夏は特に気をつけたい!犬の熱中症の4つの原因と応急処置

夏は特に気をつけたい!犬の熱中症の4つの原因と応急処置

熱中症は人間だけがかかるものだと思っていませんか?しかし動物も同じように熱中症になってしまうのです。

動物の中でも人間ととても近い関係にある犬。そんなあなたの大切な愛犬を熱中症から守るために、今回は是非とも知っておきたい知識を詳しくご紹介します。

犬の熱中症とは?

熱中症とは人間でも夏場によく発症するということで知られているかと思います。体内にたまった熱をうまく体の外へ排出することができず、体の機能が不完全になってしまう症状を指します。

この熱中症、実は犬もかかってしまうのです。侮れないのは、熱中症は犬でも人間でも重度になると最悪死に至るケースがあるということでしょう。

特に犬の場合には言葉を発することが出来ません。どんなに危険な状態でも飼い主が気づいてあげられなかったという状態も十分にありえるのです。

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犬の熱中症の原因と症状

熱中症にかかると犬はどのような症状を発症するのでしょうか。代表的なものをご紹介します。大切な愛犬の異常にすぐ気がつけるようにぜひ参考にしてください。

原因1 体温調節機能が乏しい

人間の場合には汗をかくことで体温を下げることが可能です。しかし犬の場合には汗をかいて体温を下げるという機能は備わっていません。犬は「はぁはぁ」と深く呼吸し、体の中の熱を放出することしか出来ないのです。

実際にこのような呼吸だけで体内に溜まった熱を放出するには限度があり、完全に体温調節が出来るわけでは無いとされています。

原因2 急激な気温の変化

犬は6月頃の初夏から夏場にかけて人間と同じように熱中症にかかりやすいと言われています。人間の場合にはエアコンなどで体感温度を調節することが可能ですが、犬はなかなかそうもいきません。

犬の場合には、季節の移り変わりによる気温の変化におおよそ2ヶ月ほどかけながら体を順応させていくと言われています。しかし体が外の気温に適応しきれていない状態の場合、そこまで高温でなくても熱中症にかかってしまう可能性があるのです。そのため犬は特に初夏のうちの熱中症対策が重要になってくるのです。

原因3 環境によるもの

基本的には、人間が熱中症を発症しやすいような環境下で犬も熱中症を発症しやすいと言われています。風通しの悪い閉め切られた場所や、湿度が高い場所、炎天下の野外、強い日差しが照りつけるアスファルトの上、窓が閉め切られた車の中などが熱中症の発症に拍車をかけます。

人間が基本的に「熱中症になりそうだな」と感じる状況は犬にも同じように当てはまるのだと理解してください。特に野外で飼育されている犬は注意が必要でしょう。

原因4 性格や体格などの要因

同じ犬でも熱中症にかかりやすい犬とそうで無いものがいるのも事実です。かかりやすい犬は長毛で毛の色味が暗めであると言われています。そのような犬は他の犬に比べて、体に簡単に熱を溜め込んでしまうのです。

犬の体型や性格でも熱中症を発症する確率が変わってきます。いつも元気いっぱいに走り回るような性格の犬は飼い主からすると健康そうに映りますが、実は熱中症を発症している可能性があるのです。炎天下の中たくさん動くことで体力を消耗し、さらに体温も高くなってしまうことが理由とされています。

さらに肥満体型の犬も熱中症にかかりやすいと一般的には言われていますので、注意が必要でしょう。

症状

熱中症にかかった犬の体温は急上昇し、基本的には体温は40度ほどにもなると言われています。

症状としては、呼吸が荒くなりヨダレをおおく垂らすようになります。そして犬が歩く時にはふらふらと不安定になり倒れやすくなったり、下痢や嘔吐の症状が現れます。さらに口や目の粘膜が充血するとも言われています。

状況が悪化すると飼い主の呼びかけに反応せず意識がなくなってしまったり、血便や血尿、吐血の症状が現れます。さらには全身が痙攣して発作を発症したり、最悪の場合死に至ることもあるのです。

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熱中症の予防策

熱中症は予防が大切です。愛犬の生活環境を見直すことで熱中症を未然に防いであげましょう。それぞれの飼育環境に合わせた予防策をご紹介します。

室外で飼育している場合

室外の環境は室内に比べるとかなり厳しいものがあります。特に真夏には細心の注意が必要でしょう。もしも可能であれば真夏の間だけ玄関などの室内に移動させてあげることがベストと言えますが、それが難しい場合には犬小屋の環境を見直してください。

この場合、犬が休む場所がしっかりと日陰になっているかどうかが大切になってきます。さらに水分補給が重要になるので、夏場は犬がいつでも水を飲めるような状態を作る必要があるでしょう。

室内で飼育している場合

基本的には人間が生活してる環境下ではクーラーなどを使用するため、室内の気温調整が整っています。そのために室内で飼育されている犬は比較的熱中症にはかかりにくいと言われています。

しかし飼い主が外出をする際などは注意が必要です。人間が外出するからと言ってクーラーを消し、窓も閉めきって外出してしまうと犬の熱中症の発症率がぐんと上がってしまうでしょう。

可能であれば飼い主が外出中でもクーラーなどで室内の気温を一定に保つように心がけてください。さらに犬がいつでも水分補給できるように水をたっぷり水受けに入れてあげるようにすると良いでしょう。

散歩に行く場合

炎天下の散歩は避け、比較的涼しい朝や夕方に時間帯を変更しましょう。そして人間は常に靴を履いていますが、犬は裸足だということも忘れてはいません。炎天下ではアスファルトが高温になるので、犬が足を火傷してしまう可能性もあります。

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熱中症になった時・熱中症が疑われる時の応急処置

初期症状を見逃してしまうことでどんどん悪化してしまう熱中症。飼い主がどれだけ早く犬の状態に対して気がついてあげられるかがポイントになります。

一般的には愛犬に熱中症の症状が現れてから、30分から1時間以内に必要な処置をとる必要があります。迅速な応急措置で症状悪化を防ぐことができると言われているのです。

正しい応急処置を

犬の様子がおかしいと思ったら、まずは体に溜まった熱を下げてあげる必要があります。涼しい日陰に場所を移動させて水をたっぷりあげたり、体に水をかけてあげましょう。さらに扇風機などで風に当ててあげるのも良いとされています。

体温をすぐに下げてあげたいからと言って氷水を犬にかけることだけは避けてください。犬の血管が急激に縮んでしまう原因になります。あくまでも犬の体に負担にならない程度に徐々に体温を下げてあげることが大切です。

必ず動物病院に連れて行く

応急処置をした後には必ず犬を動物病院に連れて行きましょう。病院では点滴や薬によって熱中症の状況を改善させることができます。愛犬を病院に連れて行く際にも体を冷やし続けてあげることを忘れないでください。

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愛犬を熱中症から守るために

夏場によく聞く「熱中症」は誰でも知っている言葉ですが、聞き慣れてしまっているだけにその症状を侮ってしまっているのが現状です。最悪の場合命を落としてしまう可能性もあるくらい、とても危険なものだということを今一度飼い主は理解する必要があるでしょう。

犬は喋ることができません。どんな時でも愛犬のSOSに気がついてあげることが大切になります。大切な愛犬がさらに健康でいられるように、熱中症対策をぜひ見直してみてくださいね。

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