がポイント
玉ねぎは加熱調理することでニオイを抑えることができますが、サラダで辛みを味わいながらもりもり食べたいこともありますね。
そんなときの調理前のポイントをご紹介します。
水にさらす
玉ねぎのニオイの原因であるアリシンは水に溶けやすい性質があります。
切った後に水にさらすことで、アリシンが溶け出し摂取量を減らせるので、口臭を予防できます。
切り方を変える
玉ねぎの細胞が破壊されることで生成されるアリシン。
そのため、よりアリシンが生成されるのは、みじん切りにしたりすりつぶすなど、細胞を破壊するような調理方法です。
なるべく細胞を破壊しないように切り方を工夫すればアリシンの生成を抑えられます。
玉ねぎの細胞は繊維に沿って並んでいます。
繊維に添って直角に切ると細胞がより多く破壊されるので、アリシンが多く生成されます。
アリシンを抑えるには繊維に沿って切るようにしましょう。
ただしアンチエイジングや健康効果を得るにはアリシンがたくさん生成される方が効果が高いので、ニオイが気になっても良いなら、繊維と直角に切りましょう。
生で食べるときには、調理前の工夫や食前食後の口臭予防対策でニオイをしっかり抑えましょう。