畳の汚れを落とす掃除方法

畳の汚れを落とす掃除方法
畳に付けてしまった汚れはなかなか落ちなくて、ラグや家具なんかで隠したりしたくなりますね。畳は特殊な素材ですし、すぐに目に染みこむので汚れを落とすのは厄介です。そこで今回は畳の普段のお掃除方法から汚れの落とし方をご紹介いたします。


普段の掃除は?

最近の住宅ではフローリングが多いですが、1室くらいは和室がある住宅がほとんどではないでしょうか?マンションだとリビングの隣に和室があることが多いですね。

畳は香りが良く歩き心地も良いので、和室は心が癒される空間だと感じている方も多いのではないでしょうか?

フローリングの部屋に慣れているためか、和室の掃除の仕方がよくわからないという方も多いですね。畳は掃除の仕方によっては畳が傷んでしまうので、正しい方法で掃除をすることが大切です。

普段の和室の掃除方法ですが、掃除機でほこりを吸うだけで充分です。

その際は掃除機をかける方向を意識することが大切です。掃除機をかける方向は、畳みの目に沿ってです。方向を間違うと傷みやすくなってしまいます。畳の目は同じ室内でも向きが違うので、畳み1枚ずつ掃除機をかけましょう。

また畳の縁の部分はゆっくりかけるようにしてください。

縁はほこりがたまりやすい部分なのでゆっくりと掃除機をかけたり、ノズルブラシを使うのがおすすめです。

普段は掃除機のみでかまいませんが、月に何度かは雑巾での乾拭きをしましょう。このときも畳の目に沿って乾拭きすることで畳にツヤが戻ります。

また畳はだんだんと黄ばんでくるので、年に1回は黄ばみを取る掃除をおすすめします。クエン酸水につけた雑巾で拭くと、黄ばみが取れてキレイになります。黄ばみ取りは天気が良い午前中に行いましょう。しっかり乾かさないとカビの原因になるので注意しましょう。

畳の汚れを落とす掃除方法

汚れの種類

和室で生活をしていると和室にはさまざまな汚れが付きます。

小さい子どもがいる家では、クレヨンやボールペン、油性ペンなどで落書きされたりすることもありますね。食べ物を食べたら食べかすがこびりついたり、飲み物をこぼしてシミになることもあるでしょう。

また喫煙する方がいる場合は、灰がこぼれてしまったりもしますね。

ですが1番の汚れは皮脂汚れです。素足で過ごす方がいる家では、足の裏の皮脂汚れが付いてしまいます。

このように畳にはいろいろな性質の汚れが付いています。時にはカビ汚れが付くこともあります。これらの汚れは付いたらすぐに落とすのがベストですが、いつの間にか付いていたということもありますから、汚れを見つけたらすぐに対処しましょう。

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掃除方法

汚れはその汚れに合った落とし方をすることが大切です。

畳に1番付きやすい皮脂汚れを落とすのに効果的なのは、弱アルカリ性の住宅用洗剤です。バケツに水を入れ、そこにほんの少し(1%ほど)洗剤を入れて雑巾を付けて固く絞ります。そして畳の目に沿って拭きましょう。このとき雑巾は拭く面をきちんと変えて汚れを広げないようにしましょう。

子供がいる家で付きやすいクレヨンや油性ペンなどの油性の汚れ。そんな汚れには住宅用洗剤や重曹が効果的です。小さい子どもがいるなら重曹の方が安心ですね。

重曹を水で溶かし、古い歯ブラシで汚れ部分をかき出しながら乾いた布で軽く叩くように拭き取っていきましょう。かき出すときは優しい力加減で。力が強いと畳の目の奥に汚れが入っていくので注意しましょう。最後はお湯拭きと乾拭きをしましょう。

また油性ペンの汚れは除光液を使います。ガーゼやコットンに除光液を染み込ませ、優しくこすって落としましょう。除光液は畳へのダメージが大きいので、目立たない部分で確認してからにしましょう。除光液よりもベンジンの方がダメージが少なくおすすめです。

飲み物やしょう油などの調味料をこぼしてしまったら、タオルやティッシュで水分を拭き取り、素早く塩を振りかけましょう。塩が湿ってくるので、古い歯ブラシでこすって掃除機で吸います。そのあとに水拭きと乾拭きをしましょう。

煙草の灰は畳の目に入り込んで厄介ですね。掃除機で表面の灰を吸い込み、目に入った灰には塩を振りかけます。その上から叩くと浮き出てくるので、再度掃除機で吸い取りましょう。

そして健康にも害のあるカビ汚れの落とし方です。まずは古い歯ブラシでカビを取り除きます。そのあとに消毒用アルコールを含ませた布で拭きます。カビ取り剤も使用できますが、カビ取り剤を使う場合は、縁を脱色させるので縁に付かないように注意しましょう。

カビ取り剤を使ったやり方は、歯ブラシにカビ取り剤を付け、目に沿ってこすり、すぐに乾いた布で拭き取ります。これを数回繰り返しカビが取れたら、水拭きと乾拭きをしましょう。

消毒用アルコールでカビが取れなかったからといって、カビ取り剤を併用すると、有毒ガスが発生するので絶対しないでください。

畳の汚れを落とす掃除方法

畳の湿気対策しよう!

畳はフローリングと違って呼吸をします。湿気が多いと湿気を吸い取り、乾燥していると吸い込んだ湿気を吐き出します。そのため、湿気が多い時期には畳の湿気を吸い取ることがカビ対策になります。

畳にこもった湿気を取るには、畳を持ち上げるのがおすすめです。畳の角にドライバーを差し込んで持ち上げ、畳みの4つ角に重ねた雑誌などを置いて畳を持ち上げましょう。そのまま数時間放置することでこもった湿気を追い出すことができます。

古くから日本の住宅で床材として使われてきた畳は、足への負担を減らしたり、香りでリラックスさせる効果があります。畳を長く使うためには、ポイントを抑えた掃除をすることが大切です。

まずは畳の目に沿って掃除機をかけたり雑巾がけをすることが大切です。年に1回は黄ばみも取るようにして下さいね。

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