地域によって違う!知っておきたい「お中元」を贈る時期のマナー

地域によって違う!知っておきたい「お中元」を贈る時期のマナー

 

「お中元」は普段から親しくお付き合いがある方やお世話になっている方に上半期のありがとうの気持ちをこめて贈る物、ということは知っていても、実際に「お中元」を送る立場になると、誰に何をいつ頃贈ればよいのか悩んでしまいますよね。

しかも、「お中元」を贈る時期が住んでいる地域によって異なることを知っていましたか。

今回は「お中元」を贈る際のマナーをご紹介します。大人であれば「お中元のマナー常識」「知らなければ恥ずかしいこと」ですから、常識として知っておいて損はありませんよ。

 

お中元を贈る相手と品物は?

お中元は上半期の感謝の気持ちを贈る訳ですから、上半期にお世話になった方に贈ることになります。

しかし、若い世代はあまりお中元の習慣がないため、特に結婚して初めてのお中元の時期には誰に贈れば良いのか迷ってしまいますね。その場合には、お世話になっている親戚、両親、仲人の方と考えれば良いでしょう。

ただし、ご家庭によっては、お互い、お中元などの気遣いはなしにしましょうというご家庭もあります。結婚して初めてのお中元のシーズンになる前にお義母さんなどに確認しておくとスムーズです。また、勤務先で上司や先輩に贈る習慣がある場合には、もちろん会社の慣例に合わせましょう。

次に贈る品物です。「お中元」に贈る品物の金額は3000円から5000円までの価格帯がほとんどです。相手の好みに合わせて、喜んでもらえるものを選びましょう。

例えば、例え高級な珈琲を贈ったとしても、相手のご家庭が紅茶党だったら喜んでもらえませんし、老夫婦二人暮らしのご家庭に大量のサラダ油を贈っても困ってしまいますよね。お中元選びで大切なことは金額ではなく相手の好みということを忘れないようにしましょう。

お中元は夏の時期になりますので、夏を感じさせる贈り物を意識してみるのも喜ばれるかもしれません。

地域によって違う!知っておきたい「お中元」を贈る時期のマナー

 

お中元を贈る時期はいつ?

お中元を贈る時期は地域によって異なります。自分が住んでいる地域と同じ地域の方に贈る際には問題ありませんが、遠方の地域の方に贈る際には注意が必要です。

同じ県内でも贈る時期が異なる場合もあるのですが、各地方ごとの一般的なお中元時期をまとめましたので参考にしてください。

・北海道、東北地方       7月下旬~8月15日まで
・関東地方           7月1日~7月15日まで
・東海、北陸、近畿、四国地方  7月15日~8月15日まで
(ただし、北陸地方は関東地方と同じ時期に贈る地域もあり)
・九州地方           8月1日~8月15日まで

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時期を逃してしまった場合は?

ついうっかりお中元の手配を忘れてしまった、そんな場合にはどうすれば良いのでしょうか。

贈る時期が過ぎてしまった場合には、のしの表書きを変更することにより対応できます。この表書きも地域毎に違ってきます。間違えないようにしましょう。

・北海道、東北地方       「残暑御見舞」(ただし目上の方には「残暑御伺」)
・関東、北陸地方        7月16日~立秋の日まで「暑中御見舞」(ただし目上の方には「残暑御伺」)
立秋~9月上旬まで「残暑御見舞」(ただし目上の方には「残暑御伺」)
・東海地方           「暑中御見舞」(ただし目上の方には「暑中御伺」)
・近畿・四国・九州地方     「残暑御見舞」(ただし目上の方には「残暑御伺」)

地域によって違う!知っておきたい「お中元」を贈る時期のマナー

 

喪中の時期のお中元は?

お中元はお祝い事ではなく、日頃お世話になっている方やお付き合いのある方への感謝の行為です。なので喪中の方へ贈っても、自分が喪中でも全く問題ありません

ただし、四十九日が済んでいない場合は時期をずらした方が良いでしょう。また、法要の日に持参するというのもマナー違反ですので避けましょう。

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お中元の贈り方は?

本来であれば、お中元を直接持参し、日頃の感謝の気持ちを伝えながら渡すのがベストですが、現在では遠方に住んでいたり、インターネットの店舗から直送してもらうという方も増えています。直送してもらう場合には挨拶状を同封しましょう。もし、挨拶状の同封が難しい場合には、品物が相手に届く前に、品物とは別に挨拶状を出しておくと失礼になりません。

また、お中元を贈っていただいた場合、どのようにお礼をするのか悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。お中元に対するお返しは基本的に必要ありません。しかし、お中元が直送された場合、ちゃんと手元に届いたこととお礼を相手に伝えた方がお互い気持ちが良いですね。手紙やはがきなどでお礼状を出す方が丁寧ですが、子どもや親戚などからのお中元で手紙やはがきのやり取りが返ってよそよそしくなる場合には電話でお礼を伝えましょう。

地域によって違う!知っておきたい「お中元」を贈る時期のマナー

 

まとめ

お中元は日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを贈る風習です。あまり堅苦しく考えず、相手の喜びそうなプレゼントをありがとうの気持ちをこめて贈る習慣と考えましょう。

ただし、贈る時期、のしの表書きなどマナーを守らなければならない面もあります。不安な場合には、百貨店のお中元コーナーなどで相談すると適切なアドバイスをしてもらえますのでお勧めです。

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