毎年気温が上がってくると、家や職場に蚊が寄ってきます。同じような環境で過ごしていても、何箇所も蚊に刺される人とあまり刺されない人がいますね。何箇所も刺されると、痒さが気になって作業に集中できません。またかきむしると跡になったり、腫れが大きくなって気になります。できることなら刺されにくい体質になりたいものです。
今回は、蚊に刺されやすくなる原因と予防法を紹介します。
目次
蚊はコレに引き寄せられる
そもそも蚊はなぜ人間の血を吸うのでしょうか。蚊は栄養を摂取するために人の血液を求めます。人の血液に含まれている、たんぱく質やカロリーを摂取して、繁殖するための栄養源としています。そのため血を吸うのはメスの蚊だけ。オスの蚊は、オス同士で集まって飛び、人を刺すことはありません。
メスの蚊が引き寄せられるのは、人間の以下のような特徴です。
・呼吸の際に吐き出す二酸化炭素
・湿度のある肌
・高い体温
これらを満たす人が蚊に狙われやすいと言えます。
蚊に刺されやすい5つの原因
1.体温が高い
蚊は人間の体温を感知します。体温が高く動いているので、生物だとして認識するのです。そのため、たくさんの人がいる環境では体温が高い人が刺されやすいです。”太っている人や子供が刺されやすい”と言われるのは、痩せている人や老人よりも体温が高い人が多いからです。
2.飲酒
蚊は人間の吐く二酸化炭素にも反応します。アルコールを摂ると二酸化炭素と水に分解され、さらに分解のために基礎代謝が高くなり、二酸化酸素の排出量が増えます。
また、運動した後やスポーツマンなど、肺活量が多い人も狙われやすいです。
3.汗をかく
汗っかきの人は蚊に刺されやすいです。汗をかくときに分泌される乳酸は、皮脂と混ざることで強い匂いを発します。個体差はあるものの、人間にとって「汗臭い」匂いは蚊にとっては魅力的な香り。蚊が寄ってきます。
同じ理由で、体臭が強い人も蚊に刺されやすいです。
4.しっかりメイク
日頃ナチュラルメイクの人がしっかりメイクに変えると、蚊に刺されやすくなることがあります。これは香水や化粧品に蚊の好む香りが入っている可能性があるからです。蚊にも好みがあるので化粧品を特定することは難しいですが、濃いめのメイクをしていると蚊に刺される確率が上がるという訳です。
5.黒っぽい服装
蚊は黒と白しか色を認識できず、濃い色を好みます。そのため黒色や黒っぽい格好をしていると、淡い色の服を着ているよりも蚊に刺されやすいです。同じ空間にいても、黒っぽい格好をしている人の方が蚊は寄ってきます。
蚊に刺されないための予防法
こまめに汗を拭く
蚊は湿り気のある人や汗の匂いを好みます。そのため、汗をかいたらこまめに汗を拭き取りましょう。特に足の強い匂いを好む蚊が多いので、足の洗浄や除菌に力を入れると良いです。足の匂いを防ぐ石鹸なども売っているので、気になる人は足専用の洗浄剤を購入すると効果的です。
蚊の嫌がる香りをまとう
人間にとっては良い香りでも、蚊にとっては嫌な香りがあります。蚊の苦手な香りを身につけると蚊の予防に効果的です。
・レモンなどの柑橘系
・ラベンダーなどのハーブ系
・ミント系
など爽やかな香りが多く、取り入れやすいです。
蚊を予防する香りは、精油(エッセンシャルオイル)を使用します。アロマコーナーや雑貨屋で売っています。精製水で希釈して虫除けスプレーとして使うと便利ですよ。家の中に良い香りが広がって一石二鳥です。
アルコールや炭酸飲料を避ける
アルコールや炭酸飲料は二酸化炭素の排出量を増やします。蚊に刺されそうな場所に行く前には避けるようにしましょう。
明るい色の服を着る
蚊は濃い色を好むため、服装を明るい色にすると蚊が集まってくることを予防できます。日本人は黒髪の人が多いので、帽子を被ったりストールを巻いたりすると良いでしょう。
炭酸飲料を設置する
家の中にいる蚊が気になる場合は、栓を開けたビールやソーダなど炭酸飲料を設置します。新品はもったいないので、飲み残しが出た際に蚊取り用にとっておくと良いでしょう。炭酸飲料から発生するガスに近寄ってくるので、屋内の蚊を集めて蚊取りにすることができます。
蚊の侵入を防ぐ
蚊は小さな隙間から簡単に侵入します。蚊に刺されるのを防ぐには、生活環境に蚊を侵入させないことも大切です。蚊の入り込みそうな入り口や窓付近に虫除けスプレーを噴射する、家の周りの水場を減らすなど蚊が集まって来ない環境にしましょう。
また、蚊は行動範囲が15m程度と狭く、飛ぶ高度も低いです。窓を開ける季節や屋外で遊ぶ日には扇風機をつけると良いです。扇風機の風だけでも蚊の進路を遮り、近づくことを防げますよ。