突然起こる「パニック障害」の辛い3つの症状

突然起こる「パニック障害」の辛い3つの症状

 

皆さんは「パニック障害」という病気をご存じでしょうか??この病気はある日突然起こるもので発作が生じるとパニックに陥り、「死んでしまう」と思ってしまうほどの状態に陥ります。しかし現実的にパニックの発作で死に至ることはなく、時間の経過と共に症状は落ち着いてきます。

ただ症状が出たことがない人は特に症状がでてしまったときの対処法がなかなかわからないですよね。万が一症状が出てしまった時も冷静に対処するために今回は「パニック障害」についてご説明させていただきます。

 

パニック障害とは?

この病気はある日突然心臓がバクバクして、息がしにくくなり、息苦しくなるだけでなく動悸や胸の痛み、身体の寒気といった症状が出て立っていることもできなくなる場合もあります。また動悸や息切れと共に強い不安感も伴うもので自分自身のコントロールができなくなることもあります。

突然起こる「パニック障害」の辛い3つの症状

 

パニック障害の3つの症状

パニック障害の症状は3大症状といわれ、3つの症状が重なりあって症状が悪化してしまいます。

その3つの症状とは次の3つです。

1.予期不安

パニック障害を一度発症してしまうと、「またパニックの発作が起こるのでは・・・」という強い不安状態が続くようになります。日々の日常生活を送る上で常に考えてしまうようになるため、生活をする上で大きな精神的負担となります。

2.広場恐怖

不安感と共に感じてしまうのが以前にパニックに陥ってしまった場所や状況に対する恐怖感です。以前起きてしまった場所などに近づくだけで発作が起こってしまう場合もあり、発作が起こる前には普通に使用できていた公共交通機関なども一切使えなくなることもあり、生活をする上で支障が出てきてしまいます。

3.パニック発作

この発作は基本的には症状が出てから10分~30分以内には症状が落ち着くといわれています。しかし、人によっては落ち着くまで1時間かかるという人もいて個人差があります。

症状としては、突然呼吸が苦しくなり、動悸や手足の冷え、強い不安感などで、症状も人によって異なります。

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進行すると「うつ」にも!

パニック障害の発作が起こると、その結果として「うつ病」になってしまう場合があります。

今までは自分自身をコントロール出来ていたにも関わらず、パニック障害になることで自分で自分をコントロールできないと思ってしまうようになり常に不安な状態に陥ります。

外出が出来なくなるだけでなく、人前に立つことも出来なくなる場合があり、仕事を続けていくことが困難になる人もいます。

結果として、パニック障害になると同時にうつ病になる方が多く、これらはパニック障害に対する心身のストレスと共に脳内のセロトニンという成分の働きが著しく低下することも関係しています。

突然起こる「パニック障害」の辛い3つの症状

 

パニック発作が起こりやすい時とは?

・満員電車や電車に乗っている時

・車を運転している時

・何らかの緊張状態が続いていてそれが落ち着いた時

・寝不足や過労が続いている時

突然起こる「パニック障害」の辛い3つの症状

 

パニック障害の治療法とは?

パニック障害の治療法としては主に薬物療法が用いられます。処方される薬としては、強い不安感を和らげる抗不安薬やSSRIという脳内にセロトニンという成分を増やしてパニック発作を発生させないようにする働きのものが処方されます。

ただ薬物療法を始めてすぐに良くなるというものでは決して無く、薬を服用し続けることで徐々に発作を起こらせないようにしていくというものです。

また薬物療法の他に心理療法もあります。

心理療法の一例としては自分自身で心と体をリラックスさせられるようになることを目的としていて、正常な時とは違う続く緊張感を自分で下げるために不可欠なのです。

パニック障害の症状についてご紹介させていただきましたが、パニック障害は治る病気です。病院を受診して適切な治療を受けるだけで元の生活を送ることが出来るようになります。

もしパニック障害の症状が突然発症してもパニックになりすぎず、冷静に深呼吸し、イスに座るなどして人混みをさけて一度休憩するようにしてください。

パニック障害はその人自身の性格によって発症する病気ではなく、脳の病気なので、完治するまでには長い年月が必要になります。家族や周りの人の支えで回復していくので不安になることなく支えてもらいながら前向きに過ごすことが一番大切です。

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