更年期以降が危険!動脈硬化にならないための生活のポイント

更年期以降が危険!動脈硬化にならないための生活のポイント

加齢によって動脈硬化が起こることは広く知られており、動脈硬化はある種の老化現象ともいえます。しかし更年期を迎えた女性には特に動脈硬化のリスクが高まることを知っていますか? 更年期以降、女性の体は大きく変化します。しかし大きな症状が出る人とほとんど症状が出ない人もいます。更年期を迎える前に、知っておきたい女性の体と動脈硬化の関係についてご紹介します。

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更年期になると動脈硬化が増える

加齢によって血管の老化が始まることは広く知られています。血管の老化はまず動脈から始まり、動脈の血管が細くなって血液がうまく流れなくなるのが動脈硬化です。動脈硬化が起き、その症状が進む原因には、以下のものがあります。

コレステロールの増加

更年期を迎えた女性は、閉経により女性ホルモンが減少します。エストロゲンにはコレステロールをコントロールする働きがありますが、それがなくなるため血液中に悪玉コレステロールが増え、逆に善玉コレステロールは減少してしまいます。

中性脂肪の増加

中性脂肪は増加すると血管内にたまるほか、悪玉コレステロールを増加させ、善玉コレステロールの減少を招きます。それだけでなく中性脂肪によって増える悪玉コレステロールより粒子の小さい超悪玉コレステロールも増やし、血管内にたまってしまいます。女性ホルモンが閉経によって減少すると、加齢による筋肉量の低下と合わせ、コレステロールを減らす働きが悪くなり、中性脂肪がつきやすくなってしまいます。この中性脂肪は内臓に蓄積します。更年期前には皮下につきやすかった脂肪が内臓につくようになり、これも動脈硬化のリスクを高。

高血圧になる

女性は閉経後、高血圧になりやすい傾向にあります。これは女性ホルモンの減少により、血管内皮の働きが低下するためです。血管内皮にはナトリウムの排出や、血管の柔軟性を保つ働きがあります。閉経によって血管の柔らかさが失われ、血管が圧力に耐えようと厚くなり、血管が硬くなります。そうすると血液の流れがスムーズに行かなくなるため、さらに血圧が上がるといった悪循環が起き、これが動脈硬化につながります。

更年期以降が危険!動脈硬化にならないための生活のポイント

更年期と動脈硬化の関係性

更年期のもっとも大きな変化は女性ホルモンの減少、エストロゲンの減少です。エストロゲンには血管拡張の作用、脂質代謝、インスリンの分泌にも大きく関わっています。つまり動脈硬化を引き起こす血液中の脂質や糖分、血圧のコントロールをしてくれているエストロゲンは、生活習慣病を予防してくれていたわけです。しかし閉経でエストロゲンの分泌が減少すると、ホルモンのバランスが崩れ、そこから自律神経の乱れを引き起こします。今まで生活習慣に対して対策をしていなかった人は、更年期になると生活習慣病のリスクが高まるのです。生活習慣病は血液中の脂肪分や糖分が増加して血管を傷つけ、血流を悪くさせる原因となり動脈硬化のリスクを高めます。このように更年期は動脈硬化と深い関係にあるといえるのです。

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動脈硬化の症状とは?

動脈硬化の症状は、自覚症状があまりありません。しかし次のような症状があるときには、早めに検査を受けることをおすすめします。

心臓に影響があるとき

胸に軽い痛みが出る、階段を上ると息が切れる、背中が痛む、腹痛や冷や汗

脳に影響があるとき

めまいがする、手足がしびれる

女性は男性ほど自覚症状がないことが多く、更年期前と変わらない生活習慣で過ごしていることが少なくありません。また更年期障害の症状と思い込んで、診察や検査を受けないで見過ごしてしまうことも少なくありません。症状がないからといって「私は大丈夫」と思い込むのは危険です。更年期には健康管理に今以上に気をつけることが大切なのです。

更年期以降が危険!動脈硬化にならないための生活のポイント

動脈硬化にならないための生活のポイント

動脈硬化にならないためには、まず生活習慣を見直すことが大切です。以下のことを心がけて過ごすようにしましょう。

食生活から予防する

食事を取る際には、塩分を控えめにして食べ過ぎない、脂肪や糖分の多い食べ物は控える、野菜や繊維質の多いものを先に食べるようにする、水分をしっかりと取るといったことを心がけましょう。甘いものや果物の取り過ぎにも注意しましょう。お酒は適度な量であれば、血流を良くし、リラックス効果もあるので血圧を安定させてくれますが、飲み過ぎはかえって健康を損ねます。

食事の内容に気をつけるとともに、積極的に摂取したいのがコレステロールを抑え、抗酸化作用のある食材です。更年期でエストロゲンが不足する女性の体を守るためにも、食事だけでなくサプリメントでも補うようにしましょう。抗酸化作用のある緑黄色野菜、緑茶や大豆製品がおすすめです。大豆に含まれる大豆イソフラボンには、更年期の症状をやわらげてくれる効果もあります。

エストロゲンを補う

閉経によって分泌が減少したエストロゲンを補うことでも、動脈硬化を予防する効果があります。大豆製品に含まれる大豆イソフラボンには、エストロゲンと同じ働きがあり、エストロゲンの分泌をカバーしてくれます。また更年期の症状がひどい場合などに行うホルモン補充療法も有効です。ただしエストロゲンの過剰摂取には、副作用などリスクも伴いますので、医師の指導の下行うことが大切です。

運動による体質の改善

更年期の女性は筋肉が減少することで、内臓脂肪が増える傾向にあります。有酸素運動をすることで、体質が改善し、動脈硬化の予防に役立ちます。ただし今まで定期的な運動をあまりしていなかった人などは、無理な運動がかえって健康を損ねてしまうこともあります。散歩や軽いウォーキング、水中ウォーキングなど、体力に合わせた運動から始めましょう。階段の上り下りで息が切れるなど動脈硬化の症状が少しでも見られる場合は、医師の診察を受けてから、運動指導をしてもらうようにしましょう。

禁煙

たばこは血管を収縮させるだけでなく、活性酸素でコレステロールの酸化を促します。健康のためにも自分はもちろん、人のたばこの煙も吸わないよう喫煙場所に行かないなど自衛も必要です。

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