テーブルマナーといえば、なんとなくフランス料理を想像しませんか?テーブルマナーは各国料理によって違いがあります。イタリア料理のテーブルマナーといえば何を思い浮かべるでしょうか?パスタはフォークだけで食べるといったことくらいでしょうか。なかなか正式なテーブルマナーを覚える機会がない方も多いので、今回はイタリア料理のテーブルマナーの基本についてご紹介いたします。
イタリア料理店でのナプキンの使用方法や、ナイフとフォークの使用方法、皆さんも大好きなイタリア料理の食べ方などをご紹介いたします。きっと好きな方も多いイタリア料理。きちんとテーブルマナーの基本も知っておきましょう。
ナプキンの使い方
イタリア料理店でのナプキンの使い方についてご紹介いたします。
自分の席の座り、オーダーをして料理が運ばれてくるよりも前にナプキンを膝に敷きます。この時ナプキンを広げて少しだけずらし気味に半分におります。折った輪の方を自分側にして膝に敷きます。
食事中に口を拭きたくなった時は、自分の間近にある方を引き上げて、自分も顔をナプキンの方へ持って行き、折った裏側で拭いて再び折って膝におきます。そうすれば汚れている部分は内側になるので、見えている部分はきれいなままです。
食事中に席を立つ時は、軽く折りたたみ椅子の座面部分においておきます。食事が終わって席を離れる時は、ナプキンを軽く折りたたみテーブルの上においておきます。
汚れている部分は、最初から最後まで見えない状態を心がけてください。日本人でも、食事をしていて、汚れたお絞りなどは、汚れた面が見えないようにおきますよね。それと同じと考えてください。
ナイフ・フォークの使い方
イタリア料理店でのナイフとフォークの使い方についてご紹介いたします。
イタリア料理の場合もナイフとフォークを使います。普通の洋食の時と同じく、右手にナイフで左手にフォークという形になります。
食事中に一旦ナイフとフォークを置く時は、お皿の上でクロスにして置いておきます。食事が終了したら、右端にナイフとフォークを揃えておいておきます。特に難しいこともなく、一般的に知られているナイフとフォークの使い方と同じと考えてください。
代表的な食べ物の食べ方
人気のイタリア料理といえば、パスタですよね。日本ではフォークとスプーンを使って食べるのが普通とされていますが、イタリアではこれはマナー違反ではありませんが、一般的ではありません。音を立ててすするのは当然ですがNGです。ではどうやって食べるのでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、フォークを使って一口サイズに巻いて食べます。
「フォークだけでそんなに上手にまけるの?」
と不安になる方もいるかも知れません。確かに今までスプーンも一緒に使ってパスタを食べていた日本人にとっては難しく感じてしまうかもしれません。ですが、やってみると意外に簡単にきれいにできます。お皿の縁のカーブを上手く利用して、くるくるした時に一口で入るくらいの量を考えてやってみると、簡単にきれいにフォークに巻くことができます。
日本人にありがちですが、パスタの上にかかっているソースを全部混ぜてから食べる方がいます。ですが、イタリアでは、少しずつソースをパスタにつけながら食べます。
ショートパスタは、フォークに乗せて食べます。ですが、上手に出来ない時は、口に運ぶ途中で落とす方が見た目にもよいものではありません。最初から刺してもかまいません。
次はスープのいただきかたです。基本的にスプーンですくって飲んでいきます。お皿の手前から奥に向かってすくってください。カップでだされたものでも、スプーンがついていたら、スプーンを使うようにしてください。当たり前ですが、スープを飲む時、音を立てるのはNGです。
最後にパンの食べ方ですが、一口ずつ食べる分だけその都度ちぎって口に運びます。注意してほしいのは、ちぎった部分を相手に見えないようにしてください。また、バターは食べる分だけちぎったパンに、食べる直前に塗るようにします。パンにスープを付けて食べる方がいます。イタリア料理では、それは美味しいという証拠になりますのでシェフにとってはとても嬉しいことなのです。日本のマナーでは考えられないことですが、イタリア料理に関してはOKです。
イタリア料理は楽しく食べましょう!
日本料理は箸の使い方から、魚やお肉の食べ方など、様々なマナーがあります。フランス料理においても、いろんなマナーがあります。イタリア料理も食べる時の最低限のマナーがあります。ですが、基本は楽しく食べるです。ここでご紹介したマナーを見ていただければわかるとおり、難しいものは一切ありません。どれも、誰にでもきちんとできるものばかりです。子供でも教えればできるのではないでしょうか。
イタリア料理は美味しいものがたくさんありますよね。美味しい物を楽しく食べるというのが基本ですので、イタリア料理店に行った時は、食事を思いっきり楽しんでください。本場のイタリア料理店なら、きっと食事を楽しんでいる貴方をみて、お店の方はとても喜んでくれると思いますよ。