ペットを飼う悩みのひとつに抜け毛があります。毛足の長さに関わらず毛が抜けるので掃除も大変ですね。また猫の抜け毛が原因でアレルギーを発症する可能性もあります。どんな動物でも毛の生え変わりの時期はあるのである程度は致し方ないのですが、抜け毛を減らす対策をするだけで、生え変わり時期の抜け毛の量が全然違います。そこで今回は、猫の抜け毛を減らす対策をご紹介していきます。
「換毛期」って何?
換毛期という言葉をご存知でしょうか。
簡単に言えば、毛の生え代わりの時期です。
季節が変わるころに生え変わるので、換毛期の抜け毛に悩みを抱えている飼い主さんは多いと思います。
最近では、猫は放し飼いにせず、室内飼いをしている方も多いですね。
室内飼いをすると、室内の空調が整っているため換毛のサイクルが乱れてしまい、換毛期以外にも毛が生え変わっていることもよく見られるようです。
とはいえ、それでも換毛期になると普段よりも抜け毛の量は増えてしまいますから、何らかの対策が必要になりますね。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、抜け毛を放置してアレルギーになってしまう可能性もあるので要注意でしょう。
ちなみに猫の換毛期は3月と11月頃の年2回です。
種類によって抜け毛の量が違う
どんな猫にも換毛期はありますが、種類によって抜け毛の量は違います。
猫には毛足の長いものと短いものがありますが、毛足の長い猫の方が抜け毛の量は多くなります。
毛足の長い猫には、ペルシャやメインクーンなどがあり、毛足の短い猫にはアメリカンショートヘアやロシアンブルーといった猫がいます。
また、毛足の長さだけではなく、猫はシングルコートとダブルコートに分けられます。
シングルコートは毛の長さがほぼ同じで、なめらかなのに対し、ダブルコートは短い毛と長い毛の両方が生えているものですが、ダブルコートの方が抜け毛は多くなります。
これから猫を飼おうと思っていて抜け毛が気になるなら、毛足の短い猫がおすすめです。
猫の抜け毛を減らす対策
猫の抜け毛が多いと部屋の掃除も一苦労。
それを楽にするためにも、抜け毛対策は必要です。
ここではお金をかけないでできる対策をご紹介します。
基本はブラッシング
抜け毛対策の基本中の基本はブラッシングです。
毛が抜け落ちる前にブラッシングをして取り除いておきましょう。
特に毛足の長い猫は抜け毛の量も多いといわれているので、毎日朝晩のブラッシングがおすすめです。
毛足の短い猫なら、週に2~3回程度のブラッシングでOKです。
ブラッシングをする前には、手を濡らして毛を一通りなでてからすると、毛の舞い上がりを予防できます。
もちろん濡れタオルで軽く拭いてあげてもOKです。
ブラッシングは子猫のときから習慣づけると大人になっても嫌がりませんが、大人になってからのブラッシングは嫌がる猫がほとんどです。
ブラッシングを嫌がるときは、「手ぐし」から慣れさせましょう。
シャンプーで洗い流す
シャンプーをすると毛もしっかり洗い流すことができます。
お風呂を嫌がる猫も多いですが、ブラッシングよりもすっきりします。
人間用のシャンプーは猫にとっては有害なので、専用のシャンプーを使って、週に1回を目安にシャンプーしましょう。
猫専用のシャンプーでも肌が弱い猫だと皮膚炎を起こすこともあります。
特にシャンプーを使わなくても、シャワーで流すだけでも十分効果はあります。
シャワーのポイントは、毛が密集している部分を念入りに洗ってあげることです。
専用アイテムを使う
ブラッシングよりも楽に、猫をサーっとなでるだけで毛が取れる専用のアイテムがあります。
「フーリー」や「ファーミネーター」という商品名ですが、扱いはとても簡単です。
どうしてもブラッシングさせてくれない猫にはおすすめのアイテムです。
機能としてはフーリーもファーミネーターも同じです。
お値段はファーミネーターの方が格段に安いので、こちらから試してみてはいかがでしょうか。
抜け毛を効率よく掃除する方法
猫の抜け毛が床に落ちたまま、掃除が不十分だと、ダニが発生したり、アレルギーを発症することがあります。
猫も人間も快適に生活するためには、やはり掃除は欠かせませんね。
換毛期だけではなく、1年を通して掃除は必要です。
場所によって掃除方法を変えましょう。
フローリングは掃除機をかけるだけで抜け毛もしっかり吸い取ってくれますが、ラグやカーペットなどは掃除機で吸い取ってもなかなかきれいに取り除くことはできません。
ラグやカーペットの抜け毛掃除には、粘着シートのついた「コロコロ」がおすすめです。
コロコロを使えばラグやカーペットだけではなく、毛のついたクッションやソファーも一緒にきれいにできます。
また空気清浄機を置くのもおすすめです。
最近ではペットの抜け毛に対応したタイプも販売されていますので、新たに購入する方はペット対応のものを購入しましょう。
掃除を楽にするために、できるだけラグやカーペットなどのファブリック製品は置かないようにする方が良いでしょう。
猫も人間も気持ちよく過ごせるようにするためには、やはり飼い主の日々の努力は必要なようです。