ダニといえば、湿気の多い梅雨時期や夏の暑い時期などに多いと思われがちですが、実は寒い時期でも大量発生する恐れがあります。まさかという声が聞こえてきそうですが、これは本当です。
寒い冬にダニが大量に発生してしまう理由をご紹介いたします。また、発生しやすい場所や、冬のダニ対策についても詳しくご紹介いたします。備えあれば憂いなしです。是非参考になさってください。
目次
冬にダニが大量発生する理由
昔の家屋では、やはり冬になると暖房をつけていても隙間風で寒さを感じたり、部屋の中も乾燥しがちでした。ダニが発生しやすいような環境にはならなかったのです。
それが、今では加湿器や暖房器具などいろんな商品が発売され、住宅も機密性が高くなっています。冬場のお部屋は暖かく、湿度も一定に保たれとても過ごしやすい環境にすることができるようになりました。
ですが、人間にとって過ごしやすい環境が、ダニも増殖しやすいとても整った環境にしてしまっていたのです。
さらに、ダニの大好きなものはホコリだけでなく、人間の髪の毛やフケなども餌としてしまいます。布団などの寝具類や、カーペット類などは、ダニが繁殖しやすいものだということは理解しておいてくださいね。
ダニが発生しやすい場所はどこ?
このやっかいな虫が発生しやすい所がいくつかありますので、ご紹介いたします。
布団などの寝具類
ダニといえば布団!といえるほど、非常に発生しやすいポイントです。布団には、ダニの餌となるホコリや髪の毛、フケなどがあり、人間の汗で湿気を含みやすく、ダニが住み着く所としては申し分ない環境となっています。
畳やカーペット
畳、絨毯、カーペットなどには、ダニの餌となるものがたくさんあり、この虫が発生しやすい箇所です。
粉類
ダニの発生場所として最近取り上げられることが多くなったのが、小麦粉などの粉類の中。それを使って料理を作って食べた人が、アレルギー症状を引き起こすというものになります。
一度開封して、常温放置してしまうと、かなり高い確率でダニが発生するので注意が必要です。
服類
ここもこの虫が大量に発生しやすい場所で、長期間着ないで保管しておいた服には、ダニの死がいや糞などが付いていることも多いです。
寒い時期も行うべきダニ対策
お部屋の空気の入れ替え
寒いとどうしてもこれを避けがちです。ですが、お部屋の換気や空気の入れ替えは非常に重要なのをご存知ですか?部屋に舞っているハウスダストなどを一掃することができるので、是非行うようにしてください。
布団などはなるべく洗う
最近は家庭の洗濯機で丸洗いできる布団やカーペットなどが多くなりました。できるだけ洗濯可能なものは、こまめにあらって、付着している卵などを除去するようにしましょう。
室温や湿度管理に注意
風邪やインフルエンザなどの予防にもなるということで、湿度を過度にあげようとする方がいます。また寒いからといって、部屋の温度もあげすぎになっていることが多いです。
お部屋の温度は20度以下で、湿度は55%よりも下げないよう注意して下さい。
暖房器具の掃除
寒い季節が始まるとしまっておいた暖房器具を使用します。掃除をしてからしまっておいた器具でも、長期間放置されていたので埃などがたまっていて、そこにダニが住みついている事もあります。
使用開始前には、一通り掃除をして埃などもしっかりとってから使うようにしましょう。
こまめな掃除
毎日こまめに掃除をすることで、ダニやハウスダストの除去が可能です。できるだけ毎日掃除機をかけてきれいにするよう心がけて下さい。
掃除機の掃除
いがいと忘れがちなのが掃除機の掃除です。フィルターなどにほこりがたまると、吸引力が低下してしまいます。掃除機にたまったゴミを捨てることも大切です。
また、定期的に掃除機を分解出来る所まで分解して、きれいにしてあげるようにすることをおすすめします。
布団乾燥機・専用掃除機
毎日のダニケアには、布団乾燥機と布団専用掃除機(クリーナー)の使用が効果的です。乾燥機を使えば、布団にたまった湿気はしっかりとばすことが可能です。
また、布団専用掃除機(クリーナー)は、ダニの死がいや糞などをきれいにお掃除してくれます。
ダニ取りシート
布団などに置くだけで、そこにダニを集めてシートごと捨てられるという商品があります。商品にもよりますが、1枚で3ヶ月程度有効です。布団乾燥機やクリーナーが無い方は、こういったシートの利用をおすすめします。
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アレルギー発生の危険も
先にも書かせていただきましたが、ダニが大量に発生している粉類を使って料理を作り、それを食べたことでアレルギー症状が発生したケースもあります。場合によっては重度の症状となる方もいらっしゃいます。
ほとんどのダニは非常に小さく、目視では確認できないのがやっかいなところです。だからこそしっかりとダニ対策をする必要があるのです。
大掃除だけでなく、毎日こまめに掃除をしたり、お部屋の換気や空気の入れ替えをすることがダニ対策につながります。
小さなお子様がいらっしゃるとフローリングや畳の上に転倒によるケガ防止のためマットを敷いていることもあるでしょう。これも大量に発生しやすくなってしまう要因の一つです。
面倒かもしれませんが、定期的にマットをとって、しっかりとフローリングや畳を掃除するようにしてくださいね。