夜の静寂を破る「犬の夜泣き」。年齢で異なる原因と対処法

夜の静寂を破る「犬の夜泣き」。年齢で異なる原因と対処法

あなたの愛犬は夜泣きをしますか?寝静まった夜中に、愛犬が夜泣きをして睡眠を妨害されてしまったり、ご近所に迷惑になるのでは無いかと不安に思ってしまう飼い主さんも少なくないかと思います。

犬の夜泣きには実は様々な理由が隠されているのです。原因がわかれば必要な対策が取れるでしょう。あなたの愛犬は一体何に対して夜泣きをしているのか、しっかり理解してあげてください。

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夜泣きは原則無視

犬の夜泣きに関しては、基本的に無視をすることが一番だとされています。その理由には、犬の「要求吠え」や「甘え吠え」が関わっています。

「私が夜泣きすれば飼い主がきてくれるんだ」と犬に覚えさせてはいけないということを、理解してください。あくまでも飼い主と犬の関係では、飼い主が上に立たなければなりません。犬の要求に応えていると、犬主体の関係が成立してしまいます。

基本的なルールとして、夜泣きは無視するということを頭に入れた上で年齢別の夜泣きの原因と対処法を学んでいきましょう。

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子犬編・夜泣きの原因と対処法

犬の夜泣きの代表的なものとして、子犬の夜泣きが圧倒的に多くなっています。この理由に関して詳しくご紹介します。

原因1 寂しさや不安

まだ愛犬が子犬の場合には、ほとんどの場合この原因が当てはまります。産まれて間もない子犬が、母親や兄弟から遠ざけられ一人ぼっちで新しい家族に加わるのですから、不安に思う愛犬の心うちは理解できるでしょう。

そんな子犬の夜泣きで大切なのは、安心感を与えてあげるということ。新しい環境にまだなれずに不安いっぱいの子犬を、新しい家族が温かく見守ってあげる必要があります。

寂しさや不安の解消法

夜泣きをクゥーンクゥーンとしてるようであれば、そっと寄り添ってあげるだけで子犬は「1人じゃ無いんだ」と安心できるでしょう。併せて、クッションやタオル、さらに人肌に温めた湯たんぼをタオルなどに包んでケージに一緒に入れてあげてもいいでしょう。

今まで親犬や兄弟に囲まれて一緒に過ごしていたような環境を作ってあげることで、子犬の不安は少しでも解消されるでしょう。湯たんぽを使用する際には、低温火傷だけには注意を払うことを忘れないでくださいね。

人間もそうですが、何か寂しい思いをしている時にはテレビや音楽をつけて就寝することで孤独感が薄らぐという経験をされた方もいるかと思います。この法則は犬にも当てはまるのです。一人ぼっちでケージで眠らなければいけない子犬のためにラジオを小さい音でかけてあげたり、時計の音を聞かせることで孤独感が薄らぐとされています。

原因2 生活リズムによるもの

夜中に子犬が空腹を訴えている場合にも夜泣きをします。さらに子犬の生活リズムが乱れてしまっている場合に、深夜に眠れないという状況も作り出してしまいます。

生活リズムを整える対策

子犬はよく寝るものですが、日中によく寝るからといってそのまま寝かせることは良くありません。昼間のうちはなるべく日光の下たくさん遊ばせてあげる必要があるでしょう。さらに寝る前にも遊んであげることで、体力を使うので夜中に熟睡することができるでしょう。

また子犬が夜中にお腹を空かせてしまわないように、食事のタイミングをしっかりと見直してあげる必要があります。

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成犬編・夜泣きの原因と対処法

成犬になれば、寂しさから夜泣きすることはほとんどなくなっているでしょう。それでは、成犬が夜泣きする代表的な理由をご紹介します。

発情期が大きな原因

成犬になると発情期というものがやってきます。基本的にはメス犬のみが年に2回、発情期に左右されるといわれます。そして、この発情したメス犬にオス犬が刺激され、同じように発情し始めます。発情期になった犬は高い興奮状態になり、夜泣きをすると言われているのです。

