オイルプリングの効果

「オイルプリング」をご存じでしょうか。最近流行りの、口腔ケア方法です。歯周病や口臭に効果が期待できると聞けば、気になる方も多いのでは？

お口はケアをしないとなかなか良い状態を保つのが難しいですよね。そしてなかなか自分では気づきにくいものの、口臭ってほかの人をとても不快にさせてしまうもの。

「オイルプリング」の効果をご紹介していきますので、キラキラと笑える自信あるお口を保つために、試してみませんか？

「オイルプリング」とは？

「オイルプリング」とは、「アーユルヴェーダ」の健康法の一つ。オイルでうがいをするというもので、数年前からの流行ではココナッツオイルがよく用いられています。

本場ではごま油を使用するようなのですが、研究が進みごま油が良いのではなく、オイルでうがいをするという行為そのものに浄化作用があるとわかってきています。

ココナッツオイルで流行したのは、オイル特有のべたつきが少なくて比較的チャレンジしやすいタイプのオイルであるため。
本場と同じくごま油でも、またオリーブオイルでも行えます。

アーユルヴェーダの考え方

「アーユルヴェーダ」という言葉も、よく耳にしますよね。ヨガの流行などで考え方を取り入れた生活を意識されている方も多いかもしれませんが、正確に「どんなもの？」と聞かれると説明するのは難しく思われるかもしれません。

アーユルヴェーダは、インドの伝統的な医学で、健康に良い食材や食事の仕方、生活習慣を具体的に説いています。その考え方は、西洋医学のような対症療法ではなく、食事・運動・睡眠全般を見つめなおして、病気を遠ざけていくもの。ただし「雰囲気」や「気分」で行っているものではなく、長い歴史を経て生命哲学として積み上げられた裏付けがあるのです。

生活習慣の乱れから、ストレスが溜まったり病気を発症したりということから逃れられなくなっている現代人にとって、原点に返る考え方ですよね。だからこそいま再び、注目されているのではないでしょうか。

「オイルプリング」は、そんな「アーユルヴェーダ」で実践されてきたことの一つ。自然療法で今ある課題が解決できるのなら、ぜひやってみたいと思いませんか？

オイルプリングの効果

口臭予防

口臭の原因となる口内細菌を抑制することで、口臭の予防になります。年齢を重ねると唾液の分泌量が減ってくるので菌が繁殖しやすくなり、口臭がますます気になりませんか？

オイルプリングをしていくと口内細菌が抑制されるので、唾液減少による口臭発生が補われるのです。

舌や歯が掃除される

舌が白くなってしまうのは細菌が繁殖している証拠。口臭原因の一つにもなります。オイルプリングを行うと、細かい汚れも取れるので、舌も歯の隙間もきれいになります。

口まわりの筋肉が使われてハリが出る

オイルプリングはオイルを口に含み、飲み込まないようにくちゅくちゅとうがいをします。自然と口回りの筋肉が使われるので、肌にハリがでてきます。ほうれい線の予防や改善になることが期待されて、オイルプリングはハリウッド女優などから人気に火がつきました。

歯のホワイトニング効果

歯の黄ばみの原因となる食品の色素などをオイルが取り除いてくれるため、やり続けているとだんだんと歯の白さが取り戻されてきます。

細菌除去によって虫歯や歯周病予防

磨き残しがちな隙間などの細かいカスも取り除くことができ、細菌繁殖がしにくい環境に。細菌は虫歯や歯周病の原因となりますから、オイルプリングはこれらの予防に効果を発揮します。

虫歯と歯周病は、歯を失う2大要因ですから、いつまでも自分の歯でおいしく食事をするためにもぜひ予防したいですよね。

オイルプリングのやり方

オイルは、大さじ1杯くらいを目安に使用します。大さじ1杯程度のオイルを口に含み、口腔内全体にオイルを行き渡らせます。口をよく動かして回していきますが、飲んでしまわないように気をつけましょう。

オイルはそのまま5〜15分くらい、口腔内にとどめ、うがいを続けます。慣れないうちは5分くらいからチャレンジしていきましょう。

うがいが終わったら口から出しますが、ココナッツオイルのような常温で固体の脂は、排水溝を詰まらせてしまいます。排水溝に吐き出すのではなく、ティッシュなどにとりましょう。

オイルを出した後に口がさっぱりしないような感覚で気持ちが悪い場合には、塩を少し入れたお湯で口をゆすぎます。

まとめ

オイルプリングは、実践せずに聞いているだけだと、なんだかとても苦しそうで、口もさっぱりしなさそうだし…と躊躇してしまうかもしれません。

まずは無理せず「短い時間でも良し」と思ってチャレンジしてみることからスタート。効果を実感できれば、きっと習慣にできるでしょう。