暑い季節になってくると水周りに発生してブンブン飛び回るコバエ。小さいものが飛び回っているとウザいだけでなく、不衛生で、その近くで食事の準備をするのも嫌になってしまいますよね。
どうすればコバエの発生しないキッチンにすることができるのでしょうか?
今回は、コバエの発生源や撃退法、コバエが発生しないようにする方法など、コバエ対策について詳しく解説します。
目次
台所を飛び回るコバエの種類と発生源
「コバエ」とは、言わば「小さなハエ」の総称であり、「コバエ」と呼ばれる虫の中にも様々な種類のものがいるんです。台所を飛び回るコバエとしては、「ショウジョウバエ」「ノミバエ」「チョウバエ」の3種が主なものであり、そのうちの大部分を「ショウジョウバエ」が占めています。
しかし、どの種類のハエでも非常に繁殖力が高く、卵から孵った数日後には成虫となり、1匹で何十個という卵を生むため、あっという間に大量発生してしまうという点は共通しています。
ショウジョウバエ
体長は3mm前後で、黄色っぽい茶色の体に赤い目が特徴です。
動きが素早く、熟した果実や樹液が大好きなので、生ゴミの腐敗臭や酒や味噌などの発酵臭、植物の臭いに寄ってくる習性があります。病気を媒介することはほとんどありませんが、見ていて気持ちの良いものではないですよね。
台所のコバエ対策商品は、このショウジョウバエを対象としてあるものがほとんどです。
ノミバエ
体長は3mm前後、体は丸く、頭と胸が黒くてほかは黄色っぽい茶色、後ろ足の腿節が太いのが特徴です。
生ゴミだけでなく糞便などにも集る習性があるため病気を媒介したり、食品に直接産卵するため、知らずに食べて体内で孵化してしまう……なんていう恐ろしいことも起こり得ます。
台所のコバエ対策商品は、効果がないことがほとんどです。
チョウバエ
体長はショウジョウバエやノミバエより若干大きめの4mm前後で、体は黒っぽく、ハートを逆さ向けにしたような形をしています。
湿気が多いところを好むため、台所だけでなく、トイレやお風呂場に発生することも少なくありません。病気を媒介する恐れもあります。
夜間に活発に活動する習性があり、薬剤はほとんど役に立ちません。
コバエの撃退法
市販されているコバエ対策商品は、コバエの多数を占めるショウジョウバエを対象として作られているため、ショウジョウバエには効果があります。
3種全てのコバエを撃退するなら、めんつゆと水を5:1で薄めたものに台所用洗剤を数滴垂らした「めんつゆトラップ」が効果的です。
めんつゆの放つアルコール臭に誘われて来たコバエを、台所用洗剤に含まれる界面活性剤で窒息死させるというもので、台所や生ゴミを捨てるゴミ箱などコバエが好みそうな場所に置いておけば、どんどんコバエの成虫を駆除することができます。
ただし、10日以上放置していると「めんつゆトラップ」に卵を産みつけられて、トラップが発生源となってしまう恐れがありますので、週1回程度で新しいものと取り替えるようにしましょう。
また、めんつゆ以外にもビールやワイン、食酢、バルサミコ酢、漬け物の汁などでも効果があります。
手軽に毎日できる撃退法としては、熱湯を流しかけることもおすすめです。
コバエを寄せ付けないための対策法
コバエを撃退することも大切ですが、そもそも寄せ付けないことも大切です。コバエを寄せ付けなくする7つの対策法をご紹介しましょう。
1.生ゴミを放置しない
調理中に出た生ゴミは、調理後速やかに処分するようにしましょう。
三角コーナーや排水口に設置しているネットが勿体無い気がして、生ゴミが溜まるまで捨てないという方もいらっしゃいますが、少量でも生ゴミが残っているとコバエの発生源になってしまいます。
2.蓋付きのゴミ箱を使用する
生ゴミを捨てるゴミ箱は、臭いを漏らさない蓋付きのものを使用するようにしましょう。
また、ゴミ箱にこびり付いた臭いにもコバエは寄って来てしまうので、時々ゴミ箱も洗って清潔を保つようにしましょう。
3.使用後の食器はすぐに洗う
食事で使用した食器も、放置しているとコバエを寄せ付けてしまいます。
特に夕飯のあとは、一日の疲れもあってつい後回しにしてしまったり、翌日に回してしまうことがありますが、その間にどんどんコバエを呼び寄せてしまいますので、面倒でもできるだけ早く洗い物をすませるようにしましょう。
4.料理を放置しない
フライパンや鍋から取り分けた料理をつい放置、大皿料理の残りをつい放置……そんなことしていませんか?
料理の臭いに釣られてコバエがやって来ないよう、残った料理はラップをしたり保存容器に入れるなどして、すぐに冷蔵庫にしまうようにしましょう。
5.アルコール類の空き缶・空き瓶を放置しない
特にショウジョウバエは、アルコール臭が大好きです。
飲み終わったお酒やビールの空き瓶や空き缶は、すぐにきれいに洗って処分するようにしましょう。
6.水回りや三角コーナーは清潔に保つ
コバエは三角コーナーや水回りにできるヘドロも好みます。
こまめに掃除をして常に清潔を保つようにしましょう。コバエはどれも熱湯に弱いので、洗い物が終わった後に熱湯を流しかけておくだけでもかなり違いますよ。
7.ペットのトイレも清潔に保つ
意外と見落としがちなのがペットのトイレです。ノミバエは動物の糞便にも卵を産みつけます。
ペットを飼育している人は、糞はすぐに処分するようにして、ペットのトイレも清潔に保つようにしましょう。
コバエのいない快適なキッチンを手に入れよう
今回は、コバエの種類や撃退法、コバエを寄せ付けないための対策法をご紹介しました。
コバエは不快なだけでなく、衛生面でも放置できるものではありません。コバエの発生しやすい夏が来る気配を感じたら念入りに対策を行うようにして、真夏でもコバエの発生しない快適なキッチンを目指しましょう。