犬の嗅覚はご存知の通り大変優れています。その威力は半径2キロ以内の発情期の犬を感知できる、と言われるくらい強力です。

発情期の対処法

発情期は犬を飼う以上避けては通れないものです。もし、発情期の症状があまりにも強力すぎる場合には、去勢手術を検討してみてもいいでしょう。

もちろん、今後愛犬の繁殖を予定している人は、去勢手術はできません。しかし去勢手術することで、発情期の興奮を抑えることができる他、さまざまな病気に対しての予防となります。代表的なものとして、メス犬の場合には乳腺腫瘍や子宮蓄膿症オス犬の場合には前立腺肥大の発症率を下げることで知られています。

手術をすることで痛い思いをさせてしまい可哀想だ、と感じる飼い主もいることでしょう。しかし今後のことを考えるのであれば、去勢手術は飼い主としての責任の一つという考えがあるのも事実です。

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老犬編・夜泣きの原因と対処法

老犬になってくると夜泣きをした時に「ついに認知症がスタートしたのかも…!?」と不安に思う方もいるでしょう。もちろん老犬になると認知症などの発症確立が上がりますが、それ以外にも隠れた犬の思いがあるのです。

原因1 老化からの不安

犬も人間と同じように歳をとることで、耳が遠くなります。今まで聞こえていた音が聞こえなくなる、さらに夜は消灯するため視覚的にも物を見ることができなくなります。そんな状態を考えると、老犬が夜に不安になって夜泣きすることも理解できますね。

そんな時は優しくスキンシップしてあげて安心させてあげてください。なるべく飼い主と近い場所にいることで、歳をとった老犬も落ち着くことができます。もしも可能であれば、老犬になってからは飼い主と同じ寝室にケージを移動させてあげるなどして、寝ている間も最低限孤独を感じないように配慮してあげられると良いでしょう。

原因2 トイレなどの要求

体が衰えていくと人間と同じように犬もトイレが近くなるでしょう。今まで外でしか用を足した経験のない犬は、トイレが必要な際に飼い主に訴えかけていることも考えられます。

トイレ対策を万全に

老犬になってからは就寝前にも散歩に連れ出してあげるなどして、排尿させてあげる気配りが必要になるでしょう。さらに、必要があれば老犬用のオムツなどを使用して、室内で尿が漏れても大丈夫なように万全の体制にしておくと良いでしょう。

原因3 認知症や痴呆の場合

本格的な認知症や痴呆が始まってしまった場合、今までとは明らかに違う形で愛犬が鳴き始めます。突然無関係に吠え始めたり、長い時間一定ペースで吠え続けたり、低い声で唸るように鳴き始めたりするので、飼い主は注意を払いながら違いに気がつけるようにすることが大切です。

認知症で愛犬の体内時計が狂ってしまう場合もあります。その結果夜に鳴き始めてしまうとされています。さらに認知症になると、遠吠えや夜泣きに加えて同じ場所をぐるぐると回り続けるという症状が現れます。

老犬にペースを合わせてあげる

日々の生活も老犬に合わせてあげることが必要になるということを理解しておく必要があります。乱れてしまった愛犬の体内時計を正常化させるために、日中に太陽の光を十分浴びながら散歩させることなどが大切になります。

そして認知症や痴呆の症状を見かけたら動物病院で相談してみてください。ドクターのアドバイスを受けながら、愛犬にとってベストな環境を提供できるようにしましょう。

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愛犬の心理を読み取ってあげること

夜泣きと言っても様々な原因が隠されています。その裏には認知症などの病気が含まれている場合もありますので、しっかりと状況を把握した上で正しい処置が必要になると言っても過言ではありません。

愛犬が発信している心うちをしっかりと飼い主は理解してあげ、犬も人間も生活しやすい環境を整えてあげてください。

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