毎日きちんと洗顔をしているつもりでも、いつの間にか出来てしまっているニキビ。放っておくと悪化してしまうけど、病院に行くのもちょっと……。そんなときは、まず自宅でできるニキビケアを試してみてはいかがでしょうか?
ニキビの原因と種類
始めにニキビができてしまう原因とニキビの種類を知っておきましょう。ニキビによってはセルフケアでも改善が期待できます。
白ニキビ
肌の表面にできるポツッとしたデキモノは白ニキビ。
主な原因は、古くなった角質や皮膚から分泌される皮脂が毛穴に詰まってしまうこと。その他にも月経前など、ホルモンのバランスが崩れやすい時期にできやすくなる場合も。
黒ニキビ
黒くポツッとした状態になっているのは黒ニキビ。
毛穴に詰まった皮脂が溜まってできる皮脂の塊が酸化して色が変色してしまったもの。白ニキビよりも症状が悪化した状態ですが、この段階であればしっかりとした対策でセルフケアすることも可能で、跡が残ることもそれほどありません。
赤ニキビ
ニキビが炎症をおこすと、赤く腫れた赤ニキビになります。
炎症をおこしているため熱を持ったり痛みを感じることもあり、跡が残ることもあるためセルフケアは難しくなってくる段階です。
黄ニキビ・紫ニキビ
赤ニキビの症状が更に悪化すると、膿が出てくる黄ニキビ。それが繰り返されると紫ニキビになります。
この状態になってしまうとセルフケアだけで治すことは困難です。放置したり間違ったケアをすると、症状が治まったとしても跡が残るリスクが高くなるため、皮膚科を受診して然るべき処置を受けましょう。
種類に合ったケア方法
ニキビにはいくつかの種類があり、その状態によりケアの方法が変わります。ただ、残念ながら状態によっては自分でケアすることは難しくなります。
セルフケアができるのは「白ニキビ」と「黒ニキビ」だけ。「赤ニキビ」は多少の改善には期待できますが、すでに炎症が起きている状態です。処置が遅れたり、間違ったケアで「黄ニキビ・紫ニキビ」へと悪化することも考えられます。「赤ニキビ」や、それより悪化したニキビがある場合は、早めに皮膚科を受診してください。
白ニキビ・黒ニキビをケア
ニキビができてしまったら、症状の進行を抑えることが大切です。進行を抑えて早めにケアすれば、跡が残ることはありません。
肌の保湿
まず実行したいのは、肌の保湿です。肌が乾燥するとダメージを受けやすくなったり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。丁寧な保湿を心掛けて、肌の潤いを保ちましょう。保湿力の高い「セラミド」が含まれた化粧水やクリームを選ぶのがオススメです。
刺激を与えすぎない洗顔
洗顔はぬるま湯で。洗いすぎると必要な皮脂まで洗い流して肌の乾燥につながるので、洗顔は朝晩で1回ずつ。洗顔石鹸は洗い上がりがしっとりとする保湿効果があるものを選ぶと良いでしょう。洗ったあとのスキンケアも欠かせません。
生活習慣を見直す
ニキビを改善するには、肌のターンオーバーを正常に保つことも大切です。ピーリングがターンオーバーを促すと言われることもありますが、過度な刺激になり逆にターンオーバーが乱れることもあるので避けておきましょう。
基本のスキンケアや洗顔、そしてバランスの良い食生活や良質なリラックスタイムを作れば、ニキビ改善が充分に期待できます。
肌の代謝のために欠かせないのは「ビタミンB群」。肉や魚に多く含まれるビタミンですが、蓄積されにくいので毎日の食生活に取り入れてください。合わせて肌の調子を整えるビタミンCや、ホルモンバランスを整えるビタミンEも摂るとより効果的です。
質の良い睡眠をとるのも大切です。最低でも6時間はしっかり眠って肌の再生を促しましょう。就寝する2時間ほど前に入浴するのも有効です。熱すぎないお湯にゆっくり浸かって疲れをとりましょう。
ニキビそのものを予防することも大事
ニキビができる主な原因は「栄養バランスの偏りや肌の乾燥などが原因の内的刺激」と「紫外線や間違ったスキンケアによる外的刺激」の2つ。この2つの刺激を抑えることでニキビを予防することができます。
内的刺激を少なくするには
ニキビなどの肌トラブルは、栄養バランスを考えた食生活で改善することができます。脂っこいジャンクフードや甘いスイーツを食べ過ぎると、皮脂が過剰分泌されてしまい毛穴が詰まりやすくなります。
過度なダイエットで肌の調子を整えるビタミンが少なくなることも原因の1つ。肌に栄養を与えるためのバランスの良い食生活を心掛けましょう。
外的刺激を少なくするには
化粧を落とさないままでいると、毛穴に化粧が残ったままになってしまいニキビの原因になってしまいます。化粧をしたら必ずクレンジングを済ませてから就寝しましょう。洗顔は優しく丁寧に、ゴシゴシと洗うのは禁物です。パフなどの化粧用品に雑菌がつかないように清潔に保つのもポイントです。
皮脂は紫外線を浴びると毛穴詰まりを起こしやすくなります。また、できてしまっているニキビを悪化させる原因にもなってしまうので、日焼け止めを忘れないようにしましょう。肌に優しいタイプの日焼け止めを選べば、肌への負担も最小限に抑えられます。
まとめ
できてしまったニキビをセルフケアする方法と、ニキビの予防法についてお伝えしました。白ニキビや黒ニキビなら、できてしまっても丁寧なお手入れで跡を残さず治すことは充分に可能です。大切なのはニキビのできにくい肌作りです。思い当たるところがあれば改善し、トラブルのない肌を目指しましょう。