今すぐ生活習慣の改善を!高血圧が強く関わる「脳梗塞」とは?

今すぐ生活習慣の改善を!高血圧が強く関わる「脳梗塞」とは?

脳梗塞は、高血圧の人が多いとされる日本人が多くかかりやすい病気で、死因の原因の第4位となっています。しかし生活習慣を改善することで防げる病気でもありますなぜ高血圧が脳梗塞に関わりがあるのか、その関係性や改善方法についてご紹介します。

脳梗塞とは?

脳の血管が詰まる、もしくは何らかの原因で脳に行くはずの血液が正常の5分の1から10分の1となり、脳組織が酸素や栄養を受け取れず壊死しまった状態を、脳梗塞といいます。脳梗塞には、その原因から3つに分けることができます。

アテローム血栓による脳梗塞

脳や頸部にある太い血管が動脈硬化で詰まる、または血の流れが悪くなる、もしくは血管にできた血栓が脳の血管に詰まるといった状態から起きる脳梗塞です。動脈硬化の原因としては、加齢のほか、高血圧や糖尿病、脂質異常症のほか、喫煙習慣などがあります。
おかゆのように固まったアテロームが血液中にたまることからこういわれます。

心原性脳塞栓症

心臓の中にできた血栓が、脳に流れて詰まる脳梗塞です。心臓に血栓ができる原因には、心臓弁膜症、心筋梗塞や心房細動などがあります。

ラクナ梗塞

脳の深部にある細い血管が詰まり、小さな脳梗塞ができている状態のことをいいます。原因には加齢や高血圧などがあります。
このように脳梗塞には、どれも高血圧が関係しています。

今すぐ生活習慣の改善を!高血圧が強く関わる「脳梗塞」とは?

脳梗塞と高血圧の関係性

高血圧とは、血圧が正常値よりも高い状態のことをいいます。自覚症状がないため、「血圧が高めですね」と病院でいわれても、何も治療をしないでそのままにしている人も少なくありません。

しかし高血圧の状態は、血管に常に強い負担をかけます。血管の内壁がその圧力で傷つき、そのため血管は硬くなってその負担に抵抗しようとします。その結果動脈硬化が起きてしまうのです。血液が十分に循環できなくなってしまうことは、体の細胞に影響を与えます。中でも、その影響を大きく受けてしまうのが脳です。脳にある神経細胞は、他の細胞のように酸素や栄養源であるブドウ糖を、細胞内に蓄えられません。そのため、血液の循環と共に、その供給を受けるしかありません。血液が十分に脳に行き渡らない結果、脳梗塞が起きてしまうのです。

脳梗塞は突然起こるわけではなく、長い時間をかけて血管が痛み、硬くなることが原因です。その元々の原因が、高血圧ということになります。自覚症状がないからといって放置するのではなく、危険な状態にすでに近いところにいるのだという自覚を持って、対処する必要があるのです。

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高血圧の原因とは

高血圧になってしまう原因には、以下のものがあります。

生活習慣の乱れ

塩分の取り過ぎや食生活の乱れ、ストレスや喫煙、過剰なアルコール摂取、運動不足や睡眠不足など、生活習慣の乱れとその積み重ねが高血圧を招きます。またこれらの原因によって、血流が急激に増える、もしくは逆に血管を収縮させてしまい、血管に刺激を与え痛めてしまうのです。

病気によるもの

腎臓や副腎・甲状腺の病気や大動脈の炎症により、高血圧になっている状態です。これらの病気を改善させることで、高血圧を改善することが可能です。

遺伝

両親ともに高血圧だった場合、子供の過半数が高血圧になるとされています。高血圧になる原因には、食生活が大きく影響していますので、遺伝で高血圧になる可能性が大きいとしても、食生活を改善すれば予防することは十分に可能です。

今すぐ生活習慣の改善を!高血圧が強く関わる「脳梗塞」とは?

自宅でできる高血圧の改善法

高血圧は突然なるものではありません。少しずつ体をむしばみ、脳梗塞といった大きな病気を引き起こしてしまいます。高血圧になってから血圧を下げる薬を飲めば、確かに血圧は落ち着きます。しかし薬を飲むのをやめてしまうとまた血圧は上がってしまいます。そうなる前に高血圧を予防する方法があります。それが日常生活の改善であり、自宅でできる改善方法なのです。

食事による療法

高血圧の原因としてもっとも大きなものが、食塩の摂取量の多さです。日本人の食事は塩を使ったものが多く、また加工食品やファーストフードには多くの食塩が使われています。一日の食塩摂取量を6gから7g程度に抑えることが必要です。

さらに動脈硬化を促すコレステロールの多い食事を控える必要があります。脂肪の多い食事は体内でコレステロールを多く作り出します。ただしコレステロールが多いからといって、全く食べないことは他の栄養素が不足することになります。そのためコレステロールの多い食事を控えることよりも、コレステロールを下げる、もしくは吸収を抑える食事を心がける方がおすすめです。

コレステロールを下げる食品

青魚、しそ油、菜種油など

コレステロールの吸収を抑制する

海藻類(もずく、ひじき、わかめ、昆布など)、野菜(ブロッコリー、キャベツなど)、大豆製品(豆腐、納豆)、食物繊維を多く含むもの(きのこ、豆、芋類など)

運動による療法

適度な運動は新陳代謝を高めます。さらに有酸素運動を行うことで、血液に酸素が行き渡ることで、血圧が下がり、血管が柔らかくなります。
ウォーキングや水泳、ジョギングなど無理をしない程度に運動を行いましょう。またヨガなどは特別な道具やスペースがなくても始められるのでおすすめです。

禁煙をする、飲酒は適量を守る

喫煙は血管を収縮させ、冷えの原因となります。一方の飲酒は、一時的には血圧を下げる効果や、血管を広げる効果がありますが、飲み過ぎは体の器官に負担をかけ、高血圧の原因となります。特にお酒を飲んで顔がすぐに赤くなる人やお酒に弱い人は、高血圧を引き起こしやすい体質だといえます。飲むときには無理をせず、周りの人の理解も得るようにしたいですね。

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