ペットを飼っているご家庭はたくさんあります。その中でも1位2位を争うのが、犬と猫。猫は毛の処理が大変ですが、大人しく、特にご近所に迷惑をかけるということも少ない動物です。ですが、犬はやはり吠える声がご近所トラブルとなることもあります。そもそも、どうして犬は無駄吠えをするのでしょうか?
犬の無駄吠えの原因や、その無駄吠えを治す方法をご紹介いたします。また、無駄吠えを治す時に注意しなければいけない点などもあわせてご紹介いたします。犬との生活は、ご近所への配慮も必要です。トラブルになる前に、気になる無駄吠えを直してあげましょう。
無駄吠えの原因
人間からみると、無駄吠えととらえていても、犬が吠えるのはおかしいことではありません。それを「無駄」ととらえるのは、人間の勝手というものです。ただ、やはり人間と一緒に暮らす上で、やはり吠えてばかりいられると困ってしまいますよね。
では、どうして、吠えてしまうのでしょうか?考えられる原因はたくさんあります。
恐怖心
突然の来客や、みたことのない自分と同じ犬などを見た時、大きなチャイムの音や雷の音に対して、恐怖心から吠えてしまうことがよくあります。
ストレス
散歩に行きたい時や遊んでほしい時、みんなに自分のことを見てほしい時などに吠えます。
痛みを訴えている
体のどこかに痛い部分があり、それに気付いてもらいたくて吠えることがあります。
不安な気持ち
家族みんなが出かけて、室内で一人にされたり、屋外に放置されると不安になり吠えることがあります。
警戒心
犬には自分の縄張りという意識があります。その縄張りに他の犬や他人が入ってくると警戒して吠えるという事があります。警戒心が強い犬は、番犬にもなってくれます。
興奮する
大好きな飼い主が目の前に来てくれたり、お散歩に行く前や食事の時間の前など、嬉しい時に興奮して吠えてしまいます。
このように、犬が無駄吠えする原因は一つではなくたくさんあるということを知っておいてください。
無駄吠えを直す方法
無駄吠えを直すには、その原因によって対処法が異なります。
恐怖心
玄関チャイムが鳴ると吠える犬が多いですよね。これは、家族ではない他人がやってくるという合図と認識しているからです。私たちも、ついついチャイムが鳴ると反応しますよね。それと同じだと考えてください。
この場合、なるべく家族みんなが、チャイムが鳴っても特別な行動をしないことが大事です。気にしていないそぶりで、犬とおもちゃで遊んだりして気を反らせてあげましょう。また、家族が帰宅する際には、チャイムをならすことで「チャイム=他人」という認識が薄れていきます。
そして一番大切なのが、吠えなかった行動を褒めてあげるということです。チャイムが鳴っても吠えなくなったら、その度にきちんと褒めてあげましょう。
警戒心
犬の警戒心を取り除く為には、犬の視界に変化を付けてあげるという方法が効果的です。室内犬なら、カーテンやブラインドをして、屋外を歩く犬などを見えないようにします。屋外で飼っているなら、家の敷地外が見えないところへ小屋を移動させてあげましょう。
興奮する
散歩や食事などの時に吠えるというのはよくあることです。この時によく「ストップ!」などと言葉でそれを止めようとする方がいますが、それは何の効果もありません。こういう場合、吠えている間は完全に無視します。吠えるのをやめたら、散歩に出かけたり食事をあげるようにします。
そうすることで、吠えるとしてもらえないということを学習してくれるようになります。
不安な気持ち
犬も人間と同じで、一人にされると不安な気持ちになります。それが留守番となるとその気持ちを吠えるという行動にしてだしてしまいます。
生後間もない頃から一緒に暮らしているなら、普段から家族が家にいても、犬が一人になる状況を作るようにしつけましょう。最初は短い時間から始めて少しずつ時間を長くしていきます。
また、家族が出かける時にわざわざ「いってくるね」「かしこくしててね」などと声掛けをするのはよくありません。犬に一人で留守番ということをわざわざ伝える必要はありません。それが犬を不安にさせるのです。あえて何もいわずにそっと出かけるようにしましょう。
ストレス
犬もストレスを抱えます。特に、お散歩の時間が短かったり、運動する時間を摂ってあげないと、どんどんストレスはたまってしまいます。犬と一緒に生活すると決めたなら、毎日お散歩がてら、思いっきり走りまわらせてあげることも大切です。毎日が無理でも、おもちゃで一緒に遊んであげたり、かまってあげる時間は必ず持つようにしましょう。
無駄吠えを直す時の注意点
無駄吠えを治す時の注意点として、やはり心を鬼にすることが大切です。しつけというのは、犬にとって飼い主からみるとかわいそうと思い、ついつい甘くしてしまいがちです。それが失敗の元なのです。
吠えていい時、ダメな時をしっかりと教えてあげるということは、一緒に生活していく上でとても大切なことなのです。しつけをしていく中で、「あまりに吠えるからかわいそうで」という飼い主さんがいらっしゃいますが、それはただの自己満足であって、犬にとってはよくないことなのです。
無駄吠えを直す為にしつけをすると決めたなら、できるようになるまでやりとおすようにしてください。
しつけは大切!
犬を飼うなら、しつけは必須です。しつけと一言で言っても、いろんなものがありますが、中でもこの無駄吠えを直すというのは、ご近所トラブル回避にもなります。無駄吠えをなくすには、吠えている間は徹底的に相手にしないことです。飼い主の方も辛いかもしれませんが、それがかわいい愛犬の為だと思えばできないことではありませんよね。
まずは、無駄吠えの原因をハッキリとさせて、原因にあったしつけ方法をとるようにしてください。犬と楽しく笑顔で暮らしていく為にも、しっかりとしつけをしてあげてくださいね。