枝毛があると髪がまとまらず、頑張ってヘアセットをしても美しく見えません。髪がきれいでなければ、女子力が低いと思われることもあります。
女子力を下げないためにも適切な方法で髪をケアし、枝毛を予防しましょう。
枝毛の原因や予防法について詳しく解説いたします。
目次
枝毛とは?
枝毛とは髪が縦に裂けている状態を意味します。
髪が裂けるのはキューティクルが剥がされて髪の内部にある水分やタンパク質が流れ落ちているため。キューティクルはうろこ状となって髪にある栄養素を保持する働きがありますが、刺激や摩擦を受けてキューティクルがはがされると髪がもろくなって枝毛につながります。
枝毛ができる原因
キューティクルに刺激を与えて枝毛を引き起こす原因のうち、代表的なものは次の5つです。
間違ったシャンプー選び
シャンプーを変えて枝毛ができるようになった人はシャンプー選びを間違っている可能性があります。
シャンプーの種類
現在販売されているシャンプーは「高級アルコールシャンプー」、「石けんシャンプー」、「アミノ酸シャンプー」の三種類に分けられます。
高級アルコールシャンプーは手に取りやすい価格で洗浄力も高いことが特徴です。薬局やスーパーなどで購入できるもののうち多くはこの種類ですが、髪に必要な皮脂なども落としてキューティクルに刺激を与えることが多いです。
石けんシャンプーは石けんに使用されている成分を配合していることが特徴です。石けんはアルカリ性なので、弱酸性の髪には刺激が強く、キューティクルが開いてしまう可能性があります。
アミノ酸シャンプーは主な成分が髪を作っている成分と同じアミノ酸であることが特徴です。髪に優しいため、刺激が与えられず、栄養も行き渡ります。髪のケアを考えている場合は他のシャンプーと比べて少し高価ですが、アミノ酸シャンプーを使うのがおすすめです。
適切でない髪の乾かし方
髪の乾かし方を間違っている人も枝毛になりやすいです。髪を乾かすときに間違えやすいポイントは次の3つです。
ドライヤーを近づける
ドライヤーを近づけすぎると髪に刺激が与えられてキューティクルがはがれます。ドライヤーを使うときは髪から20㎝以上離して熱を与えましょう。
髪を自然乾燥させる
ドライヤーの熱が刺激になると考えて自然乾燥をしている人も注意が必要です。髪を自然乾燥させると雑菌が繁殖し、頭皮や髪に悪影響を及ぼします。
タオルで髪をこする
タオルドライの方法にも注意が必要です。タオルを髪にこすりつけると髪とタオルの間で摩擦が生じてキューティクルがはがれます。
パーマやカラー
頻繁にパーマやカラーをしている人もキューティクルがはがれている可能性が高いです。
パーマやカラーに使われる薬剤は髪の内部にある繊維を破壊し、再び結びつけることで髪に色を入れたり、ウェーブを出したりします。頻繁にパーマやカラーをしている人は髪に薬剤が浸透した影響でキューティクルがはがされていることが多く、枝毛もできやすいです。
特に明るいカラーを入れるために髪を脱色している人は枝毛に注意をしなければなりません。脱色は髪のキューティクルを開けて色を抜く施術です。キューティクルがダメージを受けるため、髪の水分やタンパク質が流れ出しやすい状態となり、枝毛につながります。
睡眠不足
睡眠は健康で美しい髪を作るために大切です。特に肌や髪のゴールデンタイムと言われている22時から2時の間は髪を作る成長ホルモンの分泌量が増えるため、この時間にぐっすりと寝られていない人は枝毛になりやすいです。
栄養不足
髪を作っている主な栄養素はタンパク質です。厳しいダイエットなどでタンパク質をはじめとする栄養素が不足すると髪に栄養が行き渡らず、外部の刺激から髪を守れなくなります。
血行不良
血液には体の隅々まで酸素と栄養素を運ぶ働きがあります。血行が悪くなり、髪を作る細胞に酸素や栄養素が行き渡らなければ、健康的な髪は生まれず、枝毛ができたり、髪が抜けたりするトラブルが起こります。
枝毛は治せるもの?
一度枝毛ができてしまうと治すのはできません。これは、一度ダメージを受けたキューティクルが元に戻らないためです。
髪を切って枝毛を治そうとする人もいますが、髪を切るだけでは枝毛のケアとして適切ではありません。一度キューティクルに刺激を受けると、そこから5㎝程度の場所にある水分やタンパク質も流れてしまうため、一時的に枝毛が治っても再び枝毛ができることが多いです。
枝毛のケア方法
一度枝毛ができると治すのは難しいため、枝毛ができたらさらにダメージを与えないために洗い流さないトリートメントでケアをしましょう。
洗い流さないトリートメントを使うとツヤが出るだけでなく、髪がコーティングされるため、刺激や摩擦から髪を守れます。
枝毛の予防法
枝毛は一度できてしまうと治すのが難しいため、予防をすることが大切です。枝毛の予防法を3つご紹介いたします。
髪に負担をかけずシャンプーをする
髪のキューティクルを守って枝毛を予防するためにはまず、シャンプーの選び方と方法を変えてみましょう。
頭皮に栄養を与えられるアミノ酸シャンプーをしっかりと泡立てて使うと頭皮や髪に栄養が行き渡り、髪への摩擦も軽減されます。
正しい方法で髪を乾かす
シャンプーが終わったら、吸水力の高いタオルを使ってタオルドライをしましょう。髪をタオルで包むようにして軽く押さえ、摩擦をかけないことがポイントです。
タオルドライである程度の水分が取れたら髪の中間から毛先にかけて洗い流さないトリートメントをなじませます。トリートメントをすることによってドライヤーの時に髪にかかるダメージを軽減できます。
ドライヤーは髪から20㎝程度離して根元から毛先に向かって当てましょう。根元を乾かしている間にある程度毛先が乾くので、ダメージを受けやすい毛先にかかる刺激が減ります。7割程度乾いたら、最後に冷風で乾かすとツヤが出て美しい髪になるでしょう。
生活習慣を改善する
生活習慣の改善も大切です。早寝早起きを心がけ、栄養バランスが整った食事をとると髪の健康が守られます。血行不良の人はお風呂で体を温めたり、ジョギングやヨガで体を温めたりすると血液の循環を促進させられます。
丁寧なケアで美しい髪を手に入れよう
枝毛は一度できてしまうと修復が難しいです。美しい髪を維持するために、日ごろから丁寧なケアを心がけて枝毛を予防しましょう。
今回紹介した予防法は髪の健康やツヤの維持にも効果があります。毎日ケアを続けるとツヤがでたり、抜け毛や切れ毛が減ったりする効果もありますよ。