肩こりに悩んでいる人は、運動をしたり薬を飲んだり、いろいろ試しているものの改善しない…と悩んでいるかもしれません。実は肩こりは食生活とも関わりがあるのをご存じでしょうか。肩こりに効果的な食べ物を摂って肩こりをスッキリと改善する方法を探ります。
目次
肩こりと食生活の関係は?
肩こりと言えば同じ姿勢で仕事をしていた…など、運動や身体的な理由によりおこるものと思われていますが、それだけではありません。毎日の食生活とも大きな関わりがあります。
仕事や様々なストレスにより外食やインスタント食品を食べることが多くなりがちです。食事の時間も夜中に食べるなど不規則になっているかもしれません。食生活の乱れが続くと、健康を維持するために必要な栄養素が不足し、体の細胞や血流に影響を及ぼします。栄養がしっかり細胞に届かなくなることで肩こりを引き起こすことがあるのです。
また、柔らかいものばかりを食べていて咀嚼する力が弱っている場合にも、肩こりをおこす可能性があります。肩こりを解消するには、ストレッチなどの運動や正しい姿勢とともに、食生活の見直しも重要なポイントです。
肩こりに効果的な栄養素
肩こりに効果的な栄養素とは一体どのようなものでしょうか。主なものをピックアップします。
骨や筋肉を作るマグネシウムやカルシウム
マグネシウムやカルシウムは骨や筋肉を作るための大切な栄養素です。マグネシウム不足になると、カルシウムの数値も下がることからわかるように、2つの栄養素には相互作用があります。
マグネシウムやカルシウムには筋肉の緊張を緩和させる作用があり、ガチガチに固まった肩の骨や筋肉をほぐす効果が期待できます。
エネルギーを作るビタミンB群
人間が活動するために必要なエネルギーを作るビタミンB群は、欠かせない栄養素です。特にビタミンB1には疲労を回復し代謝を助ける働きがあるので、肩こりの症状をやわらげる効果が期待できます。
乳酸を代謝させるクエン酸
ストレスや疲れがたまると乳酸が出て、筋肉疲労や肩こりの原因となります。その乳酸を代謝させるために必要となるのがクエン酸です。クエン酸を意識して摂りいれることで疲れが解消し、肩こりもすっきりと楽になります。
筋肉のもとになるたんぱく質
筋肉をつけるために必要なたんぱく質は、肩こりと密接な関係があると言われています。たんぱく質が不足し筋肉量が減ると肩こりになりやすいので、たんぱく質が豊富に含まれている肉類や魚類を欠かさず食べることが大切です。
血行をよくするビタミンE
肩こりの状態は血流の流れが悪くなっている状態です。血行を促進するビタミンEを含む食材を摂ることで、肩こりや頭痛、生理痛なども改善してくれるでしょう。
ストレスを解消するビタミンC
ストレスがたまっていると自然と体にも影響が表れます。肩こりの原因がストレスの場合も多いようです。ビタミンCはストレスによって多く消費されてしまうので、ビタミンCを意識的に摂ることで精神的な安定も得られ、肩こりも少しずつ楽になっていきます。
肩こりに効果的な食べ物
肩こりに良いとされる栄養素を含んだ効果的な食べ物をご紹介します。普段から積極的に摂りいれてください。
クエン酸を含むレモンや梅干し
どちらもクエン酸の酸味成分が含まれた酸っぱさが特徴の食材です。クエン酸効果で疲労物質と言われる乳酸を排出し、肩こりを軽減します。
ビタミンB1が豊富な豚肉
エネルギーを作り代謝をよくするビタミンB1を多く含む豚肉は、良質のたんぱく質も同時に摂ることができるので、筋肉を強めながら肩こりを改善してくれます。
ビタミンEが豊富な大豆類
健康食品としてよく知られている大豆は、ビタミンEが豊富に含まれています。大豆を摂ることで血行をよくするビタミンEの作用が働き、凝り固まったガンコな肩こりをゆっくりほぐしてくれます。
カルシウムを摂るならチーズやヨーグルト
カルシウムの不足を緩和することで、筋肉の疲労を防ぎ肩こりに効果が期待できます。カルシウムを手軽に摂るにはチーズやヨーグルトがおすすめ。朝食やおやつに積極的に食べるようにしてください。
血行を良くして体を温めるネギや生姜
ツンとしたニオイが特徴のネギのニオイのもとは、アリシンという成分。ネギの青いところに豊富に含まれるこのアリシンには、血行を改善し、疲労回復作用があります。
また生姜には体を温める効果があるため、ネギと同様血行をよくし、新陳代謝を活発にすることで肩こりを楽にしていきます。どちらも料理に使いやすい野菜なので、普段から常備して摂りいれるようにしましょう。
肩こりと食生活はとても密接に関わっています。体に必要な栄養素をしっかり摂りいれることは肩こりを改善するだけではなく、私たちの健康を維持することにもつながります。自分の食生活を今一度見直して、肩こりのないすっきりとした体と健康を手に入れてください。